007 創作カクテルのおいしいバー「The Binc」

  ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき、今週はブルックリンハイツにある「The Binc」です。     ブルックリンには、歴史的建造物の保存地区が33カ所もあり、ブルックリンハイツは第1号として1965年に認定された地区。 それより102年も前の1863年に創立されたブルックリン歴史博物館を中心に、映画に出てくるような重厚なブラウンストーンが一帯に広がり、街歩きが楽しい地区です。   関連全6店はすべてブルックリンに そんなブルックリンハイツを散策していてたまたま見つけたバーが、この「The Binc」でした。     The Bincがオープンしたのは2016年。姉妹店全6店の一つとして誕生しました。 姉妹店は、Bevacco、Provini、Bar Tano、Bar Toto、Ogliastroなど、すべてブルックリンにあり、イタリア系です。 そしてBevaccoとThe Bincは隣同士で、Bevaccoでの食事後にThe Bincへ移動し2次会というのもカンタンです。 The Bincは看板バーテンダーのフレージャー・タイが生み出す、季節ごとのクラフトカクテルが自慢。常時13種類以上がそろい、好みを伝えればその場でオリジナルカクテルを作ってくれます。 中でも人気は、日本文化にインスパイアされた酒&ジンベースの「ボンサイ」と、メキシコの蒸留酒メスカルベースの「エビータ」。 私はボンサイをいただきましたが、ワサビが鼻腔を通ってほんのり香り、レモンの爽やかさと黒コショウの苦味が混じり合ったユニークな味で飲みやすく、一瞬で飲み干してしまいました…。   環境問題にも真剣に取り組む店 この店は、環境問題にも真剣に取り組んでいます。脱プラスチックに向け、プラ製ストローから紙ストローへの移行をオープン時から計画していました。取引先の会社が紙ストローを取り扱っていないため、紙ストローの業社を調べたそう。     「価格は1本プラ製が0.005セントほどなのに対して、紙製は3~5セントほどに値上がりしました。でも環境保全を考えたらどうってことのない差額です」と、ジェネラルマネジャーのエイミー・マスセナ。 今後は、フードの持ち帰り用の紙製容器の導入も考えていくそうです。   The Binc(ザ・ビンク)   (Text & Photo by Kasumi Abe)   本稿は、Weekly NY Japionのコラム Brooklyn本著者が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」を転載した。無断転載禁止©️ Kasumi Abe  

006 川沿い&絶景が魅力の地中海店「Celestine」

ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことや、まだまだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておきスポット。今週は「Celestine」です。 イーストリバー沿いの絶景が眺められるダンボの老舗レストランといえば、昔も今も「The River Cafe」(ザ・リバーカフェ)。プロポーズの場所としても有名で、これまで何組のカップルがここで結ばれたことか。 明るい店内&天気の良い日はテラス席へ 高級&ロマンチック路線はThe River Cafeがダントツおすすめですが、よりリーズナブルでカジュアルな雰囲気を探しているなら、ぜひ「Celestine」へ。 地中海料理店のCelestineは2017年10月にオープンしたばかり。全面ガラスの明るい雰囲気で、川沿いの景色を眺めながらの食事はおいしさがさらに増します。 店を取り仕切っているのは、ハワイ出身で飲食業界20年のマネジャー、ニック・フォルチャー。フレンチやベジタリアン・レストラン、ペイストリー業界でキャリアを積んできたニック。実は日本にあるイタリアンレストランでも働いた経験があるそうです。しかしなぜ日本へ? 「名古屋のNOVAで英語教師をしていたんだけど2007年に会社が破綻したため、東京の広尾にあるイタリアンのシェフから声が掛ったんです」 名古屋に4年と東京に1年住み、ニューヨークへ。ブルックリンのボーラムヒル地区にあるイタリアンの名店「Rucola」(ルッコラ)で働き、オーナー&レストラター(飲食ビジネスを手広くするビジネスマン)であるジュリアン・ブリッツィに実力を認められ、彼が新しく手掛けるようになったCelestineをまかされることになったのです。 新鮮なアペタイザーやワインがおすすめ 味もお墨付きです。主に東地中海沿岸料理(トルコ、イタリア、ギリシャ)をニューヨークスタイルでアレンジしているのは、アメリカ人シェフのガレット・マックハーマン。 ジューシーで香ばしいラム・カバブや、新鮮なメゼ(アペタイザー)をいただきましたが、焼き立てのフラットバン(パン)や地中海の各種コーストワインとの相性もぴったりでした。天気の良い日は、テラス席がおすすめです。 Celestine(セレスティン) (Text & Photo by Kasumi Abe) 本稿は、Weekly NY Japionのコラム Brooklyn本著者が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」を転載した。無断転載禁止©️ Kasumi Abe 取材こぼれ話 今週のジャピオン掲載の私のコラム「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」は、ダンボの景色の良い地中海レストラン。伊語で苦いという意味の食後酒Amaroは消化を助け、日本の養命酒のように老人が飲んでたけど今では若者のトレンドのドリンクだって。お昼から、美味しゅうございました😇 pic.twitter.com/MbA7re8YR8 — a.kasumi NY (@kasumilny) October 27, 2018

