Yahoo!Japanニュースにて、NY&アメリカ最新ニュースを配信中

  Yahoo! Japaneニュースにて、現地の声や空気が伝わるNY&アメリカ最新ニュースを配信中。 (記事を読む)   人気記事トップ5: 暴徒化するハロウィン。アメリカでは伝統と収穫を祝う(経済効果もある)素朴で楽しい祭りなのですが・・・ 大坂なおみ帰国会見「自身のアイデンティティについてどうお考えですか」。インタビュアーとして思うこと セレブにも愛された名店がなぜ? 老舗が次々に閉店に追い込まれ「ニューヨークらしさ」がなくなっていく 全米オープン騒動が差別問題へ発展。セリーナ・ウィリアムズの1番の理解者は好感度大のイケメン夫だった トランプ大統領の不倫関係と女性からの生々しい告白に、ほとほと嫌気が差したメラニア・トランプ夫人   etc…      本稿は「Yahoo!ニュース個人」の記事 からの転載。無断転載禁止

3ヵ月で4店舗が次々にオープン。ニューヨークでも「いきなり!ステーキ」の勢いが止まらない

私が日本で子どものころ慣れ親しんだステーキは、大きさはあれど薄い肉だった。だからアメリカに来て、ステーキハウスで初めて熟成肉のTボーンステーキをオーダーしたときに、その大きさ、厚さ、噛み応え、舌触り、香りに驚いたものだ。 アメリカ人はステーキハウスを接待やイベントでよく使うが、普段使いも比較的多く、肉の消費量は日本の比ではない。そんなステーキ王国ともいえるアメリカ、ニューヨークで、「安くて、スピーディーで、おいしい」の三拍子で勝負をかけている日本の飲食チェーンがある。「いきなり!ステーキ」だ。 いきなり!ステーキが、海外初出店のニューヨークに第1号店を出店したのは、ちょうど昨年の今ごろだった。 (1号店オープン時の記事)   1号店オープン時の2017年2月、創業者であり代表取締役社長の一瀬邦夫氏は「年内に10店舗オープンする」と明言していた。しかし同年11月までに新規オープニング情報は入ってこなかった。 ところが、12月に入って堰を切ったように2号店がマンハッタンのチェルシー地区にオープン。続いて2018年1月に3号店がタイムズスクエアに、2月に入ってからもその勢いは続き、4号店、5号店が同じくチェルシーとタイムズスクエアの別の場所に連続オープンしている。 2月16日(金)、タイムズスクエア近くの「5th アベニュー店」がグランドオープンした。元ニューヨークヤンキースの松井秀喜氏をゲストに招き、午前10時30分より華々しくオープニングセレモニーが行われた。

【世界から】「⼿作り」と「助け合い」 NYで息づく⼈の温かさ

ニューヨーク・ブルックリン。マンハッタンのお隣に位置するこの地域ではここ10年ほどの 間、クリエーティブマインドの⾼まりとともに、作り⼿の顔や思い、⼿のぬくもりなどが⾒え たり感じとれたりするモノへの愛着が⾼まっている。 ハンドクラフトにこだわるクリエーターは、マンハッタンより広いスペースが借りやすいブ ルックリンで⽇々創作活動に励んでいる。⼿作りするモノは洋服やジュエリー、⾷べ物、スキ ンケア⽤品、家具と実にバラエティー豊か。そして、その活動は各種アルコール類にまで広が りを⾒せている。 ▽NY産の⽇本酒誕⽣ 全⽶ではクラフトビールが⼤流⾏している。2006年の調査によると、⽶国内にあるビールの ⼩規模醸造所は3千以上。ニューヨーク州には200以上あり、ブルックリンでも20以上の醸造所 が⼩規模ながらビール造りをしているとされる。そのブルックリンでは、クラフトビールはも ちろんのこと、ワインやウイスキー、ウオッカ、ジンなど各種アルコール類も少量⽣産され、 地元の⼈々に親しまれている。地産地消の精神で原材料はできるだけ地元でとれたものにこだ わり、それを誇りとばかりに「ブルックリン産」を声⾼にうたう。 そしてこの秋、ニューヨーク初となる⽇本酒の蔵元まで完成し、グランドオープンを迎えよ うとしている。その名も「Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)」。⽇本滞在中の13年に出 会ったブライアン・ポレン⽒とブランドン・ドーン⽒が⽇本酒のおいしさに⽬覚め、意気投 合。⽇本の蔵元で⽇本酒作りを学び、カリフォルニア⽶やブルックリンの⽔を使って純⽶吟醸 酒や⽣貯蔵酒、にごり酒などをここブルックリンで作り始めた。 味は意外にも驚くほど本格的だ。出来たてもおいしいが、寝かせることで熟成感が増しより 深みある味わいになりそうだ。すしやラーメンに続き、⽇本酒までもが⽶国⼈により作られる 時代になったのだと驚くばかり。 酒蔵を開いた動機を両⽒に聞いてみた。ポレン⽒が「⽇本のウイスキーは質の⾼さで世界中 に名をとどろかせた。しかし、10年前に誰がそんなことを予想できただろうか︖」と話すと、 ドーン⽒が「⽇本で本格的なウイスキーができたのだから、⽶国産の本格的な⽇本酒があってもおかしくない」と⾔葉を継いだ。⽇本では若者の⽇本酒離れが懸念されているが、トレンド の発信地ブルックリンで地酒がブームになれば、⽇本の市場にも好影響を与えることになるだ ろうとして期待が⾼まる。 ▽根付くシェア⽂化 Brooklyn Kuraは投資家の援助があるからこそできた⼤胆な試みだが、彼らのように潤沢な 資⾦を持っている⽣産者や職⼈ばかりではない。そこで、⾃社⼯場や制作スタジオを構えられ ない職⼈らの強い味⽅となっているのが、作業スペースをシェアするスタジオだ。 「シェア⼯ 房」と呼ばれるこれらのスタジオは広いスペースを⽐較的リーズナブルに借りられることに加 え、備えられた⼯具を⾃由に使って創作活動に打ち込め、⼤型設備などの初期投資も不要とあ り⾼く⽀持されている。製作の場をシェアしている職⼈同⼠が⾃然と交流することで、ジャン ルを超えたさまざまなコラボレーションも誕⽣しているという。 ルームシェアの⽂化や近年の コワーキングスペース(シェアオフィス)ブームからもわかるとおり、シェアすることに関し て⽇本よりオープンで寛容な⽶国。ブルックリンのクラフトシーンでもシェア⽂化がすっかり 定着しているのだ。 ▽開業時も助け合い 開業して2年になるブルックリンの⼩規模醸造所「Strong Rope(ストロング・ロー プ)」。コンペティションでいくどとなく受賞するなどビール作りの実⼒はお墨つきだ。オー ナーのジェイソン・サーラー⽒は⾃社ブルワリーをオープンした時を振り返って「近所に Threes Brewingという別のブルワリーがあるが、設備を運ぶときにフォークリフトを貸してく れた。ここには助け合いの⽂化がある」との秘話を教えてくれた。 モノを⼿作りしたり、ローカル産を選んで地元の経済を応援したり、必要なものを貸し合っ たりシェアしたり…。ニューヨークのみならず⼤都会はどこも⼈との関係が希薄になりがちだ が、ブルックリンではこんなほっこりした⼈間模様が繰り広げられている。(⽶ニューヨーク 在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo…

NYで急増する「混合店」企業生き残り、話題作り

    ニューヨークでは近年、業種が混合したお店が増えている。日本で業種が混合といって頭に浮かぶのは、カフェと本屋だろうか。ニューヨークでは、カフェと本屋の混合はもちろんのこと、カフェと洋服屋、カフェと銀行、カフェとボクシングクラス、バーと花屋、靴屋とアイスクリーム、質屋とレストランバー、レストランとコワーキングスペースと雑貨店など、実にユニークで種類もさまざま。混合店が増えている背景を探った。 ▽ここ数年のトレンド 「混合店がニューヨークのここ数年のトレンドになっているのは確かだね」 そう語るのは、流行の発信地、ブルックリンにある「Upstate Stock」のオーナー、ブラム・ロビンソンさん。ブラムさんの店は、キルティング倉庫だった古い建物を改造して作った、クリエーティブで個性的なアパレルとカフェの混合店だ。アパレルコーナーには、ローカル産の雑貨も置いている。 ブラムさんがオリジナルブランド「Upstate Stock」を立ち上げたのは、今から5年前。今ではアメリカはもとより日本でも販売されるほど人気となった。そんな中、店の手前入り口側に、カフェスペースを併設したのは昨年のことだった。 ▽高騰する賃料 なぜカフェを併設したのか、理由を聞いてみた。 「主な理由はレンタル(賃料)だよ」とブラムさん。アパレルだけの売り上げでは、ブルックリンの高い賃料を賄うのが難しいのだという。 ニューヨークでは不動産価格が高騰し続けている。ブルックリンも例外ではなく、賃料の高さは、経営者には頭の痛い問題だ。 ブラムさんの店の賃料を尋ねることはできなかったが、「LoopNet.com」という、店舗用空き物件情報を調べられるウェブサイトによると、ブラムさんの店から徒歩5分圏内にある、角に面した、同じようなロフトタイプの店舗用リース物件は、1スクエアフィート(約0.093平方メートル)につき月5ドル。その物件の実際の広さは1400スクエアフィート(約130平方メートル)だから、月の賃料は約7千ドル(約79万円)だ。今のブルックリンの賃料のだいたいの相場が分かってもらえたと思う。 ▽頭ひねる経営陣 混合店には、個人店と大手企業の2種類が存在する。ブラムさんの店のような個人経営の店ではファイナンシャル的な理由が主なようだが、大手企業が混合店を開く場合、そのほとんどは、企業の生き残りをかけたマーケティング戦略と話題作りが理由にあるようだ。 例えば昨年、マンハッタンの14丁目に米大手銀行「Capital One」がカフェを併設し、「Capital One bank Cafe」としてリニューアルオープンし話題になった。 また、表向きは質屋だが、店の奥にあるドアを開くと豪華なレストランバーになっている人気店「Beauty & Essex」も、飲食とナイトライフ事業を全米展開する大手の「TAO Group」が経営している。 賃料が高く、競合店も多いニューヨーク。混合店は、経営陣が頭をひねって生み出した、この街で生き残るための試行錯誤のカタチなのだ。(ニューヨーク在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo 47 News(2017.7.25)【世界から】「NYで急増する「混合店」企業生き残り、話題作り」より転載(無断転載禁止) 類似記事: TSUTAYA T-SITE(2017.7.29)「質屋レストランに銀行カフェ? NYで話題の混合店がおもしろい」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー   ウェブサイトのPDF

“世界のベストレストラン50”の頂点がNYにファストカジュアル店をオープン。話題の「メイドナイス(Made Nice)」って?

先日、とあるニューヨークの高級レストランが2017年度の世界一に選ばれた。世界のトップレストランを決める毎年恒例の「World’s 50 Best Restaurants」で栄えある1位に選ばれたのは、マンハッタンのノマドエリアにある高級レストラン「イレブン・マジソンパーク(Eleven Madison Park Restaurant)」である。 世界一のレストランがハイエンドの次に目指したもの さすがは世界最高峰。お値段も一流クラスで、テースティングメニューは1人295ドル(税別、チップ込み)。旅行中はいろんなことに挑戦してみたい気分になるから、ハイソサエティーなニューヨーカーに混じるのもよい経験だろう。しかし、食事のみで300ドル越えとなると、なかなか簡単に踏み切れるものではない。 しかし!諦めることなかれ。2017年4月、姉妹店のファストカジュアル・ダイニング店がオープンしたのだ。お店の名前は「メイドナイス(Made Nice)」。 この店はオープンキッチン・スタイルで、商品をカウンター越しに受け取るシステム。テーブル席もあるので店内でも食べられるし、トゥーゴー(持ち帰り)もできる。特筆すべきは、イレブン・マジソンパークと同じ食材とテクニックで作った良質のものを、ニューヨークでは破格の10ドル代で楽しめるということだ。 また、ファストフード店ではなく「ファストカジュアル店」なのもミソ。ニューヨークのファストフードは、おいしくない、早くない、健康によくない、それほど安くない……など悪名高く、一部の層で不人気になりつつあるが、そこで誕生しているのが、おいしくてスピーディー、リーズナブルで健康にも良い、メイドナイスのようなファストカジュアル店だ。トレンドとして近年、ニューヨークで注目されている。 高級食材のカウンター販売で高いコスパが実現 ランチメニューの人気ナンバー1は、ハンガーステーキとブロッコリーの「Khao Salad」(15ドル)。また、マネージャーのカークさんの一押しは、蒸し煮したチキンとインド系のバスマティライスの「Chicken Rice」(14ドル)や、カリフラワー、豆腐、クスクスの「Curry Cauliflower」(11ドル)。 特に「Curry Cauliflower」は、イレブン・マジソンパークで6年間にもわたって人気のあるメニューと“ほぼ同じ”内容らしい。試してみたが、おこげがほんのり香るカリフラワーはほどよくジューシーで、クスクスと一緒にミッスクされているココナッツやレモングラス、クレソン、アーモンド、グレープなどとの相性もバッチリだった。 ランチメニューは常時9種類そろっている。季節の素材を使うため、シーズンごとに変化し、いつ行っても週に何度通っても飽きない工夫がされている。また、午後5時以降はディナーメニュー(22ドル)もプラスオン。ブルックリン産の地ビールやニューヨーク州産のローカルワインは、昼夜共にあり。この夏ニューヨークを訪れることがあれば、ここはもうマストでしょう!   Made Nice Eleven Madison Park (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.6.10)「“世界のベストレストラン50”の頂点がNYにファストカジュアル店をオープン。話題の「メイドナイス(Made Nice)」って?」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー

NY人気店「ベンジャミンステーキ」が六本木に6月30日オープン。味や雰囲気はどうなる?【現地レポート】

ニューヨークの人気ステーキハウス「ベンジャミンステーキ」が、2017年6月30日(金)に日本第1号店となる「ベンジャミンステーキハウス六本木」店をオープンする。 現地ライターも太鼓判。NYの人気ステーキハウス「ベンジャミンステーキ」とは ニューヨーク店の共同創業者は、ブルックリンの老舗ステーキハウス「ピータールーガー」でマネージャーとして10年の経験を積み、義理の兄弟および同店で20年間シェフをしていた同僚らと共に、2006年、自分たちの店「ベンジャミン」をマンハッタンにオープン。 現在はニューヨークエリアに、全3店舗展開している。 安定した味とボリューム、上質のサービスを誇り、オープン以来、連日のように周辺のビジネスマンや観光客らで満席になるなど大盛況。2014年には安倍首相もニューヨーク訪問の際、この店で食事をしている。 筆者もビジネス関連で個人的によく利用する店だが、どんなクライアントを連れて行っても食事を楽しんでもらえる、誰に紹介しても恥ずかしくない店の一つだ。 海外初進出。NYの味と雰囲気そのままに 海外初進出となるベンジャミン六本木店は、ニューヨーク本店そのままの味と雰囲気を楽しんでもらえるように、まったく同じメニューを提供する。 サーロインステーキ(9,000円)やリブアイステーキ(11,000円)、フィレミニョン(9,000円)なども見逃せないが、初回はまずいわゆるTボーンステーキと言われる「ポーターハウス」から試してみてはいかがだろう?(2人前16,000円、3人前24,000円、4人前32,000円)。 熱々の大皿でサーブされるポーターハウスは、骨を挟んでサーロインとテンダーロイン(フィレ)の2つの味が楽しめる。ボリュームがあるので、3人で行った場合でも2人前(ポーターハウス・フォー・トゥー)の注文で十分なはず。 ステーキハウスの楽しみ方は個々でさまざま。最初はおしゃれにマティーニグラスを傾けるもよし、シーフードやベーコンなどからスタートするもよし、いきなりステーキと赤ワインを注文するもよし、とにかくお堅いルールなどはいっさいない。 先述のように、特にマンハッタンのビジネス街にあるステーキハウスは接待や同僚との食事会、記念日などによく利用されているが、皆どの人もワイワイガヤガヤとカジュアルに楽しんでいる様子がうかがえる。 ステーキハウス=格式高い、と身構えず、ニューヨーカーのように気取らずに食事を楽しんでみよう。 予約受付は2017年6月5日(月)より。 ■店舗詳細 Benjamin Tokyo Benjamin New York (文:安部かすみ fromニューヨーク) ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.6.1)「NY人気店「ベンジャミンステーキ」が六本木に6月30日オープン。味や雰囲気はどうなる?【現地レポート】」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー

アマゾンがリアル書店をニューヨークにオープン【初日レポート】

シアトルで2015年スタートした、アマゾンのリアル書店「Amazon Books(アマゾンブックス)」が、5月25日(木)ニューヨークにもオープンした。同社はこれまで、数々の個人経営店を閉店に追い込んできた存在だとも言われているが、今度は自社の実店舗をオープンさせた形だ。

【世界から】店員がいないファストフ ード店。 アメリカで進む無人化 (ニューヨーク)

[Dec 2017 Updated] 日本では昔から、田舎に行くと野菜や花の無人店 をよく見かけたもの。全国津々浦々どこにでもある 自動販売機も、無人販売所といえばそうだ。アメリカでも一昔前から無人販売が生活に根付いており、 スーパーやドラッグストアなどにあるセルフレジは その代表だろう。 近年のITの発達とともに、シアトルでは無人コンビニ「Amazon Go」がもうすぐオープン予定で、人々の関心を集めている。そしてニ ューヨークでは、昨年末から今年初めにかけて、2軒 の無人ファストフード店がオープンし、話題だ。 ▽健康と環境に配慮 無人ファストフード店は「eatsa」(イーツァ)という。同店は2015年、第1号店がサンフランシスコに オープンするやいなや「未来のレストラン」として 脚光を浴び、今もにぎわっている。 現在は西海岸と東海岸で7店舗を展開中だ。健康志 向が高まる中、ここはファストフード店にして、キ ヌア(南米原産の雑穀)とたっぷりの野菜を使った サラダボウルを提供し、コンポスト用の容器を利用 するなど、健康と環境に配慮していることも注目さ れている。 ▽自分でカスタマイズ 人がいなくてどうやって購入できるのかという疑問が湧くだろう。 注文の仕方はいたって簡単だ。オーダースクリーンでまずクレジットカードをスワイプし、 スクリーンを見ながら、キヌアや青物、ソースの種類を選んでいく。 食材は全部で78種類あるのでどれにしようか迷ってしまうかもしれない。選ぶのが面倒な人のために、固定メニューも8種類用意されている(それぞれにカロリーやタンパク質、糖質、脂質などの栄養素表示付き)。 最後に「オーダー完了」をセレクトすると、2~3分で奥の棚にオーダーしたものが入れられ る。自分の名前が表示された扉を2回軽くたたくと扉が開き、商品が受け取れる仕組みだ。 ちなみに「無人店」と言えども、全く店員がいないわけではない。オーダーに手間取ったり、どれを注文するか迷っている客がいると、店員が出てきて気軽にアドバイスしてくれる。 調理場を見ることはできないが、調理しているのはロボットではなく、人間だそうだ。 ボウルの料金はすべて6.95ドル(1ドル112円計算で、約778円)。ニューヨークのサラダバー では平均10~12ドル(約1120~1344円)ほどするので、6.95ドルはかなりお得な値段設定とな っている。 ▽味も申し分なし 無人化によるメリットはいくつかある。まず店側のメリットとして、人件費を削減できるの は大きな要素だろう。またオーダーした内容から顧客データが取れ、マーケティングの分析に も使えるというのは容易に予想がつく。 顧客側のメリットとしては、誰とも話したくない気分の時などに煩わされることなくさっと 買えたり、ランチタイムでも長蛇の列に並ぶことなくスピーディーに買えたりするということ だろう。 実際に食べてみたが、新鮮でボリュームもたっぷり、味も申し分なかった。「味よし」「プ ライスよし」「スピードよし」、さらに「健康によし」「環境によし」という五拍子で、人気 は今後も続いていきそうだ。 ▽デリバリーも アメリカの無人化といえばもう一つ。アマゾンをはじめとするドローン配達サービスが世界 で注目される中、1月にStarship(スターシップ)社が、歩道を移動するロボットを使ったデリ バリーサービスをシリコンバレーとワシントンDCでも開始した。 同社は「ドローンより安全」と胸を張っており、これらのサービスも、配送業者やメッセンジャーらに取って代わるものになるのか、地元では熱い視線を浴びている。(ニューヨーク在 住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) 最新情報アップデート eatsaニューヨーク店ほか全米5店舗は2017年秋に閉店し、サンフランシスコ2店のみの営業となっている。同社は、「レストラン事業を縮小させ、今後はこの無人というテクノロジー・プラットフォームを全米展開中のWow Baoレストランなど他社のために提供することに注力していく」と発表している。(2017年末現在) eatsaのウェブサイト Kyodo…

飲む万能薬「ボーンブロス」って? NYの流行はコーヒーやコールドプレスジュースだけじゃない

ヘルスコンシャスなニューヨーカーが注目 ニューヨーカーといえばその特徴の一つとして、歩きスマホならぬ「歩きコーヒー」というのがある。 おしゃれなコーヒータンブラーを持っている人も中にはいるが、主流は使い捨て紙コップ。せっかちなニューヨーカーは、ストリートで電車でオフィスで、いつでもどこでも片手にコーヒーカップを握りしめ、飲みながらスタスタ歩いている。 しかし最近(この寒い時期は特に)、紙コップの中身が「あるもの」にシフトしつつある。 その中身はというと、ここ数年ニューヨークで話題のボーン(骨)ブロスだ。牛や鶏などの骨をグツグツ煮込んだ、あれである。日本だったら、豚骨ラーメンや水炊きのベースとしてよく使われるだろう。それがここ数年ニューヨーカーの間で話題なのだ。 なぜボーンブロスなのか? 注目されているわけを聞くために、昨年5月にオープンしたボーンブロスカフェ「Springbone Kitchen」(スプリングボーン・キッチン)を訪ねた。 ボーンブロスの健康効果 「ボーンブロスは、コラーゲン、ゼラチン、アミノ酸、ヒアルロン酸などが豊富に含まれています。美肌効果があり、関節や筋肉を強化し、腸の調子を整えて消化を助けたり、免疫力を上げてくれたりするんですよ」と説明するのは、同店のオーナー、ジョーダン・フェルドマンさん。 ジョーダンさんは説明を続ける。 「美肌によいものとしてコールドプレスジュースも話題ですが、それと比べても、ボーンブロスはカロリーや糖分が低く、プロテインが豊富に含まれ、そして値段も安いんですよ!」 これこそが、ボーンブロスが「万能の美容液」と言われている所以(ゆえん)だろう。   店のオープンにおいてボーンブロスに着目したきっかけを聞くと、「健康になれることを自ら実感したから」。 「テニスで膝の関節を傷め理学療法士のもとに6ヵ月間通ったが、一向に治らず焦っていました。2年前、友人に勧められてボーンブロスを寝る前に飲み始めたところ、ほんの数週間で膝の調子がよくなったんです。『店をするならこれだ!』と思いました」 ボーンブロスのお味は? 早速、一番人気のチキンブロスの「Liquid Gold」(小6ドル)をいただいた。 オーガニックチキンのボーンブロスにタマネギやニンジン、セロリなどの各野菜、ココナッツミルク、ターメリック、リンゴ酢などが入っている。コクがあり、味わい深くまろやか。フーフーしながら飲み終わると、プハ~ッとほっこりする。極寒のニューヨークで、体の芯から温まった。 自宅で作ってみる? そもそも、ボーンブロスは誰でも自宅で手作りできるもの。ジョーダンさんに、うまく作るコツを聞いた。 「特に初心者は、簡単な鶏肉のブロスから始めるといいでしょう。フレーバーが豊かなので、どのように調理してもおいしく作れます。フレーバーは少ないけど健康の利点から考えると、ゼラチンの豊富な首もしくは足の部位は必ず入れること。見た目は気持ち悪いけど、そこはがんばるしかないです(笑)」 もしくは、チキンの丸焼きを食べた後の骨を捨てずに使うのもいいそうだ。どちらにせよ、煮込んだりして約1日がかりの作業になる。 「いい食材(骨)を調達することも大切です。作るのが面倒という方は…ぜひうちのカフェに寄ってください! 」 ニューヨークを訪れることがあれば、温か~いブロス・カップ片手に、ニューヨーカーよろしく街を闊歩してみてはいかがだろうか。   Brodo Broth Shop Marlow & Daughters (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 「ニューヨーク」の記事をもっと読む ■取材国:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.1.11)「飲む万能薬「ボーンブロス」って? NYの流行はコーヒーやコールドプレスジュースだけじゃない」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー

「醜い農産物」を救え? アメリカ全土が本気で取り組む食プロジェクトとは

    「Ugly Produce. Delivered.(醜い農産物。配達されます)」   アメリカ西海岸を拠点とするデリバリー系スタートアップ「Imperfect Produce」「Imperfect Produce」(インパーフェクト・プロデュース)のウェブサイトを開くと、このメッセージがまず目に飛び込んでくる。   スタートアップが大型スーパーと提携し、醜い農産物を救う 何ごとにおいても醜いものを好む人は世の中そんなに多くないだろうから、このスタートアップが誕生した背景を知らない人には、なかなか衝撃的なキャッチコピーだろう。 インパーフェクト・プロデュースのサービスは“Ugly”(見た目の悪い)野菜やフルーツをリーズナブルな価格でデリバリーすること。もちろん形の悪い野菜やフルーツでも、言わずもがな味や栄養面で何ら問題ないが、一般市場では売り物にならないため農場で廃棄されているのが現状だ。   例えばアメリカの食品廃棄に関するあるリサーチ発表では、全米における食品の年間廃棄量は約30万パウンド(13万6,077キログラム)、所帯ごとの平均食品廃棄量は年間で640ドル分にも上るらしい。これは1970年代と比べると1.5倍も増えており、何らかの対策を講じなければ今後さらに廃棄量が増えていくことが懸念されている。 この問題に目をつけたのが、このインパーフェクト・プロデュースだった。彼らは、自然食品を中心にセレクト販売する全米展開の大型スーパー、Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)とパートナーシップを組み、4月下旬から見た目の悪い野菜やフルーツ(オーガニック含む)を販売すると発表した。現在は北カリフォルニアだけの取り組みだが、今後は全米展開も視野に入れられている。       食品廃棄問題、アメリカ東海岸の取り組み 食品廃棄問題に取り組んでいるのは、何もアメリカ西海岸の話だけではない。 東海岸のメリーランド州に本社を置く「Hungry Harvest」も、食品廃棄を減らすことをミッションに掲げたデリバリー系のスタートアップだ。 2014年創業で、すでに600世帯が利用している。同社の発表によれば計50万パウンド(22万6,796キログラム)の食品を廃棄せずに有効活用したとしている。そして、このスタートアップにはもう一つ特徴がある。 同社は顧客を「ヒーロー」と呼んでおり、ヒーローからのオーダー1箱ごとに契約農場を通して、新鮮な野菜やフルーツをフードバンクや教会、低所得者層らに無料で提供している。 同社の発表では全米の生活困窮者は5000万人で、これまでに寄付された野菜やフルーツは18万5,000パウンド(8万3,914キログラム)。そして今年1月、同社のCEO、エヴァン・ラッツさんがABC局のリアリティーショー『Shark Tank』に出演し、同社が希望していた投資額の倍である10万ドル(約1千万円弱)の投資を受けたことでも話題になった。   人気のテレビ番組が彼らの活動をフィーチャーし投資を決めたことから、この取り組みも今後さらに広がっていくことは容易に予想される。   「廃棄ゼロ」を取り組むレストランも さて、ニューヨークでは前述のデリバリーサービスとはまた違うユニークな店が注目されている。 昨年9月にブルックリンにオープンしたレストラン「Saucy by Nature 」(ソース・バイ・ネイチャー)」。地元の農家でとれたオーガニックの食材を出すFarm-to-tableの店で、「Zero Waste(廃棄ゼロ)」をスローガンに掲げている。 もともとオーナーのパシェミック・アドルフさんは結婚式やイベントなどで料理を提供するケータリング会社を経営していた。しかし、店をやっているとどうしても食材が残ってしまう。パシェミックさんが頭を抱えて考えた結果、あるアイデアが浮かんだ。   「残った食材を活かすために、レストランも開こう」。 それがこのSaucy by Natureだった。   例えば、ケータリングで余ったレタスをレストランではハンバーガーやサンドイッチなどに使うといった具合に、両店でうまく食材を使い切る工夫をしている。そしてそれでも余ってしまった食材は……? これはフードバンクに寄付しているそうなので、実質的にZero Waste(廃棄ゼロ)を実行しているレストランだ。   食品を救済するためならごみ集めツアー 食品廃棄に関する記事ということで、最後にもう一つ、私のニューヨークでの経験をつけ加えておきたい。 皆さんはFreegan(フリーガン)という言葉を聞いたことがあるだろうか? スーパーから廃棄された賞味期限が切れたばかりの(まだ食べられる)食べ物を、ゴミ山の中から拾う活動をしている団体だ。 このTrash Tour(ごみ集めツアー)は定期的に開催されており、私は10年ぐらい前に取材で参加したことがあるのだが、いろんな意味で予想を遥かに越えた体験だった。…