今年既に100件超。6歳児や飼い犬の発砲〜春節のアジア系乱射事件…米で止まない銃暴力

春節の祝祭中、アジア系による乱射事件相次ぐ カリフォルニア州サンフランシスコ近郊のハーフムーンベイで23日、乱射事件が起き、2箇所で計7人が死亡、1人が負傷した。 その2日前には、ロサンゼルス近郊のモントレーパークのダンスホールでも乱射事件が起き、11人が死亡、9人が負傷したばかりだった。 23日の事件の容疑者、チュンリー・ジャオ(Chunli Zhao、66)が襲ったのは、同僚や元同僚だった。容疑者は逮捕され、事件の動機について取り調べが進められている。 21日の事件で、フー・キャン・トラン(Huu Can Tran、72)容疑者が発砲したのは、余暇に行っていたダンスホールだった。容疑者は事件後、別のダンスホールにも銃を持ち込んでいたが、20代の男性客ともみ合いになり銃を取り上げられ、逃走した。その後、警官が逃走車を包囲する中、容疑者は車内で銃で自殺した。事件の動機は不明だが、容疑者がダンスホールで悪口を言われ、それを恨んでいたという情報もある。 これら2つの乱射事件にはいくつか共通点がある。春節の祝祭の最中で、共に容疑者がアジア系の高齢の男による犯行だった。犯行場所やターゲットは、容疑者がよく知るもの。使用されたのは、全米で最も広く携帯されている半自動小銃だった。 6歳児が口論の末、教師を撃つ 今月は乱射事件のほかに、不可解な銃撃事件も相次いでいる。 バージニア州の小学校ではなんと、6歳の少年が故意に教師を撃つ事件も発生した。 今月6日、担任のアビゲイル・ズワルナー(Abigail Zwerner、26)さんと小1の生徒が教室で口論の末、銃撃事件に至った。少年はバックパックから銃を取り出し発砲。銃弾はズワルナーさんの胸部に当たり重傷を負ったが、一命を取り留めた。児童は母親が合法的に購入した9ミリのトーラスピストルを自宅から勝手に持ち出し、登校していた。 児童は障害があり、保護者と通学し共に授業に出席する「ケアプラン」という特別保護下にあった。しかし事件が起こった週は、初めて保護者なしで登校していた。 事件を起こした児童の保護者は、弁護士を通じて「責任を持って銃を所有し、子どもの手の届かない場所に保管してきた」「息子が手にした銃器は現在、安全が確保されている場所に保管されている」と、声明を出した。 事件発生現場となった教室では、ほかの児童は机の下に隠れて怯えていたという。学校現場であってはならないことが起こり、教師も生徒もどれほどの恐怖に苛まれただろうか。今後小学校には金属探知機が設置されるという。しかし、空港にあるあのような金属探知機が教育現場にまでとは、小首を傾げることだ。  飼い犬によるアクシデントで発砲 カンザス州では21日、犬が車内の後部座席でライフルを踏み、弾が誤って発射され、飼い主の男性が死亡する事件も起こった。 亡くなったのは、ジョセフ・オースティン・スミス(Joseph Austin Smith、30)さん。警察の調べでは、スミスさんはピックアップトラックの助手席に座っており、後部座席に狩猟用具とライフル、そして飼い犬を乗せていた。銃弾はスミスさんの背中に命中した。スミスさんの隣に座っていた運転手にけがはなかった。 地元警察は事件後、銃の所有者を対象に、車内では銃器を適切に保管するよう注意を促したが、不注意から起こるこの手の事件は銃が身近にあるからこそ、もはや特別感がなく粗放に扱った結果、起こるべくして起こってしまった出来事のように思えてならない。 銃による死者、今年すでに2940人超 銃暴力の統計サイトのGun Violence Archive(ガン・バイオレンス・アーカイブ)やピープル誌などの報告によると、昨年1年間で全米で発生した意図しない銃撃事件は1600件以上で、年が明け今年に入ってからも、すでに108件発生している。乱射事件は40件だ。 銃で死亡した人数は今年はすでに2941人で、うち他殺(殺人)は1291人、銃を使った自殺は1650人となっている。 過去記事 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

【まとめ】 人種差別 – 黒人差別&アジア人差別関連記事

オーサーの安部かすみが記事で発信してきた有色人種差別(黒人差別、アジア人差別など)を中心に、ここにリストでまとめます。 1. 人々の証言 実際に差別を受けた人、周りで見た人に話を聞きまとめました。 日系人強制収容から80å¹´ 強制収容所生まれ、被爆後の広島育ち、ベトナム戦でPTSD、3つのアジア系差別を経験 ─ 日系人・古本武司さんが伝えたいこと (前編) (後編)  NYで多発するアジア人差別 暴行受けた日本人ミュージシャン、その後ハーレムで突然暴行を受けたジャズピアニスト、海野雅威さんの証言 日系三世女性の見た、故郷「アメリカ」シカゴ生まれの日系三世のジュリー・アヅマさんの証言 日本人に間違われ「動物以下の扱いで」殺されたヴィンセント・チン事件ミシガン州弁護士、日系三世のジェームズ・シモウラさんの証言 日本人には決して語れない「黒人としてアメリカで育ち、生きること」ニューヨーカーのリアルな声 2001年米同時多発テロ。ニューヨークに住む人々にとって9/11はどんな日だったのか 2. 人種差別関連の事件、出来事 2022å¹´ 警官に“60発”撃たれた黒人男性ジェイランド・ウォーカーと過去の類似事件。警察は今後追いかけない? ホワイトハウス記者会見、直後の視聴190万回!BTSがもたらすアジア系差別問題への効果は? 生中継で中国の「ジェノサイド」複数回触れられる …【北京五輪 開会式】米メディアはどう報じたか NY地下鉄線路に突き落とされたアジア女性の悲劇 ホームドア設置が急務も「なかなか進まない」事情とは 2021å¹´ 黒人が投票しにくい?新たな投票法が米メジャーリーグやコカコーラも巻き込む騒ぎに 容疑者は性依存症との報道も 8人死亡の米アジア系マッサージ・スパ連続銃撃事件 アジア系へのヘイトクライム急増、女性誌編集長のアジア人侮辱ツイートが大問題に Newsweek Japan 2020å¹´ 「日本には差別がある」ナイキ広告が炎上し世界に波及 本国アメリカではどう映った? 大坂なおみ優勝 黒人差別に対するメッセージも含め米メディアはどのように報じたか 「黒人差別は“個人”でなく“構造”の問題」をあらわにしたブレオナ・テイラー射殺事件を今一度解説 NY市警察に殺された日本人留学生事件 この機会に思い出してほしい7年前の悲劇 アジア系米国人記者に「中国に聞け」と激怒し会見打ち切ったトランプ その一部始終 白人警官への怒り全米各地に飛び火 NYでも最大規模の抗議活動「息ができない!」と叫び続ける人々 至近距離から7発!子連れ黒人男性に警官発砲、一命取り留めるも半身不随に ── 終わらないBLM 殺人犯の白人は撃たれず、黒人は簡単に撃たれるという米国の矛盾 ── 自警団とは? 17歳少年ライフル乱射に発展、3人殺傷 ── 警官に7発撃たれたジェイコブ・ブレーク事件その後 至近距離から7発!子連れ黒人男性に警官発砲、一命取り留めるも半身不随に ── 終わらないBLM 破壊、略奪、デモ(市長の娘も逮捕)そしてコロナ禍・・・終わらないNYの悲痛と苦悩 殺意を持って丸腰の黒人を殺した白人警官 実はフロイドさんのことを以前から知っていた? NY外出制限中もバーにビーチに人が殺到 警官の暴力的な取り締まりに市民の不満さらに NY 犬の散歩の口論で人種差別問題に発展 SNSで女性への執拗な死の脅迫が続々と…

ハリー王子はなぜここまで暴露するのか?米テレビ番組で本人が語った「告白の真意」

アメリカで本の売れ行き絶好調 10日に発売したハリー王子の回顧録『SPARE(スペア)』。 本の中でハリー王子は、兄のウィリアム皇太子や父チャールズ国王との確執から、コカインなどの麻薬使用、年上女性との初体験の描写、アフガニスタンでの敵兵25人の殺害など、数々のショッキングな内容を事細かに暴露し、世間を驚かせている。 英王室のあるイギリス国内の世論は辛辣だ。ハリー王子の支持率急落も伝えられる。英国民にとって、自分たちの愛する英王室一家が、ハリー王子夫妻により虐げられているのだ。これ以上の屈辱はないだろう。 王室がなく、王室に嫁いだ妻(メーガン夫人)の出身国で、夫妻の受け入れ(移住)先となっているアメリカでの、この本の受け止めは非常に良い。 売り上げは、発売初日の10日だけで、アメリカ国内で40万部が売れたと発表され、11日付のニューヨークタイムズによると、予約注文も含め米国、カナダ、英国の初日の売り上げは143万部にも上るという。この数字は、大手出版社ペンギン・ランダム・ハウスがこれまでに出版したノンフィクション本の中で、初日売上高の最高記録だそうだ。 アメリカの世論からは同情を買っているハリー王子夫妻であるから、本の内容に対する評価もかなり良い。米アマゾンのレビューは今のところ、総合4.5で圧倒的に5星が多い。 筆者もニューヨーク市内の本屋を覗いてみた。ちょうど新年のセール中のため、大多数の割引対象商品がフロア全体を占領している中、『スペア』はレジ周りに陳列されていた。店員によると、この店でも売れ行きは良いという。 市の公共図書館はどうなっているか探ると、ブルックリンの図書館だけで179部が入荷しているが、発売日当日ですでに1219人が待ちの状態だった。 本の発売を前に、ハリー王子はアメリカでいくつかのテレビ番組に出演した。 CBS局の長者番組、『60ミニッツ』と『ザ・レイトショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』などだ。前者はベテランキャスターのアンダーソン・クーパー氏によるインタビューで、後者はベテラン司会者スティーヴン・コルベア氏によるトークショー。どちらも人気番組だ。 前者の番組は、クーパー氏による真剣なインタビューとなった。ちなみに番組側が放送前、英王室報道官にコメントを求めたところ、英王室から放送前に番組内容の開示を求められたという。番組は公平で対等なジャーナリズムの見地から開示要求に応じなかったことが伝えられた。 後者の番組の司会者、コルベア氏はコメディアンだ。“スペア”(予備)の椅子を王子にメンションし、この日は特別にテキーラを飲みながらリラックスした状態で終始笑いに包まれトークが進んだ。王子はお酒を呑んでいるせいかテンションが高めで、トーク内容は(おそらくイギリスでは許されないだろう)下ネタとピー音も交えた。(男性器や下着の呼び方のイギリス英語とアメリカ英語の違いと双方のリアクションも興味深く、笑いを誘った) それらのテレビ番組に本人が出演し直接コメントしたことで、いくつかの疑問が本人により解き明かされた。 疑問1 王子はなぜここまで英王室や自身の人生を暴露するのか? 本の中で幾度となく、人目やメディアから「消え」、静かに暮らすことが望みだったと示されており、米カリフォルニア州に移住した2020年はパンデミックによるロックダウンで、静かに暮らすことができたと王子はテレビで明かした。「自分を取り巻く社会やコントロールからの解放を味わうことができた。できれば今後も静かに暮らしていきたかった」と本音を漏らすも、妻(メーガン夫人)についてのリークや偽情報を好き勝手にメディアに書かれ続けたことから「匿名のソース(情報源)からの情報はタブロイドの餌食となり読者を過熱させ、妻と子を傷つけることになりかねない」と危機感を覚えた。そのため「腰を据えて、真実を自分の口から直接話す必要があると感じた」と言う。 「この本に書いてある情報は、匿名のソースによる情報ではない。すべて自分の口から出たものだ。ソースは自分(だから偽情報はない)」と述べた。 クーパー氏は「(英王室はあなたによって)『会話がリークされ、どうやって信じられる?』と言っているが」と食い下がると、王子は「事の始まりは妻に対する日々のでっち上げからで、その結果我々は国を追われるに至った」と、自分たちはあくまでも被害者という姿勢を崩さなかった。 疑問2 なぜアフガニスタンでの敵兵殺害を詳細まで書いたのか? 嘘偽りのない情報を自らの口で言うにしても、アフガニスタンで殺害した25人のタリバン兵の話など、告白が過ぎるのではという意見が上がっている。アフガニスタンでは抗議運動も起こっていると伝えられる。 王子自身はまず「この会場に元兵士はいますか?」と視聴者に問いかけた。会場からは拍手と歓声が上がった。 (注:アメリカでは国を守る兵士、元兵士=退役軍人は崇められ、ヒーロー扱いされる) 王子はこのように述懐した。「殺害人数も含めこれらの告白は、聞く側にとって居心地が悪いものであることは承知です。自分にとっても執筆内容でもっとも危険でチャンンジングなことの1つだった。自分を危険に晒すことになるのは疑いの余地はない」。 コルベア氏が「自分と自分の周りの愛する人たちが標的になる可能性が高まるということですね」と問うと「そうです」と答え、「それでもあえて書くことを自ら選択した」と言った。 ではそのような危険を覚悟の上で、なぜ書いたか? 「この事実を恥と思わずに、詳細に至るまで正直に本でシェアすることで、(PTSDに苦しむ世界中の元兵士の)自殺者を減らすためだ。これが本で伝えたかった自分の目標だ」 会場は大きな拍手と歓声に包まれた。 番組の中では、このように述べたハリー王子も印象的だ。 「この美しいアメリカは素晴らしい所です」 新天地アメリカが心から気に入っている様子のハリー王子。アメリカ人にとってはこの上ない褒め言葉である。ハリー王子とコルベア氏は2杯目の杯を交わす。 王室のある英国と比べ、米国では夫妻を擁護する声が多く上がっている。行く先々で温かく迎え入れられているだろう。 一方で王子は、父とも兄ともしばらくやりとりをしていないと言う。「間違ったことをしたのであれば謝りたいと言っているけれど、相手は何も言ってこない」「しかしながら、心の中では家族であることは今後も変わらないし、もう一度家族としての要素が戻るといいなと思っている」。このように、仲違いしている家族に対する思いを寄せることも忘れなかった。英王室メンバーにはもう戻るつもりはないことも明かした。 Photo (Top): 英国の書店(イメージ)。Photo by Tuur Tisseghem on Pexels.com ハリー王子夫妻 関連記事 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