005 ブルックリナイツの社交場「Royal Palms Shuffleboard Club」

  ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットをご紹介します。大切な友人に紹介するとしたら?という目線で選んだ私のとっておきスポット。今週は「Royal Palms Shuffleboard Club」です。     メタルの加工工場をリノベートした、500人収容可能な「Royal Palms Shuffleboard Club」。 1,579平方メートルの広さを誇る元工場ならではの広くて開放的なスペースは、ブルックリンならでは。友人から「ブルックリンらしいところに行きたい」というリクエストを聞いて、まず思い浮かぶお店です。 ここでは、夜な夜なブルックリナイツ(ブルックリン子)がニューヨークでも珍しいシャッフルボードをしながら、飲んだりおしゃべりしたりして、社交を楽しんでいます。   誰でも簡単にできるルールが魅力 シャッフルボードとは、キューと呼ばれる長い棒で円盤を突いて点数が書かれた枠の中に入れるゲームのこと。2人以上からプレーでき、もともとはクルーズ客船の甲板で行われていたスポーツとのこと。 オーナーのジョナサン・シュナップスは、「初心者には無料レッスンがあります。シンプルなルールので、誰でもすぐにプレーできるようになりますよ」と紹介してくれました。   人気は東海岸から中西部にも拡大中 ジョナサンがシャッフルボードと出合ったのは、幼少のころ。 祖父母の住むフロリダで人々がプレーしているのを初めて見て興味がわき、大人になったある日「ブルックリンで若者がシャッフルボードをプレーできる場を作ろう」とひらめいて、2013年にオープン。これが大当たりして噂が広がり、シカゴにも姉妹店ができました。 飲みながらする軽めのスポーツかと思いきや、参加者はチームごとにユニフォームなどをそろえて、リーグトーナメントも開催するほどの熱の入りよう、です。 シャッターを開けたスペースには、週替わりのフードトラックが横付けされ、タコスやホットドッグ、バーベキューなどの軽食も楽しめます。それぞれのグループがプレーしているのを、飲みながら見るだけでも楽しめますよ。     コートの使用料は、1時間40ドルで予約不可(早いもの勝ち)。人数が多ければ多いほどお得です。パーティーは10人以上からコートの予約が可で、ドリンクつきのパッケージ料金も用意されています。   Royal Palms Shuffleboard Club (ロイヤル・パームズ・シャッフルボード・クラブ)   (Text & Photo by Kasumi Abe)   本稿は、Weekly NY Japionのコラム Brooklyn本著者が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」を転載した。無断転載禁止©️ Kasumi Abe

001ミシュラン二つ星、 新たな食の冒険ができる店 「Aska」

ブルックリンのガイドブックの著者が、ガイドブックで書ききれなかったことやまだまだあるブルックリンのお気に入りスポットをナビゲートします。今週の私のとっておきスポットは、ウィリアムズバーグにある「Aska」です。   ニューヨークに住んでいると、居酒屋、ラーメン、寿司など日本食はもちろん、ハンバーガーにメキシカン、中華にシシカバブetc…と、世界旅行ができるくらい、どこの国の料理も気軽にアクセスできますよね。 ニューヨーク在住歴が長くなってしまった私も、だいたいのものはこの街で食べてきましたが、世界はやっぱり広かった!まだまだ食べたことがない料理もたくさんあります。「おそらく皆さんもあまり馴染みがないのでは?」と思う料理が、ここ「Aska」でいただけます。 開店4ヵ月でミシュラン2星獲得   アスカはスウェーデン出身のフレドリック・バーセリウス(Fredrik Berselius)が手がける、北欧料理にルーツを持つニューヨーク・スタイルのレストランです。2016年のオープンからたったの4ヵ月で、ミシュラン二つ星を獲得したすごい店なのです(二つ星は現在まで更新中)。 そんな才能を放つイケメンシェフ、フレドリックですが、かつてはプロのスノーボーダーになることを夢見ながら実現できず、将来の自分に不安を抱えていたどこにでもいるような若者でした。 建築やデザインの勉強をしたり、バイクメッセンジャーやモデルの仕事をしながら、マンハッタンの某高級レストランにレジュメを直接持参して働き始めたことから、調理の基礎を築き、セレブシェフとして開花した大変な努力家です。   新たな食の冒険ができる店   アスカに行くとまず苦手な食材を聞かれます。アボカドが嫌いな友人は「大丈夫。うちでは使ってない食材です」とサーバーに言われました。 ここでは、ビーフ、カタツムリ、魚介類、海藻、キノコ類、ベリー類など、フレドリックが食べて育った馴染みのある故郷の食材を使った料理がまるで芸術品のようにクリエートされます。 中には、アップステートにあるセカンドハウスや店に併設したガーデンで栽培した食材も。 「新たな食の冒険」がコンセプトで、Lichenという地衣類(コケの一種で磯のような独特の香りが特徴。キャラメルクリームやスプルース酢など甘酸っぱい出汁入り)や、Mignardisesという豚の血を使った生チョコなど、「わぁ〜これ何!?」と何度言ったことか。 チップ込みで185ドルか265ドルの2種類のコースは、これぞという特別な日に超おすすめ(要予約)。地下スペースとガーデンは予約なしで、ドリンクだけでも利用できますよ。   Aska 47 S. 5th St. Brooklyn, NY 11249 (929) 337-6792   地下鉄J・M・Z線Marcy Av駅から徒歩11分、フェリーSouth Williamsburg乗り場から徒歩8分   時間があれば、ここにも立ち寄ってみて Domino Park   (Text by Kasumi Abe) 本稿は、Weekly NY Japionのコラム Brooklyn本著者が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」を転載した。無断転載禁止©️ Kasumi Abe  

3ヵ月で4店舗が次々にオープン。ニューヨークでも「いきなり!ステーキ」の勢いが止まらない

私が日本で子どものころ慣れ親しんだステーキは、大きさはあれど薄い肉だった。だからアメリカに来て、ステーキハウスで初めて熟成肉のTボーンステーキをオーダーしたときに、その大きさ、厚さ、噛み応え、舌触り、香りに驚いたものだ。 アメリカ人はステーキハウスを接待やイベントでよく使うが、普段使いも比較的多く、肉の消費量は日本の比ではない。そんなステーキ王国ともいえるアメリカ、ニューヨークで、「安くて、スピーディーで、おいしい」の三拍子で勝負をかけている日本の飲食チェーンがある。「いきなり!ステーキ」だ。 いきなり!ステーキが、海外初出店のニューヨークに第1号店を出店したのは、ちょうど昨年の今ごろだった。 (1号店オープン時の記事)   1号店オープン時の2017年2月、創業者であり代表取締役社長の一瀬邦夫氏は「年内に10店舗オープンする」と明言していた。しかし同年11月までに新規オープニング情報は入ってこなかった。 ところが、12月に入って堰を切ったように2号店がマンハッタンのチェルシー地区にオープン。続いて2018年1月に3号店がタイムズスクエアに、2月に入ってからもその勢いは続き、4号店、5号店が同じくチェルシーとタイムズスクエアの別の場所に連続オープンしている。 2月16日(金)、タイムズスクエア近くの「5th アベニュー店」がグランドオープンした。元ニューヨークヤンキースの松井秀喜氏をゲストに招き、午前10時30分より華々しくオープニングセレモニーが行われた。

【世界から】「⼿作り」と「助け合い」 NYで息づく⼈の温かさ

ニューヨーク・ブルックリン。マンハッタンのお隣に位置するこの地域ではここ10年ほどの 間、クリエーティブマインドの⾼まりとともに、作り⼿の顔や思い、⼿のぬくもりなどが⾒え たり感じとれたりするモノへの愛着が⾼まっている。 ハンドクラフトにこだわるクリエーターは、マンハッタンより広いスペースが借りやすいブ ルックリンで⽇々創作活動に励んでいる。⼿作りするモノは洋服やジュエリー、⾷べ物、スキ ンケア⽤品、家具と実にバラエティー豊か。そして、その活動は各種アルコール類にまで広が りを⾒せている。 ▽NY産の⽇本酒誕⽣ 全⽶ではクラフトビールが⼤流⾏している。2006年の調査によると、⽶国内にあるビールの ⼩規模醸造所は3千以上。ニューヨーク州には200以上あり、ブルックリンでも20以上の醸造所 が⼩規模ながらビール造りをしているとされる。そのブルックリンでは、クラフトビールはも ちろんのこと、ワインやウイスキー、ウオッカ、ジンなど各種アルコール類も少量⽣産され、 地元の⼈々に親しまれている。地産地消の精神で原材料はできるだけ地元でとれたものにこだ わり、それを誇りとばかりに「ブルックリン産」を声⾼にうたう。 そしてこの秋、ニューヨーク初となる⽇本酒の蔵元まで完成し、グランドオープンを迎えよ うとしている。その名も「Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)」。⽇本滞在中の13年に出 会ったブライアン・ポレン⽒とブランドン・ドーン⽒が⽇本酒のおいしさに⽬覚め、意気投 合。⽇本の蔵元で⽇本酒作りを学び、カリフォルニア⽶やブルックリンの⽔を使って純⽶吟醸 酒や⽣貯蔵酒、にごり酒などをここブルックリンで作り始めた。 味は意外にも驚くほど本格的だ。出来たてもおいしいが、寝かせることで熟成感が増しより 深みある味わいになりそうだ。すしやラーメンに続き、⽇本酒までもが⽶国⼈により作られる 時代になったのだと驚くばかり。 酒蔵を開いた動機を両⽒に聞いてみた。ポレン⽒が「⽇本のウイスキーは質の⾼さで世界中 に名をとどろかせた。しかし、10年前に誰がそんなことを予想できただろうか︖」と話すと、 ドーン⽒が「⽇本で本格的なウイスキーができたのだから、⽶国産の本格的な⽇本酒があってもおかしくない」と⾔葉を継いだ。⽇本では若者の⽇本酒離れが懸念されているが、トレンド の発信地ブルックリンで地酒がブームになれば、⽇本の市場にも好影響を与えることになるだ ろうとして期待が⾼まる。 ▽根付くシェア⽂化 Brooklyn Kuraは投資家の援助があるからこそできた⼤胆な試みだが、彼らのように潤沢な 資⾦を持っている⽣産者や職⼈ばかりではない。そこで、⾃社⼯場や制作スタジオを構えられ ない職⼈らの強い味⽅となっているのが、作業スペースをシェアするスタジオだ。 「シェア⼯ 房」と呼ばれるこれらのスタジオは広いスペースを⽐較的リーズナブルに借りられることに加 え、備えられた⼯具を⾃由に使って創作活動に打ち込め、⼤型設備などの初期投資も不要とあ り⾼く⽀持されている。製作の場をシェアしている職⼈同⼠が⾃然と交流することで、ジャン ルを超えたさまざまなコラボレーションも誕⽣しているという。 ルームシェアの⽂化や近年の コワーキングスペース(シェアオフィス)ブームからもわかるとおり、シェアすることに関し て⽇本よりオープンで寛容な⽶国。ブルックリンのクラフトシーンでもシェア⽂化がすっかり 定着しているのだ。 ▽開業時も助け合い 開業して2年になるブルックリンの⼩規模醸造所「Strong Rope(ストロング・ロー プ)」。コンペティションでいくどとなく受賞するなどビール作りの実⼒はお墨つきだ。オー ナーのジェイソン・サーラー⽒は⾃社ブルワリーをオープンした時を振り返って「近所に Threes Brewingという別のブルワリーがあるが、設備を運ぶときにフォークリフトを貸してく れた。ここには助け合いの⽂化がある」との秘話を教えてくれた。 モノを⼿作りしたり、ローカル産を選んで地元の経済を応援したり、必要なものを貸し合っ たりシェアしたり…。ニューヨークのみならず⼤都会はどこも⼈との関係が希薄になりがちだ が、ブルックリンではこんなほっこりした⼈間模様が繰り広げられている。(⽶ニューヨーク 在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo…

ブルックリン名物「スモーガスバーグ大阪」開催! 【創業者インタビュー】

ニューヨークの週末の昼下がり、香ばしいグリルの香りに誘われて辿りつくのは── 「Smorgasburg(スモーガスバーグ)」。ニューヨーク・ブルックリンの公園や広場、空き地などを利用した屋外フードマーケットだ。地元ブルックリンはもとより全米、世界中からも人々が訪れる、アメリカ最大規模の食の青空屋台市場として2011年にスタート。以来「週末のお楽しみ」として人々に親しまれてきた。 そんな週末の定番イベント、スモーガスバーグがブルックリンでのスタートから6年、いよいよ今秋、大阪に上陸することが決まった。 「Smorgasburg(スモーガスバーグ)」とは? 時期によって参加する店(ベンダー)のラインナップは違うが、平均100店前後が参加し、食の競演が繰り広げられる。BBQ、ハンバーガー、ホットドッグ、ロブスターロールなどアメリカンフードから、フィリピンやタイ、中国など世界各地の軽食もそろう。中にはたこ焼き、お好み焼き、焼き鳥、おにぎり、味噌汁、ラーメンなどといった、日本の軽食を見かけることも。屋外で食べるとどんどん食が進んで、あれもこれも食べたくなる。 また、ベンダー側にとってこのイベントは、新メニューを試験的に出して客のリアクションを知ることができるポップアップ的なショーケースとしての意味合いも大きい。スモーガスバーグからスタートし、実店舗を持つまでになった店は数多い。 10月27日(金)~29日(日)大阪で開催。その理由は? 2017年10月27(金)・28(土)・29日(日)、大阪で開催されるにあたり、共同創業者のエリック・デンビー氏に、日本進出のきっかけやイベント開催に向けての抱負を聞いてみた。 ── 大阪でスタートさせるきっかけになったのは? 3年前に長年の友人ハリー・ローズンブラム(料理学校、Brooklyn Kitchenの共同オーナー)が、大阪で貿易関係やマーケティングの仕事をしているユウコ・スズキを紹介してくれたんだ。みんなでマンハッタンでラーメンをすすりながら、大阪とブルックリンのベンダーを交換できたらいいねという話になった。大阪とブルックリンは共通点が結構あるからね。例えば両都市とも、歴史的に食べ物がおいしい街だし、マンハッタンや東京とは違う「第2の都市」として異彩を放つ存在だし、両市ともアントレプレナーががんばっている街でもあるからね。 その後ユウコが阪急電鉄を紹介してくれて、今年の3月、阪急電鉄を訪問する機会に恵まれた。企画をプレゼンテーションしたところ、スモーガスバーグに興味を持ってくれて、ぜひ大阪でやりましょう!となったんだ。 ── スモーガスバーグ大阪に期待していることは? 大阪のすばらしい食文化のショーケースになり、スモーガスを披露するめでたい場になるだろう。才能あるシェフが作り上げた特別なフードにたくさん出合えるはずだ。そしてブルックリンの食ベンダーも参加するから、海を超えて彼らのスキルをどう日本のみんなに披露できるか、僕も楽しみにしている。たくさんのハッピーな笑顔が溢れるイベントになるのは間違いないよ。(SNSも)食べ物の絵文字で溢れるだろうね(笑)。 ── 次の展開としてほかの都市への出店の可能性は? 大阪のイベントがうまくいったら、もちろん今後も日本で継続していきたいと思っているよ。ただ2018年いっぱいは、大阪での開催にフォーカスしていきたいと思っている。 ── 日本での開催を楽しみにしている読者にメッセージを。 スモーガスバーグ初の国外開催を、大阪というすばらしい食文化と歴史を持つ街で開催でき、とてもうれしく思っている。今年3月に大阪を訪問した際、たくさん美味しいものを食べ、人々から心の温まるすばらしいおもてなしを受けた。ブルックリン同様、大阪でも人々に楽しんでもらえるイベントになればうれしい。 日本初のスモーガスバーグの開催は、2017年10月27日(金)~29日(日)の11:00~22:00、大阪市北区、阪急・中津の高架下にて。入場無料。 (写真・文:安部かすみ fromニューヨーク) ■開催情報 「スモーガスバーグ大阪」 開催日/2017年10月27日(金)~29日(日) 開催時間/11:00~22:00 会場名/阪急中津(梅田方) 高架下区画 Smorgasburg 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 ■取材国・都市:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter   TSUTAYA T-SITE(2017.10.13)「ブルックリン名物「スモーガスバーグ大阪」10月開催! 創業者インタビュー」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー    

デトロイト発のアメリカ最先端デザインブランド「SHINOLA(シャイノラ)」、レディース腕時計&革製品が伊勢丹 新宿店に上陸

近年アメリカでは、アルチザン(職人)による物づくりのシーンが再び脚光を浴びている。その中でもっとも注目されている新進気鋭のデザインブランドが、腕時計や革製品、ジャーナルなどのプロダクトを発表している「SHINOLA(シャイノラ)」である。 製造業のDNAがいまだ色濃く残るデトロイトで2011年に誕生し、現在国内に24箇所、国外にはロンドンとトロントにも拠点を置くなど、一大ブランドに急成長した。オバマ元大統領が着けていることでも話題になった。そのこだわりは、すべての商品をアメリカで経験豊富な匠の技により1点1点手作りしているところにある。 日本には2017年5月にメンズラインが東京の伊勢丹 新宿店(本館4階)にオープンしたばかりだが、10月4日にレディースラインも上陸。シャイノラが本国アメリカでどのように愛され、親しまれているのかを探るために、ニューヨークにある旗艦店を訪ねた。 「いつも身につけていたい」。一生使える腕時計 シャイノラの店舗はニューヨークに3店舗ある。今回訪れたのは、マンハッタンの中でもレンガ作りのお店が連なる閑静なトライベッカ地区。 歩いていると、まず石畳のストリートに面したおしゃれなカフェSmileが見えてくる。旗艦店はそのカフェ奥のスペースにひっそりと佇んでいる。まるで隠れ家を発見したかのように胸が高鳴ることだろう。 ここでは、シャイノラの腕時計を2年間ずっと愛用しているCaroline Mock(キャロライン・モック)さんが出迎えてくれた。ブルックリン在住でリージョナル(地域)マネージャーとして忙しい日々を送る彼女。週末になると大好きなアート鑑賞をしに、いろんな美術館を訪れることが多いそう。 「アメリカの近・現代美術が好きで、ホイットニー美術館の会員になったのよ。そのほか企画展によっては、クーパーヒューイッド・スミソニアン国立デザイン美術館やMoMA(ニューヨーク近代美術館)、クイーンズエリアのPS1などにも足を運ぶことがあります」 そんな感度の高いニューヨーカー、キャロラインさんが毎日欠かさず身に着けているのは、シャイノラの「The Canfield」(32mm)。ストラップの色は落ち着いたブラックで、ダイアル(文字盤)は上品さが光る白いMOP(マザー・オブ・パール)製。 「オフィススーツ、パーティードレス、週末のジーンズ……どんなシーンや洋服でもしっくりくるデザインと落ち着いた色の組み合わせになっているから、毎日着けてもまったく飽きがこないの。フェミニンな雰囲気も併せ持っているし、レザーストラップがスウィングログという手首にぴったりとフィットする仕様になっているのも気に入っているわ」 キャロラインさんはこの「The Canfield」以外にも、シャイノラの腕時計をいくつか使っているという。ほかのブランドの腕時計とはいったい何が違うのか。 「クラフトマンシップによるメード・バイ・ハンド(手作り)ということが一番の違いだと思う。細部に至るまでひとつひとつのパーツがすべて職人によるものなので、質も当然高いし、その上、温かみも感じられるんです。”Limited Lifetime Guarantee”が徹底しているのも安心ね。だから自分の人生のいろんなシーンに自然に溶け込み、一生使い続けたいと思えるスペシャルな腕時計なんです」

NYはコワーキングスペース激戦区。最旬は「Spacious」や日本初上陸「WeWork」【創業者インタビュー】

ニューヨーク発のコワーキングスペースWeWorkが2018年、いよいよ東京にも上陸することが先日発表された。コワーキングスペースをはじめとするシェアリングオフィスの需要が世界中で高まっている中、WeWorkのような人気企業が東京にもやってくることにより、日本でも職場に求められる環境が今後さらに変わるだろう。 今回は、ニューヨークでWeWork同様に、今もっとも注目されているユニークなコワーキングスペースを紹介する。 おしゃれなレストランを有効活用 ニューヨークで2016年7月にスタートしたスペーシャス(Spacious)。今もっとも勢いのあるニューカマーのコワーキングスペースとして注目されている。 当地にはWeWorkをはじめ、The FarmやThe Productive、Ensemble、Primaryと数え切れないほどのコワーキングスペースがあり、数は日々増え続けているが、Spaciousのユニークなところはオフィス施設そのもの。 彼らが利用しているスペースは、昼間の営業していないレストラン。ディナーのみオープンするレストランを利用して、コワーキングスペースとして開放している。ロケーションもメンバー数もこの1年で急増し、飛ぶ鳥落とす勢いで成長中だ。CEOでコファウンダーのプレストン・ペセック(Preston Pesek)氏に話を聞いた。 ── ニューヨークからスタートし、現在何箇所拠点がありますか。 マンハッタンやブルックリンなど、この1年で10ヵ所ロケーションが増えました。この夏から秋にかけてさらに5ヵ所ロケーションを増やし、さらにニューヨークだけではなくボストン、サンフランシスコにも進出することが決まっています。 今年中には、ニューヨークに20ヵ所、ボストンに6~10ヵ所、サンフランシスコに8~10ヵ所オープンする予定で計画を進めているところです。 ── 総メンバー数は? 現時点で750人です。毎月20~30%ほどメンバーが増えています。 ── 昼間のレストランをコワーキングスペースとして利用していますが、そのユニークなアイデアはどこから浮かんだのですか。 大学院で不動産関連(Real Estate Science)の修士号を取得し、起業前は建築業界や商業用の不動産業界で働いてきました。2004年ニューヨークに移り、この街には美しくてセンスのよいレストランが、昼間ただの空きスペースになっているのを目の当たりにして、もったいないと思いました。この価値あるアセット(資産)をどうにか有効利用できないかと思ったのが始まりです。 ── スペースを貸し出すレストラン側にメリットはあるのでしょうか。 我々からはレストラン側に、毎月利用料を支払っています。しかも、私たちがSNSなどを使ってそのロケーションをPRするので、レストラン側にとっては無料でマーケティングができ、広告を出しているようなものなのです。またコワーキングスペースの利用者が、ディナータイムにそのまま残ってハッピーアワーやアペタイザーを楽しんでいることも多いです。 ── レストランがランチタイムにオープンしない理由は何ですか。 これはすごく自然に発生した経済的な理由があります。特に我々が利用しているハイエンドなファインダイニングレストランは、高品質のメニューを提供しているので、昼と夜、2つのメニューを作ってそれぞれ提供するのがなかなか困難なのです。 もう一つは、ニューヨークおよび全米の他都市でのランチ市場が近年、ファインダイニングからファストカジュアルに移行しています。高級なファインダイニングディナーは接待などで相変わらず需要がありますが、ハイエンドランチは以前ほど主流になっていません。 月95ドル払うだけで、どのロケーションも利用できる ── 利用者としてスペースの使い方について教えてください。 当日の気分で好きなロケーションを選び、そこに行くだけです。事前のサインアップは必要ありません。毎日違うロケーションの利用もできます。お店に着いてチェックインすると、携帯のテキストメッセージでWifiのパスワードが届きます。席は決まっていないので、好きなところで仕事ができます。席の空き状況は、事前にアプリで確認できます。 通常のコワーキング同様、ドリンク(コーヒー、お茶、水)やスナック、会議室なども完備しています。会議室については、ほとんどのハイエンドレストランはプライベートダイニングルーム(個室)を持っていますから、そのスペースを利用しています。プレゼンテーション用に、プロジェクターやホワイトボードも完備していますよ。 ── WeWorkなどで人気の生ビールは提供していませんか。 ビールは今のところ提供していないのですが、お店によっては我々のためにバーを早めにオープンしてくれるところもあるので、そういうロケーションでは仕事を早めに切り上げ、アフターワークの1杯を同僚と楽しんでいる姿をよく見かけます。 ── ニューヨークといえばコワーキング激戦区ですが、スペーシャスを使う一番のメリットは? 毎日同じオフィスに通うとどうしても飽きてしまうものですが、スペーシャスは毎日違った場所で(しかもレストランで!)仕事ができるという、ユニークな体験を提供している点だと思います。ニューヨークのほかのコワーキングスペースでは月額400ドルも500ドルもする利用額が求めれますが、スペーシャスは月95ドルというリーズナブルな価格で利用できるというのも、大きなアドバンテージです。 ── 席が決まっていないですが、休憩中やお手洗いに行く際、貴重品などセキュリティーの問題はないですか。 そういう問題はないですね。各ロケーションの入り口にレセプショニストが常駐し、出入りする人を必ず確認しています。来客などの際もレセプショニストが案内するので、不審者がうろうろするようなことはないです。利用者はSlackを使ってコミュニケーションをとりあっています。また、私たちが主導して、起業家を交えて朝のミートアップの交流イベントや夕方のハッピアワーイベントなどを開催しています。このように、利用者同士が次第に顔見知りになっていくような仕掛けをたくさんしています。 ── レストランの開店時間までに仕事を終わらせる必要がありますね。 ディナーサービスが始まるころ、テキストメッセージを利用者に送っています。利用者には「退出する時間ですよ」ではなく、「バーで何かオーダーしませんか?」という意味合いのメッセージですので、好意的に受け止められています。 ── ニューヨークに出張や旅行で来たときも、スペーシャスは便利そうですね。 もちろん! ニューヨークに短期滞在で仕事をする場合でも、ホテル近くのロケーションで気軽に利用できる最適なオフィス環境だと思います。また、クライアントとミーティングがある際でもクライアントの近くのロケーションを会議場所として選ぶこともできるので便利ですよ。 (文:安部かすみ fromニューヨーク) ■店舗詳細 Spacious ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.8.16)「NYはコワーキングスペース激戦区。最旬は「Spacious」や日本初上陸「WeWork」」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー

NYで急増する「混合店」企業生き残り、話題作り

    ニューヨークでは近年、業種が混合したお店が増えている。日本で業種が混合といって頭に浮かぶのは、カフェと本屋だろうか。ニューヨークでは、カフェと本屋の混合はもちろんのこと、カフェと洋服屋、カフェと銀行、カフェとボクシングクラス、バーと花屋、靴屋とアイスクリーム、質屋とレストランバー、レストランとコワーキングスペースと雑貨店など、実にユニークで種類もさまざま。混合店が増えている背景を探った。 ▽ここ数年のトレンド 「混合店がニューヨークのここ数年のトレンドになっているのは確かだね」 そう語るのは、流行の発信地、ブルックリンにある「Upstate Stock」のオーナー、ブラム・ロビンソンさん。ブラムさんの店は、キルティング倉庫だった古い建物を改造して作った、クリエーティブで個性的なアパレルとカフェの混合店だ。アパレルコーナーには、ローカル産の雑貨も置いている。 ブラムさんがオリジナルブランド「Upstate Stock」を立ち上げたのは、今から5年前。今ではアメリカはもとより日本でも販売されるほど人気となった。そんな中、店の手前入り口側に、カフェスペースを併設したのは昨年のことだった。 ▽高騰する賃料 なぜカフェを併設したのか、理由を聞いてみた。 「主な理由はレンタル(賃料)だよ」とブラムさん。アパレルだけの売り上げでは、ブルックリンの高い賃料を賄うのが難しいのだという。 ニューヨークでは不動産価格が高騰し続けている。ブルックリンも例外ではなく、賃料の高さは、経営者には頭の痛い問題だ。 ブラムさんの店の賃料を尋ねることはできなかったが、「LoopNet.com」という、店舗用空き物件情報を調べられるウェブサイトによると、ブラムさんの店から徒歩5分圏内にある、角に面した、同じようなロフトタイプの店舗用リース物件は、1スクエアフィート(約0.093平方メートル)につき月5ドル。その物件の実際の広さは1400スクエアフィート(約130平方メートル)だから、月の賃料は約7千ドル(約79万円)だ。今のブルックリンの賃料のだいたいの相場が分かってもらえたと思う。 ▽頭ひねる経営陣 混合店には、個人店と大手企業の2種類が存在する。ブラムさんの店のような個人経営の店ではファイナンシャル的な理由が主なようだが、大手企業が混合店を開く場合、そのほとんどは、企業の生き残りをかけたマーケティング戦略と話題作りが理由にあるようだ。 例えば昨年、マンハッタンの14丁目に米大手銀行「Capital One」がカフェを併設し、「Capital One bank Cafe」としてリニューアルオープンし話題になった。 また、表向きは質屋だが、店の奥にあるドアを開くと豪華なレストランバーになっている人気店「Beauty & Essex」も、飲食とナイトライフ事業を全米展開する大手の「TAO Group」が経営している。 賃料が高く、競合店も多いニューヨーク。混合店は、経営陣が頭をひねって生み出した、この街で生き残るための試行錯誤のカタチなのだ。(ニューヨーク在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo 47 News(2017.7.25)【世界から】「NYで急増する「混合店」企業生き残り、話題作り」より転載(無断転載禁止) 類似記事: TSUTAYA T-SITE(2017.7.29)「質屋レストランに銀行カフェ? NYで話題の混合店がおもしろい」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー   ウェブサイトのPDF