005 ブルックリナイツの社交場「Royal Palms Shuffleboard Club」

  ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットをご紹介します。大切な友人に紹介するとしたら?という目線で選んだ私のとっておきスポット。今週は「Royal Palms Shuffleboard Club」です。     メタルの加工工場をリノベートした、500人収容可能な「Royal Palms Shuffleboard Club」。 1,579平方メートルの広さを誇る元工場ならではの広くて開放的なスペースは、ブルックリンならでは。友人から「ブルックリンらしいところに行きたい」というリクエストを聞いて、まず思い浮かぶお店です。 ここでは、夜な夜なブルックリナイツ(ブルックリン子)がニューヨークでも珍しいシャッフルボードをしながら、飲んだりおしゃべりしたりして、社交を楽しんでいます。   誰でも簡単にできるルールが魅力 シャッフルボードとは、キューと呼ばれる長い棒で円盤を突いて点数が書かれた枠の中に入れるゲームのこと。2人以上からプレーでき、もともとはクルーズ客船の甲板で行われていたスポーツとのこと。 オーナーのジョナサン・シュナップスは、「初心者には無料レッスンがあります。シンプルなルールので、誰でもすぐにプレーできるようになりますよ」と紹介してくれました。   人気は東海岸から中西部にも拡大中 ジョナサンがシャッフルボードと出合ったのは、幼少のころ。 祖父母の住むフロリダで人々がプレーしているのを初めて見て興味がわき、大人になったある日「ブルックリンで若者がシャッフルボードをプレーできる場を作ろう」とひらめいて、2013年にオープン。これが大当たりして噂が広がり、シカゴにも姉妹店ができました。 飲みながらする軽めのスポーツかと思いきや、参加者はチームごとにユニフォームなどをそろえて、リーグトーナメントも開催するほどの熱の入りよう、です。 シャッターを開けたスペースには、週替わりのフードトラックが横付けされ、タコスやホットドッグ、バーベキューなどの軽食も楽しめます。それぞれのグループがプレーしているのを、飲みながら見るだけでも楽しめますよ。     コートの使用料は、1時間40ドルで予約不可(早いもの勝ち)。人数が多ければ多いほどお得です。パーティーは10人以上からコートの予約が可で、ドリンクつきのパッケージ料金も用意されています。   Royal Palms Shuffleboard Club (ロイヤル・パームズ・シャッフルボード・クラブ)   (Text & Photo by Kasumi Abe)   本稿は、Weekly NY Japionのコラム Brooklyn本著者が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」を転載した。無断転載禁止©️ Kasumi Abe

002フレンチ&インダストリーの融合、 週末は2,000人が集まる「Lot 45 Bushwick」

ブルックリンのガイドブックの著者が、ガイドブックで書ききれなかったことやまだまだあるブルックリンのお気に入りスポットをナビゲートします。今週の私のとっておきスポットは、ブッシュウィックにある「Lot 45 Bushwick」です。 壁画街「ブッシュウィック・コレクティブ」のあるブッシュウィック・エリアは、クリエイターが多く住み、今ブルックリンでもっとも勢いがある地区の一つです。 私も2005年まで1、2年ほど住んでいました。「おしゃれだから」ではありません。好条件の家がたまたま見つかったからで、飲みに行くのはいつも決まって数駅先のおしゃれなウィリアムズバーグでした。 ブッシュウィックは長年劣悪な治安で、犯罪と戦ってきました。 1980年代、この辺に住んでいた知り合いの女性曰く「拳銃の流れ弾が飛んでくるのは日常茶飯事」だったそうです。私も空き巣に入られたり路上で変質者に遭遇したり、いろんな目に遭い引っ越しました。数年後に、こんなクリエイティブなエリアになるとは思いもせず…。   商業トラック製造所を改造   音楽&イベントベニューも兼ねたレストラン&バー「Lot 45 Bushwick」は、生まれ変わったこのエリアを象徴する店。 19世紀に商業トラックの製造所だった広い敷地を利用し、奥はバースペース、手前のパティオエリアはコンテナを改造したミニキッチンや卓球台もあり、夜な夜な近所のヒップスターが集います。   ラモン・ノラレホ(Ramon Noralejo)が2013年にオープンし、フランス出身のシェフ、サミア・ベハヤ(Samia Behaya)が共同オーナーとして参加。 ラモンが初めてこの空スペースを見たとき「大きなリビングルームが頭に浮かんだ。そこには風が通り抜ける明るいベランダがあって…」。まさに今のLot 45です!     料理は近郊農家で仕入れた食材を使い、すべて手作り。サミアの両親のルーツ、アルジェリアとフランスのフレーバーがミックスした季節ごとの手料理は、店が混んでない時間帯にぜひトライしてみてください。   姪っこへの思がこめられたキッチン   さて店名の意味を問うと、「Lotは大きなスペースを表しているのと、ここはもともと店外の向こう側まで一つの大きなプロパティで、店舗リースにサインをするときに割り振られたロットナンバーが45だったのさ」とラモン。 そして「実はねこの店には別のストーリーもあるの」とサミア。 サミアが立つコンテナキッチンは「djenna 」(ジェナ)という名前がついています(アラビア語でパラダイスという意味)。 「2012年に亡くなった姪の名前よ。彼女は生前『フードトラックをしてみたら』とアドバイスをしてくれていた。姪を忘れないために名付けたのよ」     多くのほろ酔いパーティーピープルは気づかないかもしれないけど、ブッシュウィックのイケてるスポットの随所には、そんなオーナーの大切な思い出が込められているのでした。   Lot 45 Bushwick 411 Troutman St. (347) 505-9155 地下鉄L線Jefferson St駅から徒歩2分   時間があれば、ここにも立ち寄ってみて Company XIV   (Text by Kasumi Abe)  …

ニューヨークでディープでアングラな芸術を観るならこれ。ブルックリンの超人気バーレスク『シンデレラ』

ニューヨークではブロードウェイのショーもいいけど、もう少しディープでアングラな芸術を求めているなら、バーレスクに行こう。   バーレスクは、昔からニューヨークのいたるところにあって、バーなどこぢんまりとしたベニューで開催されている、ちょっとエロスでコミカルなショー。   アメリカ女子たちが、誕生日パーティーや結婚式の前夜に行うバチェラレットパーティーをこのバーレスクで楽しむことも多い。 また、通常のバーで、例えば午後8時以降、バーレスクショーを上演するというところも多いので、同僚と仕事上がりに飲みながら観たりすることもあるし、普通の観光客にももちろん人気。   その中でも私のおすすめは、ブルックリンのブッシュウィックで木、金、土、日曜のみ上演しているCompany XIV(カンパニーフォーティーン)の『シンデレラ』。 ショーとしての完成度、ダンサーらのレベルは非常に高い。周辺の治安は近年向上しており、夜間でも特に問題ないとされている(ただし観光客の一人歩きはなるべく避けた方が無難)。 チケットは当日上演時間の直前だと、インターネットではアップされていない安い残席が残っていることもある。 観劇は18歳以上(要ID)。チケットは65~300ドル。   【お問い合わせ】 Company XIV (All photos, video and text by Kasumi Abe) 本稿は、ブログ『ニューヨーク直行便』の投稿記事を一部加筆した。無断転載禁止

アマゾンがリアル書店をニューヨークにオープン【初日レポート】

シアトルで2015年スタートした、アマゾンのリアル書店「Amazon Books(アマゾンブックス)」が、5月25日(木)ニューヨークにもオープンした。同社はこれまで、数々の個人経営店を閉店に追い込んできた存在だとも言われているが、今度は自社の実店舗をオープンさせた形だ。

ホイットニー美術館のレストラン「Untitled」はNY最旬スポット。映画『素晴らしきかな、人生』ロケ地にも【レポート】

映画『素晴らしきかな、人生』でNYのトレンドエリアをフィーチャー 大ヒット映画『プラダを着た悪魔』で知られるデヴィッド・フランケル監督の最新作、ウィル・スミス主演の映画『素晴らしきかな、人生(原題:Collateral Beauty)』。『プラダ〜』同様、今作でもプラダをはじめ、グッチ、クロエ、トム・フォード、ジル・サンダー、イザベル・マランなど、華やかなファッションで観客の目を楽しませてくれている。 また、ニューヨークのロケ地も見逃せない。セントラルパークやブルックリンのダンボ地区などで撮影が行われており、一度でもニューヨークを旅したことがあれば、「ここ行ったな〜」「懐かしい!」とワクワクすることだろう(訪れたことがなくたって、映画を観るときっと訪れたくなるハズ!)。 ロケ地の中でも特筆すべきは、ホイットニー美術館のレストラン「Untitled(アンタイトルドゥ)」。2015年5月に現在地に移転オープンしたばかりの同美術館。この1階に位置するUntitledは、味、プレゼンテーション共にどんな食通をも唸らせると、高く評価され続けている。その評価はいかほどか、レストランを初体験してきた。 ホイットニー美術館のレストラン「Untitled」 「Untitled」は、全面ガラス張りの、自然光が優しく入り込む明るくて清潔なお店。高級レストラン「グラマシー・タバーン」でも腕をふるった気鋭のシェフ、マイケル・アンソニーをエグゼクティブシェフに迎え、“完璧な”ニューアメリカン料理を提供する店として、オープン以来話題になっている。「グラマシー・タバーン」は個人的に筆者のお気に入りの店で、どんなゲストを連れて行っても恥ずかしくない、ニューヨークで決して多くない「安定した味の信頼できる」店。Untitledにも期待が高まる。 味もサービスも申し分なし! 少し遅めのランチに、午後2時半ごろ訪れてみた。店内は地元客をはじめ、美術鑑賞後に訪れたであろう観光客らしき人々もいて賑わっていた。筆者は、ランチメニューから「Untitled burger」を注文した。 これは大正解だった。少し甘みのあるふっくらしたバンズに、ジューシーで柔らかいビーフパティとチェダーチーズ、クリスピーオニオンがサンドされ、完璧なハーモニーを奏でていた。 口に含むごとに、肉汁が指をつたってしたたり落ちる。どこのビーフか聞いてみると、「ニューヨーク北部のアップステート産のローカルビーフを、店でリーン75%&脂肪分25%の割合でミンチにしている」とのこと。美味しさと柔らかさの理由はここにあった。またクリスピーオニオンも、米粉やライム汁、ビールほか、さまざまなスパイスがからめられカラッと揚げられた結果、普通じゃ物足りない人のためのオニオンリングが誕生していたというわけだ。 ここはまさに、おいしすぎて人にはあまり教えたくない気持ちにもなってしまうレストランの一つ。とはいえ、有名美術館の1階にあるし、映画にも登場しているぐらいなので、隠れ家としても無理があろう。ニューヨークを訪れたら必ず立ち寄り、そして行ったことを自慢できるロケ地の一つであることは間違いない。 (文:安部かすみ fromニューヨーク) Untitled at the Whitney 映画『素晴らしきかな、人生』 全国公開中 キャスト:ウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレン 監督:デヴィッド・フランケル『プラダを着た悪魔』 製作:マイケル・シュガー『スポットライト 世紀のスクープ』 音楽:セオドア・シャピロ『マイ・インターン』 配給:ワーナー・ブラザース映画 ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter   TSUTAYA T-SITE(2017.3.4)ホイットニー美術館のレストラン「Untitled」はNY最旬スポット。映画『素晴らしきかな、人生』ロケ地にも【レポート】より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー