飲む万能薬「ボーンブロス」って? NYの流行はコーヒーやコールドプレスジュースだけじゃない

ヘルスコンシャスなニューヨーカーが注目 ニューヨーカーといえばその特徴の一つとして、歩きスマホならぬ「歩きコーヒー」というのがある。 おしゃれなコーヒータンブラーを持っている人も中にはいるが、主流は使い捨て紙コップ。せっかちなニューヨーカーは、ストリートで電車でオフィスで、いつでもどこでも片手にコーヒーカップを握りしめ、飲みながらスタスタ歩いている。 しかし最近(この寒い時期は特に)、紙コップの中身が「あるもの」にシフトしつつある。 その中身はというと、ここ数年ニューヨークで話題のボーン(骨)ブロスだ。牛や鶏などの骨をグツグツ煮込んだ、あれである。日本だったら、豚骨ラーメンや水炊きのベースとしてよく使われるだろう。それがここ数年ニューヨーカーの間で話題なのだ。 なぜボーンブロスなのか? 注目されているわけを聞くために、昨年5月にオープンしたボーンブロスカフェ「Springbone Kitchen」(スプリングボーン・キッチン)を訪ねた。 ボーンブロスの健康効果 「ボーンブロスは、コラーゲン、ゼラチン、アミノ酸、ヒアルロン酸などが豊富に含まれています。美肌効果があり、関節や筋肉を強化し、腸の調子を整えて消化を助けたり、免疫力を上げてくれたりするんですよ」と説明するのは、同店のオーナー、ジョーダン・フェルドマンさん。 ジョーダンさんは説明を続ける。 「美肌によいものとしてコールドプレスジュースも話題ですが、それと比べても、ボーンブロスはカロリーや糖分が低く、プロテインが豊富に含まれ、そして値段も安いんですよ!」 これこそが、ボーンブロスが「万能の美容液」と言われている所以(ゆえん)だろう。   店のオープンにおいてボーンブロスに着目したきっかけを聞くと、「健康になれることを自ら実感したから」。 「テニスで膝の関節を傷め理学療法士のもとに6ヵ月間通ったが、一向に治らず焦っていました。2年前、友人に勧められてボーンブロスを寝る前に飲み始めたところ、ほんの数週間で膝の調子がよくなったんです。『店をするならこれだ!』と思いました」 ボーンブロスのお味は? 早速、一番人気のチキンブロスの「Liquid Gold」(小6ドル)をいただいた。 オーガニックチキンのボーンブロスにタマネギやニンジン、セロリなどの各野菜、ココナッツミルク、ターメリック、リンゴ酢などが入っている。コクがあり、味わい深くまろやか。フーフーしながら飲み終わると、プハ~ッとほっこりする。極寒のニューヨークで、体の芯から温まった。 自宅で作ってみる? そもそも、ボーンブロスは誰でも自宅で手作りできるもの。ジョーダンさんに、うまく作るコツを聞いた。 「特に初心者は、簡単な鶏肉のブロスから始めるといいでしょう。フレーバーが豊かなので、どのように調理してもおいしく作れます。フレーバーは少ないけど健康の利点から考えると、ゼラチンの豊富な首もしくは足の部位は必ず入れること。見た目は気持ち悪いけど、そこはがんばるしかないです(笑)」 もしくは、チキンの丸焼きを食べた後の骨を捨てずに使うのもいいそうだ。どちらにせよ、煮込んだりして約1日がかりの作業になる。 「いい食材(骨)を調達することも大切です。作るのが面倒という方は…ぜひうちのカフェに寄ってください! 」 ニューヨークを訪れることがあれば、温か~いブロス・カップ片手に、ニューヨーカーよろしく街を闊歩してみてはいかがだろうか。   Brodo Broth Shop Marlow & Daughters (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 「ニューヨーク」の記事をもっと読む ■取材国:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.1.11)「飲む万能薬「ボーンブロス」って? NYの流行はコーヒーやコールドプレスジュースだけじゃない」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー