【世界から】「⼿作り」と「助け合い」 NYで息づく⼈の温かさ

ニューヨーク・ブルックリン。マンハッタンのお隣に位置するこの地域ではここ10年ほどの 間、クリエーティブマインドの⾼まりとともに、作り⼿の顔や思い、⼿のぬくもりなどが⾒え たり感じとれたりするモノへの愛着が⾼まっている。 ハンドクラフトにこだわるクリエーターは、マンハッタンより広いスペースが借りやすいブ ルックリンで⽇々創作活動に励んでいる。⼿作りするモノは洋服やジュエリー、⾷べ物、スキ ンケア⽤品、家具と実にバラエティー豊か。そして、その活動は各種アルコール類にまで広が りを⾒せている。 ▽NY産の⽇本酒誕⽣ 全⽶ではクラフトビールが⼤流⾏している。2006年の調査によると、⽶国内にあるビールの ⼩規模醸造所は3千以上。ニューヨーク州には200以上あり、ブルックリンでも20以上の醸造所 が⼩規模ながらビール造りをしているとされる。そのブルックリンでは、クラフトビールはも ちろんのこと、ワインやウイスキー、ウオッカ、ジンなど各種アルコール類も少量⽣産され、 地元の⼈々に親しまれている。地産地消の精神で原材料はできるだけ地元でとれたものにこだ わり、それを誇りとばかりに「ブルックリン産」を声⾼にうたう。 そしてこの秋、ニューヨーク初となる⽇本酒の蔵元まで完成し、グランドオープンを迎えよ うとしている。その名も「Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)」。⽇本滞在中の13年に出 会ったブライアン・ポレン⽒とブランドン・ドーン⽒が⽇本酒のおいしさに⽬覚め、意気投 合。⽇本の蔵元で⽇本酒作りを学び、カリフォルニア⽶やブルックリンの⽔を使って純⽶吟醸 酒や⽣貯蔵酒、にごり酒などをここブルックリンで作り始めた。 味は意外にも驚くほど本格的だ。出来たてもおいしいが、寝かせることで熟成感が増しより 深みある味わいになりそうだ。すしやラーメンに続き、⽇本酒までもが⽶国⼈により作られる 時代になったのだと驚くばかり。 酒蔵を開いた動機を両⽒に聞いてみた。ポレン⽒が「⽇本のウイスキーは質の⾼さで世界中 に名をとどろかせた。しかし、10年前に誰がそんなことを予想できただろうか︖」と話すと、 ドーン⽒が「⽇本で本格的なウイスキーができたのだから、⽶国産の本格的な⽇本酒があってもおかしくない」と⾔葉を継いだ。⽇本では若者の⽇本酒離れが懸念されているが、トレンド の発信地ブルックリンで地酒がブームになれば、⽇本の市場にも好影響を与えることになるだ ろうとして期待が⾼まる。 ▽根付くシェア⽂化 Brooklyn Kuraは投資家の援助があるからこそできた⼤胆な試みだが、彼らのように潤沢な 資⾦を持っている⽣産者や職⼈ばかりではない。そこで、⾃社⼯場や制作スタジオを構えられ ない職⼈らの強い味⽅となっているのが、作業スペースをシェアするスタジオだ。 「シェア⼯ 房」と呼ばれるこれらのスタジオは広いスペースを⽐較的リーズナブルに借りられることに加 え、備えられた⼯具を⾃由に使って創作活動に打ち込め、⼤型設備などの初期投資も不要とあ り⾼く⽀持されている。製作の場をシェアしている職⼈同⼠が⾃然と交流することで、ジャン ルを超えたさまざまなコラボレーションも誕⽣しているという。 ルームシェアの⽂化や近年の コワーキングスペース(シェアオフィス)ブームからもわかるとおり、シェアすることに関し て⽇本よりオープンで寛容な⽶国。ブルックリンのクラフトシーンでもシェア⽂化がすっかり 定着しているのだ。 ▽開業時も助け合い 開業して2年になるブルックリンの⼩規模醸造所「Strong Rope(ストロング・ロー プ)」。コンペティションでいくどとなく受賞するなどビール作りの実⼒はお墨つきだ。オー ナーのジェイソン・サーラー⽒は⾃社ブルワリーをオープンした時を振り返って「近所に Threes Brewingという別のブルワリーがあるが、設備を運ぶときにフォークリフトを貸してく れた。ここには助け合いの⽂化がある」との秘話を教えてくれた。 モノを⼿作りしたり、ローカル産を選んで地元の経済を応援したり、必要なものを貸し合っ たりシェアしたり…。ニューヨークのみならず⼤都会はどこも⼈との関係が希薄になりがちだ が、ブルックリンではこんなほっこりした⼈間模様が繰り広げられている。(⽶ニューヨーク 在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo…

ブルックリン名物「スモーガスバーグ大阪」開催! 【創業者インタビュー】

ニューヨークの週末の昼下がり、香ばしいグリルの香りに誘われて辿りつくのは── 「Smorgasburg(スモーガスバーグ)」。ニューヨーク・ブルックリンの公園や広場、空き地などを利用した屋外フードマーケットだ。地元ブルックリンはもとより全米、世界中からも人々が訪れる、アメリカ最大規模の食の青空屋台市場として2011年にスタート。以来「週末のお楽しみ」として人々に親しまれてきた。 そんな週末の定番イベント、スモーガスバーグがブルックリンでのスタートから6年、いよいよ今秋、大阪に上陸することが決まった。 「Smorgasburg(スモーガスバーグ)」とは? 時期によって参加する店(ベンダー)のラインナップは違うが、平均100店前後が参加し、食の競演が繰り広げられる。BBQ、ハンバーガー、ホットドッグ、ロブスターロールなどアメリカンフードから、フィリピンやタイ、中国など世界各地の軽食もそろう。中にはたこ焼き、お好み焼き、焼き鳥、おにぎり、味噌汁、ラーメンなどといった、日本の軽食を見かけることも。屋外で食べるとどんどん食が進んで、あれもこれも食べたくなる。 また、ベンダー側にとってこのイベントは、新メニューを試験的に出して客のリアクションを知ることができるポップアップ的なショーケースとしての意味合いも大きい。スモーガスバーグからスタートし、実店舗を持つまでになった店は数多い。 10月27日(金)~29日(日)大阪で開催。その理由は? 2017年10月27(金)・28(土)・29日(日)、大阪で開催されるにあたり、共同創業者のエリック・デンビー氏に、日本進出のきっかけやイベント開催に向けての抱負を聞いてみた。 ── 大阪でスタートさせるきっかけになったのは? 3年前に長年の友人ハリー・ローズンブラム(料理学校、Brooklyn Kitchenの共同オーナー)が、大阪で貿易関係やマーケティングの仕事をしているユウコ・スズキを紹介してくれたんだ。みんなでマンハッタンでラーメンをすすりながら、大阪とブルックリンのベンダーを交換できたらいいねという話になった。大阪とブルックリンは共通点が結構あるからね。例えば両都市とも、歴史的に食べ物がおいしい街だし、マンハッタンや東京とは違う「第2の都市」として異彩を放つ存在だし、両市ともアントレプレナーががんばっている街でもあるからね。 その後ユウコが阪急電鉄を紹介してくれて、今年の3月、阪急電鉄を訪問する機会に恵まれた。企画をプレゼンテーションしたところ、スモーガスバーグに興味を持ってくれて、ぜひ大阪でやりましょう!となったんだ。 ── スモーガスバーグ大阪に期待していることは? 大阪のすばらしい食文化のショーケースになり、スモーガスを披露するめでたい場になるだろう。才能あるシェフが作り上げた特別なフードにたくさん出合えるはずだ。そしてブルックリンの食ベンダーも参加するから、海を超えて彼らのスキルをどう日本のみんなに披露できるか、僕も楽しみにしている。たくさんのハッピーな笑顔が溢れるイベントになるのは間違いないよ。(SNSも)食べ物の絵文字で溢れるだろうね(笑)。 ── 次の展開としてほかの都市への出店の可能性は? 大阪のイベントがうまくいったら、もちろん今後も日本で継続していきたいと思っているよ。ただ2018年いっぱいは、大阪での開催にフォーカスしていきたいと思っている。 ── 日本での開催を楽しみにしている読者にメッセージを。 スモーガスバーグ初の国外開催を、大阪というすばらしい食文化と歴史を持つ街で開催でき、とてもうれしく思っている。今年3月に大阪を訪問した際、たくさん美味しいものを食べ、人々から心の温まるすばらしいおもてなしを受けた。ブルックリン同様、大阪でも人々に楽しんでもらえるイベントになればうれしい。 日本初のスモーガスバーグの開催は、2017年10月27日(金)~29日(日)の11:00~22:00、大阪市北区、阪急・中津の高架下にて。入場無料。 (写真・文:安部かすみ fromニューヨーク) ■開催情報 「スモーガスバーグ大阪」 開催日/2017年10月27日(金)~29日(日) 開催時間/11:00~22:00 会場名/阪急中津(梅田方) 高架下区画 Smorgasburg 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 ■取材国・都市:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter   TSUTAYA T-SITE(2017.10.13)「ブルックリン名物「スモーガスバーグ大阪」10月開催! 創業者インタビュー」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー    

食のトレンドがNYブルックリンに集合。「Taste Talks Brooklyn」レポート

ニューヨークのフードトレンドが一目でわかる食のフェスティバル「Taste Talks Brooklyn(テイスト・トークス・ブルックリン)」が、2017年9月8日~10日、トレンドの発信地、ブルックリンのウィリアムズバーグ各所で行われた。 NY中の食通たちの注目を集めたイベント「Taste Talks Brooklyn」 3日間にわたって食のエクスポ、授賞式、ワークショップ、パネルディスカッション、テースティングイベントなどが開催。いずれも今注目のレストランやシェフが続々参加するとあり、どの会場も食通や飲食関係者、ブロガー、インスタグラマーなどで賑わった。 中でももっとも注目が集まったのは、最終日の屋外で人気レストラン12店がブースを出す「オールスター・クックアウト」だった。 参加者はブースごとに、一口サイズの小皿料理をテースティングした。ここでは特に、世界の飲食業界で急先鋒になっている北欧料理のニューカマーであり、ミシュランスターがプロデュースするブルックリンの人気店「Noman(ノーマン)」が食通から注目されていた。 また、「旬、地産地消、もったない」を同地で実践する日本人シェフ、ユウジ・ハラグチ氏による日本食店「Okonomi(オコノミ)」も出店。どのブースも長蛇の列ができるほど大盛況だった。 エクスポでは食の未来を予感させる展示も また、前日に開催された、次世代の食文化の行く末を探る「フューチャーフード・エスクポ」も多くの来場者で賑わった。会場となったデザインホテルのウィリアムズバーグホテルに飲食メーカーや食のスタートアップが集まり、自慢の自社商品を競い合った。 中でも、グリーンコーヒーと呼ばれる、ローストする前のピュアなコーヒー豆で作られた新しいタイプのコーヒー飲料「Sunup(サンナップ)」や、お茶会社の「teapigs(ティーピッグス)」によって開発されたオーガニックの抹茶商品、そしてここ数年スーパーフードとして大注目されているインセクト(昆虫)を使った各種商品などに人気が集まった。 どの会場でも、アメリカでひと昔前まで主流だった「量が多い」「大味」「甘ったるい」とは真逆の、「上品な小皿料理」「繊細な味」「甘さ控えめ」路線だった。健康を気づかったものが、さらに今後もニューヨークの食の主流になっていくことを感じさせるイベントとなった。 「Taste Talks Brooklyn」の写真をもっと見る Taste Talks Brooklyn (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 ■取材国・都市:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.10.1)「食のトレンドがNYブルックリンに集合。「Taste Talks Brooklyn」レポート」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー

NYはコワーキングスペース激戦区。最旬は「Spacious」や日本初上陸「WeWork」【創業者インタビュー】

ニューヨーク発のコワーキングスペースWeWorkが2018年、いよいよ東京にも上陸することが先日発表された。コワーキングスペースをはじめとするシェアリングオフィスの需要が世界中で高まっている中、WeWorkのような人気企業が東京にもやってくることにより、日本でも職場に求められる環境が今後さらに変わるだろう。 今回は、ニューヨークでWeWork同様に、今もっとも注目されているユニークなコワーキングスペースを紹介する。 おしゃれなレストランを有効活用 ニューヨークで2016年7月にスタートしたスペーシャス(Spacious)。今もっとも勢いのあるニューカマーのコワーキングスペースとして注目されている。 当地にはWeWorkをはじめ、The FarmやThe Productive、Ensemble、Primaryと数え切れないほどのコワーキングスペースがあり、数は日々増え続けているが、Spaciousのユニークなところはオフィス施設そのもの。 彼らが利用しているスペースは、昼間の営業していないレストラン。ディナーのみオープンするレストランを利用して、コワーキングスペースとして開放している。ロケーションもメンバー数もこの1年で急増し、飛ぶ鳥落とす勢いで成長中だ。CEOでコファウンダーのプレストン・ペセック(Preston Pesek)氏に話を聞いた。 ── ニューヨークからスタートし、現在何箇所拠点がありますか。 マンハッタンやブルックリンなど、この1年で10ヵ所ロケーションが増えました。この夏から秋にかけてさらに5ヵ所ロケーションを増やし、さらにニューヨークだけではなくボストン、サンフランシスコにも進出することが決まっています。 今年中には、ニューヨークに20ヵ所、ボストンに6~10ヵ所、サンフランシスコに8~10ヵ所オープンする予定で計画を進めているところです。 ── 総メンバー数は? 現時点で750人です。毎月20~30%ほどメンバーが増えています。 ── 昼間のレストランをコワーキングスペースとして利用していますが、そのユニークなアイデアはどこから浮かんだのですか。 大学院で不動産関連(Real Estate Science)の修士号を取得し、起業前は建築業界や商業用の不動産業界で働いてきました。2004年ニューヨークに移り、この街には美しくてセンスのよいレストランが、昼間ただの空きスペースになっているのを目の当たりにして、もったいないと思いました。この価値あるアセット(資産)をどうにか有効利用できないかと思ったのが始まりです。 ── スペースを貸し出すレストラン側にメリットはあるのでしょうか。 我々からはレストラン側に、毎月利用料を支払っています。しかも、私たちがSNSなどを使ってそのロケーションをPRするので、レストラン側にとっては無料でマーケティングができ、広告を出しているようなものなのです。またコワーキングスペースの利用者が、ディナータイムにそのまま残ってハッピーアワーやアペタイザーを楽しんでいることも多いです。 ── レストランがランチタイムにオープンしない理由は何ですか。 これはすごく自然に発生した経済的な理由があります。特に我々が利用しているハイエンドなファインダイニングレストランは、高品質のメニューを提供しているので、昼と夜、2つのメニューを作ってそれぞれ提供するのがなかなか困難なのです。 もう一つは、ニューヨークおよび全米の他都市でのランチ市場が近年、ファインダイニングからファストカジュアルに移行しています。高級なファインダイニングディナーは接待などで相変わらず需要がありますが、ハイエンドランチは以前ほど主流になっていません。 月95ドル払うだけで、どのロケーションも利用できる ── 利用者としてスペースの使い方について教えてください。 当日の気分で好きなロケーションを選び、そこに行くだけです。事前のサインアップは必要ありません。毎日違うロケーションの利用もできます。お店に着いてチェックインすると、携帯のテキストメッセージでWifiのパスワードが届きます。席は決まっていないので、好きなところで仕事ができます。席の空き状況は、事前にアプリで確認できます。 通常のコワーキング同様、ドリンク(コーヒー、お茶、水)やスナック、会議室なども完備しています。会議室については、ほとんどのハイエンドレストランはプライベートダイニングルーム(個室)を持っていますから、そのスペースを利用しています。プレゼンテーション用に、プロジェクターやホワイトボードも完備していますよ。 ── WeWorkなどで人気の生ビールは提供していませんか。 ビールは今のところ提供していないのですが、お店によっては我々のためにバーを早めにオープンしてくれるところもあるので、そういうロケーションでは仕事を早めに切り上げ、アフターワークの1杯を同僚と楽しんでいる姿をよく見かけます。 ── ニューヨークといえばコワーキング激戦区ですが、スペーシャスを使う一番のメリットは? 毎日同じオフィスに通うとどうしても飽きてしまうものですが、スペーシャスは毎日違った場所で(しかもレストランで!)仕事ができるという、ユニークな体験を提供している点だと思います。ニューヨークのほかのコワーキングスペースでは月額400ドルも500ドルもする利用額が求めれますが、スペーシャスは月95ドルというリーズナブルな価格で利用できるというのも、大きなアドバンテージです。 ── 席が決まっていないですが、休憩中やお手洗いに行く際、貴重品などセキュリティーの問題はないですか。 そういう問題はないですね。各ロケーションの入り口にレセプショニストが常駐し、出入りする人を必ず確認しています。来客などの際もレセプショニストが案内するので、不審者がうろうろするようなことはないです。利用者はSlackを使ってコミュニケーションをとりあっています。また、私たちが主導して、起業家を交えて朝のミートアップの交流イベントや夕方のハッピアワーイベントなどを開催しています。このように、利用者同士が次第に顔見知りになっていくような仕掛けをたくさんしています。 ── レストランの開店時間までに仕事を終わらせる必要がありますね。 ディナーサービスが始まるころ、テキストメッセージを利用者に送っています。利用者には「退出する時間ですよ」ではなく、「バーで何かオーダーしませんか?」という意味合いのメッセージですので、好意的に受け止められています。 ── ニューヨークに出張や旅行で来たときも、スペーシャスは便利そうですね。 もちろん! ニューヨークに短期滞在で仕事をする場合でも、ホテル近くのロケーションで気軽に利用できる最適なオフィス環境だと思います。また、クライアントとミーティングがある際でもクライアントの近くのロケーションを会議場所として選ぶこともできるので便利ですよ。 (文:安部かすみ fromニューヨーク) ■店舗詳細 Spacious ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.8.16)「NYはコワーキングスペース激戦区。最旬は「Spacious」や日本初上陸「WeWork」」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー

NYであの和菓子が注目の的に。高級避暑地ハンプトンのハイエンドな食の祭典「Chefs & Champagne」(2017)

リッチなニューヨーカーにとっての避暑地、ハンプトン。マンハッタンから車で3時間ほどの場所で、真っ白な砂浜が広がる自然に恵まれた高級ビーチリゾートだ。ここに別荘を持つセレブも多く、人混みのマンハッタンを逃れこの地でゆっくりするのは、お金持ちの夏休みの定番。 毎年この時期、ハンプトンで夏を過ごすセレブたちがおしゃれをして、Wölffer Estate Vineyard(ウォルファー・エステート・ヴィンヤード)というワイナリーに集まる。食の屋外イベント「Chefs & Champagne(シェフズ&シャンペン)」があるからだ。 食の祭典「Chefs & Champagne」へ日本の和菓子が参戦 今年は7月29日に開かれ、会場では40もの飲食ブースが出店。来場者はシャンペンやワインを片手に小皿料理を優雅に楽しんだ。毎年、上品な1口サイズのアペタイザーは創作料理が主流だが、その中でもひときわ異彩を放っていたのは日本の和菓子だった。 日本から参加したのは、うなぎパイで知られる春華堂の新ブランド「五穀屋」(ごこくや)。和菓子の魅力を異なる切り口でニューヨーカーに紹介したいと、ニューヨークまでやって来たという。 当地で和菓子というとまず思い浮かぶのは、マンハッタンのマジソン街に店を構える源吉兆庵だろう。日本好きな一部のニューヨーカーの間ではこの店は定番人気だし、庶民路線の柿の種やのり巻きあられ、わさび味の豆菓子なども、だいたいどこのスーパーやデリでも手に入るようになった。…と書けば、ニューヨークで和菓子がすっかり定着しているように聞こえるかもしれないが、やはり大多数の人は知らない(もしくは口にしたことがない)のが実情だろう。 この日パーティーを訪れた人々に、(おそらくはじめて目にする)日本の和菓子はどのように映ったのだろうか? 食のアカデミー賞、JBFが主催 Chefs & Champagneの説明からしよう。主催は「James Beard Foundation」(ジェームズ・ビアード財団、以下JBF)。数々の功績を残した料理人ジェームズ・ビアードの名を冠した由緒ある団体で、そこからの受賞は、料理界のアカデミー賞とも言われるほど権威があり、レストラン業界で知らない人はいない。 そのJBFが声がけした40人のシェフ(そのほとんどがJBF受賞歴あり)がボランティアで集まり、それぞれ食のブースを設けるというもの。入場料は一般275ドル、会員は200ドル、VIPは375ドルとまさに料金も“一流”だが、実力派シェフによる創作料理を気軽にテースティングできるとあり、毎年来場者で満員になるほどの盛況ぶり。グレートギャッツビーよろしく、老若男女誰もが全身着飾っている様子からも、このパーティーをいかに楽しみにしていたかがうかがい知れる。 和菓子を体験したニューヨーカーの反応は? 五穀屋がこのパーティーで用意したのは、同社の商品である「よつわり」という、もなかの皮を使ったアミューズ2品「焼きトウモロコシとローズマリー、醤油のフリーズドライ」「味噌ピーナッツと水窪のアワ、ミントの香り」。監修者として参加したジャンジョルジュ東京の米澤文雄シェフが創作した限定スィーツで、どちらも甘さ控えめでサクッと食べやすい。 五穀屋のブースは、会場入り口近くと恵まれた場所だったのと、スタッフが涼しげな浴衣姿だったため、来場者の目に止まるのに時間はかからなかった。どの人も初めて目にする和菓子に、「これなに?」と覗き込むように興味を示す。スタッフが説明しながら差し出すもなかに戸惑いを見せる人はおらず、どの人もためらいなく「パクッ」。どの来場者からも、絶賛の声があがった。 手巻きスパイシーツナも大人気 参加シェフはすべて実力派とあり、どのブースも人垣ができていた。その中でもほかに特筆すべきは、マンハッタンの高級創作ジャパニーズ、Zuma(ズマ)だ。 Zumaでは、西京味噌味のバゲットに和牛タルタルのトリュフ添えと、天かすつきスパイシーツナ手巻きを提供。スパイシーツナと言えば、ニューヨークではどの日本食レストランでも大人気メニューで、この日のパーティーでも開始後1時間半ほどで在庫切れするほどだった。五穀屋のもなかといいZumaの手巻き寿司といい、アメリカ人の日本食への関心を改めて身近に感じた。 次回もし、五穀屋の親元である春華堂がパーティーに参加する機会があるとすれば、日本が誇るべき傑作和菓子、うなぎパイもぜひ出展してほしい。今年以上のリアクションを見せるニューヨーカーの笑顔が浮かんでくる。 (文:安部かすみ fromニューヨーク) ■店舗詳細 Chefs & Champagne 五穀屋 Zuma ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.8.13)NYであの和菓子が注目の的に。高級避暑地ハンプトンのハイエンドな食の祭典「Chefs & Champagne」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー

NYで急増する「混合店」企業生き残り、話題作り

    ニューヨークでは近年、業種が混合したお店が増えている。日本で業種が混合といって頭に浮かぶのは、カフェと本屋だろうか。ニューヨークでは、カフェと本屋の混合はもちろんのこと、カフェと洋服屋、カフェと銀行、カフェとボクシングクラス、バーと花屋、靴屋とアイスクリーム、質屋とレストランバー、レストランとコワーキングスペースと雑貨店など、実にユニークで種類もさまざま。混合店が増えている背景を探った。 ▽ここ数年のトレンド 「混合店がニューヨークのここ数年のトレンドになっているのは確かだね」 そう語るのは、流行の発信地、ブルックリンにある「Upstate Stock」のオーナー、ブラム・ロビンソンさん。ブラムさんの店は、キルティング倉庫だった古い建物を改造して作った、クリエーティブで個性的なアパレルとカフェの混合店だ。アパレルコーナーには、ローカル産の雑貨も置いている。 ブラムさんがオリジナルブランド「Upstate Stock」を立ち上げたのは、今から5年前。今ではアメリカはもとより日本でも販売されるほど人気となった。そんな中、店の手前入り口側に、カフェスペースを併設したのは昨年のことだった。 ▽高騰する賃料 なぜカフェを併設したのか、理由を聞いてみた。 「主な理由はレンタル(賃料)だよ」とブラムさん。アパレルだけの売り上げでは、ブルックリンの高い賃料を賄うのが難しいのだという。 ニューヨークでは不動産価格が高騰し続けている。ブルックリンも例外ではなく、賃料の高さは、経営者には頭の痛い問題だ。 ブラムさんの店の賃料を尋ねることはできなかったが、「LoopNet.com」という、店舗用空き物件情報を調べられるウェブサイトによると、ブラムさんの店から徒歩5分圏内にある、角に面した、同じようなロフトタイプの店舗用リース物件は、1スクエアフィート(約0.093平方メートル)につき月5ドル。その物件の実際の広さは1400スクエアフィート(約130平方メートル)だから、月の賃料は約7千ドル(約79万円)だ。今のブルックリンの賃料のだいたいの相場が分かってもらえたと思う。 ▽頭ひねる経営陣 混合店には、個人店と大手企業の2種類が存在する。ブラムさんの店のような個人経営の店ではファイナンシャル的な理由が主なようだが、大手企業が混合店を開く場合、そのほとんどは、企業の生き残りをかけたマーケティング戦略と話題作りが理由にあるようだ。 例えば昨年、マンハッタンの14丁目に米大手銀行「Capital One」がカフェを併設し、「Capital One bank Cafe」としてリニューアルオープンし話題になった。 また、表向きは質屋だが、店の奥にあるドアを開くと豪華なレストランバーになっている人気店「Beauty & Essex」も、飲食とナイトライフ事業を全米展開する大手の「TAO Group」が経営している。 賃料が高く、競合店も多いニューヨーク。混合店は、経営陣が頭をひねって生み出した、この街で生き残るための試行錯誤のカタチなのだ。(ニューヨーク在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo 47 News(2017.7.25)【世界から】「NYで急増する「混合店」企業生き残り、話題作り」より転載(無断転載禁止) 類似記事: TSUTAYA T-SITE(2017.7.29)「質屋レストランに銀行カフェ? NYで話題の混合店がおもしろい」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー   ウェブサイトのPDF

“世界のベストレストラン50”の頂点がNYにファストカジュアル店をオープン。話題の「メイドナイス(Made Nice)」って?

先日、とあるニューヨークの高級レストランが2017年度の世界一に選ばれた。世界のトップレストランを決める毎年恒例の「World’s 50 Best Restaurants」で栄えある1位に選ばれたのは、マンハッタンのノマドエリアにある高級レストラン「イレブン・マジソンパーク(Eleven Madison Park Restaurant)」である。 世界一のレストランがハイエンドの次に目指したもの さすがは世界最高峰。お値段も一流クラスで、テースティングメニューは1人295ドル(税別、チップ込み)。旅行中はいろんなことに挑戦してみたい気分になるから、ハイソサエティーなニューヨーカーに混じるのもよい経験だろう。しかし、食事のみで300ドル越えとなると、なかなか簡単に踏み切れるものではない。 しかし!諦めることなかれ。2017年4月、姉妹店のファストカジュアル・ダイニング店がオープンしたのだ。お店の名前は「メイドナイス(Made Nice)」。 この店はオープンキッチン・スタイルで、商品をカウンター越しに受け取るシステム。テーブル席もあるので店内でも食べられるし、トゥーゴー(持ち帰り)もできる。特筆すべきは、イレブン・マジソンパークと同じ食材とテクニックで作った良質のものを、ニューヨークでは破格の10ドル代で楽しめるということだ。 また、ファストフード店ではなく「ファストカジュアル店」なのもミソ。ニューヨークのファストフードは、おいしくない、早くない、健康によくない、それほど安くない……など悪名高く、一部の層で不人気になりつつあるが、そこで誕生しているのが、おいしくてスピーディー、リーズナブルで健康にも良い、メイドナイスのようなファストカジュアル店だ。トレンドとして近年、ニューヨークで注目されている。 高級食材のカウンター販売で高いコスパが実現 ランチメニューの人気ナンバー1は、ハンガーステーキとブロッコリーの「Khao Salad」(15ドル)。また、マネージャーのカークさんの一押しは、蒸し煮したチキンとインド系のバスマティライスの「Chicken Rice」(14ドル)や、カリフラワー、豆腐、クスクスの「Curry Cauliflower」(11ドル)。 特に「Curry Cauliflower」は、イレブン・マジソンパークで6年間にもわたって人気のあるメニューと“ほぼ同じ”内容らしい。試してみたが、おこげがほんのり香るカリフラワーはほどよくジューシーで、クスクスと一緒にミッスクされているココナッツやレモングラス、クレソン、アーモンド、グレープなどとの相性もバッチリだった。 ランチメニューは常時9種類そろっている。季節の素材を使うため、シーズンごとに変化し、いつ行っても週に何度通っても飽きない工夫がされている。また、午後5時以降はディナーメニュー(22ドル)もプラスオン。ブルックリン産の地ビールやニューヨーク州産のローカルワインは、昼夜共にあり。この夏ニューヨークを訪れることがあれば、ここはもうマストでしょう!   Made Nice Eleven Madison Park (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.6.10)「“世界のベストレストラン50”の頂点がNYにファストカジュアル店をオープン。話題の「メイドナイス(Made Nice)」って?」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー

NY人気店「ベンジャミンステーキ」が六本木に6月30日オープン。味や雰囲気はどうなる?【現地レポート】

ニューヨークの人気ステーキハウス「ベンジャミンステーキ」が、2017年6月30日(金)に日本第1号店となる「ベンジャミンステーキハウス六本木」店をオープンする。 現地ライターも太鼓判。NYの人気ステーキハウス「ベンジャミンステーキ」とは ニューヨーク店の共同創業者は、ブルックリンの老舗ステーキハウス「ピータールーガー」でマネージャーとして10年の経験を積み、義理の兄弟および同店で20年間シェフをしていた同僚らと共に、2006年、自分たちの店「ベンジャミン」をマンハッタンにオープン。 現在はニューヨークエリアに、全3店舗展開している。 安定した味とボリューム、上質のサービスを誇り、オープン以来、連日のように周辺のビジネスマンや観光客らで満席になるなど大盛況。2014年には安倍首相もニューヨーク訪問の際、この店で食事をしている。 筆者もビジネス関連で個人的によく利用する店だが、どんなクライアントを連れて行っても食事を楽しんでもらえる、誰に紹介しても恥ずかしくない店の一つだ。 海外初進出。NYの味と雰囲気そのままに 海外初進出となるベンジャミン六本木店は、ニューヨーク本店そのままの味と雰囲気を楽しんでもらえるように、まったく同じメニューを提供する。 サーロインステーキ(9,000円)やリブアイステーキ(11,000円)、フィレミニョン(9,000円)なども見逃せないが、初回はまずいわゆるTボーンステーキと言われる「ポーターハウス」から試してみてはいかがだろう?(2人前16,000円、3人前24,000円、4人前32,000円)。 熱々の大皿でサーブされるポーターハウスは、骨を挟んでサーロインとテンダーロイン(フィレ)の2つの味が楽しめる。ボリュームがあるので、3人で行った場合でも2人前(ポーターハウス・フォー・トゥー)の注文で十分なはず。 ステーキハウスの楽しみ方は個々でさまざま。最初はおしゃれにマティーニグラスを傾けるもよし、シーフードやベーコンなどからスタートするもよし、いきなりステーキと赤ワインを注文するもよし、とにかくお堅いルールなどはいっさいない。 先述のように、特にマンハッタンのビジネス街にあるステーキハウスは接待や同僚との食事会、記念日などによく利用されているが、皆どの人もワイワイガヤガヤとカジュアルに楽しんでいる様子がうかがえる。 ステーキハウス=格式高い、と身構えず、ニューヨーカーのように気取らずに食事を楽しんでみよう。 予約受付は2017年6月5日(月)より。 ■店舗詳細 Benjamin Tokyo Benjamin New York (文:安部かすみ fromニューヨーク) ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.6.1)「NY人気店「ベンジャミンステーキ」が六本木に6月30日オープン。味や雰囲気はどうなる?【現地レポート】」より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー

【世界から】店員がいないファストフ ード店。 アメリカで進む無人化 (ニューヨーク)

[Dec 2017 Updated] 日本では昔から、田舎に行くと野菜や花の無人店 をよく見かけたもの。全国津々浦々どこにでもある 自動販売機も、無人販売所といえばそうだ。アメリカでも一昔前から無人販売が生活に根付いており、 スーパーやドラッグストアなどにあるセルフレジは その代表だろう。 近年のITの発達とともに、シアトルでは無人コンビニ「Amazon Go」がもうすぐオープン予定で、人々の関心を集めている。そしてニ ューヨークでは、昨年末から今年初めにかけて、2軒 の無人ファストフード店がオープンし、話題だ。 ▽健康と環境に配慮 無人ファストフード店は「eatsa」(イーツァ)という。同店は2015年、第1号店がサンフランシスコに オープンするやいなや「未来のレストラン」として 脚光を浴び、今もにぎわっている。 現在は西海岸と東海岸で7店舗を展開中だ。健康志 向が高まる中、ここはファストフード店にして、キ ヌア(南米原産の雑穀)とたっぷりの野菜を使った サラダボウルを提供し、コンポスト用の容器を利用 するなど、健康と環境に配慮していることも注目さ れている。 ▽自分でカスタマイズ 人がいなくてどうやって購入できるのかという疑問が湧くだろう。 注文の仕方はいたって簡単だ。オーダースクリーンでまずクレジットカードをスワイプし、 スクリーンを見ながら、キヌアや青物、ソースの種類を選んでいく。 食材は全部で78種類あるのでどれにしようか迷ってしまうかもしれない。選ぶのが面倒な人のために、固定メニューも8種類用意されている(それぞれにカロリーやタンパク質、糖質、脂質などの栄養素表示付き)。 最後に「オーダー完了」をセレクトすると、2~3分で奥の棚にオーダーしたものが入れられ る。自分の名前が表示された扉を2回軽くたたくと扉が開き、商品が受け取れる仕組みだ。 ちなみに「無人店」と言えども、全く店員がいないわけではない。オーダーに手間取ったり、どれを注文するか迷っている客がいると、店員が出てきて気軽にアドバイスしてくれる。 調理場を見ることはできないが、調理しているのはロボットではなく、人間だそうだ。 ボウルの料金はすべて6.95ドル(1ドル112円計算で、約778円)。ニューヨークのサラダバー では平均10~12ドル(約1120~1344円)ほどするので、6.95ドルはかなりお得な値段設定とな っている。 ▽味も申し分なし 無人化によるメリットはいくつかある。まず店側のメリットとして、人件費を削減できるの は大きな要素だろう。またオーダーした内容から顧客データが取れ、マーケティングの分析に も使えるというのは容易に予想がつく。 顧客側のメリットとしては、誰とも話したくない気分の時などに煩わされることなくさっと 買えたり、ランチタイムでも長蛇の列に並ぶことなくスピーディーに買えたりするということ だろう。 実際に食べてみたが、新鮮でボリュームもたっぷり、味も申し分なかった。「味よし」「プ ライスよし」「スピードよし」、さらに「健康によし」「環境によし」という五拍子で、人気 は今後も続いていきそうだ。 ▽デリバリーも アメリカの無人化といえばもう一つ。アマゾンをはじめとするドローン配達サービスが世界 で注目される中、1月にStarship(スターシップ)社が、歩道を移動するロボットを使ったデリ バリーサービスをシリコンバレーとワシントンDCでも開始した。 同社は「ドローンより安全」と胸を張っており、これらのサービスも、配送業者やメッセンジャーらに取って代わるものになるのか、地元では熱い視線を浴びている。(ニューヨーク在 住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) 最新情報アップデート eatsaニューヨーク店ほか全米5店舗は2017年秋に閉店し、サンフランシスコ2店のみの営業となっている。同社は、「レストラン事業を縮小させ、今後はこの無人というテクノロジー・プラットフォームを全米展開中のWow Baoレストランなど他社のために提供することに注力していく」と発表している。(2017年末現在) eatsaのウェブサイト Kyodo…

ホイットニー美術館のレストラン「Untitled」はNY最旬スポット。映画『素晴らしきかな、人生』ロケ地にも【レポート】

映画『素晴らしきかな、人生』でNYのトレンドエリアをフィーチャー 大ヒット映画『プラダを着た悪魔』で知られるデヴィッド・フランケル監督の最新作、ウィル・スミス主演の映画『素晴らしきかな、人生(原題:Collateral Beauty)』。『プラダ〜』同様、今作でもプラダをはじめ、グッチ、クロエ、トム・フォード、ジル・サンダー、イザベル・マランなど、華やかなファッションで観客の目を楽しませてくれている。 また、ニューヨークのロケ地も見逃せない。セントラルパークやブルックリンのダンボ地区などで撮影が行われており、一度でもニューヨークを旅したことがあれば、「ここ行ったな〜」「懐かしい!」とワクワクすることだろう(訪れたことがなくたって、映画を観るときっと訪れたくなるハズ!)。 ロケ地の中でも特筆すべきは、ホイットニー美術館のレストラン「Untitled(アンタイトルドゥ)」。2015年5月に現在地に移転オープンしたばかりの同美術館。この1階に位置するUntitledは、味、プレゼンテーション共にどんな食通をも唸らせると、高く評価され続けている。その評価はいかほどか、レストランを初体験してきた。 ホイットニー美術館のレストラン「Untitled」 「Untitled」は、全面ガラス張りの、自然光が優しく入り込む明るくて清潔なお店。高級レストラン「グラマシー・タバーン」でも腕をふるった気鋭のシェフ、マイケル・アンソニーをエグゼクティブシェフに迎え、“完璧な”ニューアメリカン料理を提供する店として、オープン以来話題になっている。「グラマシー・タバーン」は個人的に筆者のお気に入りの店で、どんなゲストを連れて行っても恥ずかしくない、ニューヨークで決して多くない「安定した味の信頼できる」店。Untitledにも期待が高まる。 味もサービスも申し分なし! 少し遅めのランチに、午後2時半ごろ訪れてみた。店内は地元客をはじめ、美術鑑賞後に訪れたであろう観光客らしき人々もいて賑わっていた。筆者は、ランチメニューから「Untitled burger」を注文した。 これは大正解だった。少し甘みのあるふっくらしたバンズに、ジューシーで柔らかいビーフパティとチェダーチーズ、クリスピーオニオンがサンドされ、完璧なハーモニーを奏でていた。 口に含むごとに、肉汁が指をつたってしたたり落ちる。どこのビーフか聞いてみると、「ニューヨーク北部のアップステート産のローカルビーフを、店でリーン75%&脂肪分25%の割合でミンチにしている」とのこと。美味しさと柔らかさの理由はここにあった。またクリスピーオニオンも、米粉やライム汁、ビールほか、さまざまなスパイスがからめられカラッと揚げられた結果、普通じゃ物足りない人のためのオニオンリングが誕生していたというわけだ。 ここはまさに、おいしすぎて人にはあまり教えたくない気持ちにもなってしまうレストランの一つ。とはいえ、有名美術館の1階にあるし、映画にも登場しているぐらいなので、隠れ家としても無理があろう。ニューヨークを訪れたら必ず立ち寄り、そして行ったことを自慢できるロケ地の一つであることは間違いない。 (文:安部かすみ fromニューヨーク) Untitled at the Whitney 映画『素晴らしきかな、人生』 全国公開中 キャスト:ウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレン 監督:デヴィッド・フランケル『プラダを着た悪魔』 製作:マイケル・シュガー『スポットライト 世紀のスクープ』 音楽:セオドア・シャピロ『マイ・インターン』 配給:ワーナー・ブラザース映画 ■取材国:アメリカ 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter   TSUTAYA T-SITE(2017.3.4)ホイットニー美術館のレストラン「Untitled」はNY最旬スポット。映画『素晴らしきかな、人生』ロケ地にも【レポート】より転載(無断転載禁止) ウェブサイトのコピー