【まとめ記事】911それぞれの記憶 ニューヨーカーの証言

2017年から毎年911の時期に、ニューヨーカーに話を聞き、あの日の記憶を手繰り寄せてもらっています。4カテゴリーに分け、以下まとめています。 1【遺族の証言】 2【あの日を体験したニューヨーカーの証言】 3【911から20周年 現地はいま】 4【追悼式典などの映像】 — 1【遺族の証言】 2【あの日を体験したニューヨーカーの証言】 ニューヨークに暮らす人々は、あの日どんな体験をし、何を感じたのか?あの日をサバイブしたニューヨーカーの回顧録。 3【911から20周年 現地はいま】 4【追悼式典などの映像】 To Be Continued… Text, photo, and video by Kasumi Abe 無断転載禁止

日本人が海外旅行を躊躇する一因?思わず発狂するほど「厄介」な日本帰国に必要なもの(コロナ禍の体験記)

前回「海外旅行はもう行ける!アメリカには「これ」さえあれば…(日米渡航体験記、日本→アメリカ編)」からの続き 今年の3〜4月にかけてコロナ禍初となる日米渡航をした筆者。国境を跨ぎ、この2年で落ち込んでいた渡航者数が徐々に復活していることを肌で感じた。 出発地のロサンゼルス国際空港で出発3時間前の夜10時、すでにチェックインカウンターには長蛇の列ができていた。コロナ禍では必要書類が何せ多いため、皆早めに来たようだ。搭乗するのは日本の航空会社だったので、日本人らしき人も見かけた。東南アジアの人も経由のために日本に渡航するようだった。搭乗すると座席は隣が1人開いた状態でゆったりしていた。同列の日本人女性は駐在員の娘夫妻の産後ケアで3ヵ月間西海岸に滞在し、その帰りだという。 外国人に対して観光目的の入国を認めていない日本は鎖国状態と聞いていたが、到着した羽田空港には意外と外国人がいる印象だった。 コロナ禍3年目、日本も含め世界は着実に前進しているようだ。 ただ国内では、多くの日本人が今もなお海外旅行に躊躇していると聞く。理由として、新型コロナの感染を心配してというのはあるだろう。しかし80%以上の人がワクチン接種を済ませた今、理由はそれだけではなさそうだ。 コロナ禍の渡航は、以前はなかった手間と時間とお金がかかる。一言で言えば、厄介な作業が増えた。海外に行く!という熱量が必要で、リスクも孕んでいる。これらも一般の人々が渡航へ二の足を踏む一因になっているかもしれない。 本稿では、筆者が準備段階や入国時に思わず発狂しそうになった面倒な渡航書類などを備忘録として記しておく。数年後に「そんなこともあったな」と笑って読み返す日を願って…。 日本帰国に必要なもの(渡航条件) コロナ禍の渡航にかかるのは膨大な「手間」と「時間」 前回の記事で、日→米への渡航は、ワクチン接種などの「条件」をクリアすれば、実にシンプルで簡単だと説明した。 それでは楽しいアメリカ旅行が終わり、今度は日本へ帰国するときの話をしよう。 コロナ禍の日本への入国は(たとえ日本人であっても)準備と入国時の手続きが煩雑だと感じた。昨年欧米を渡航した経験からも、日本だけが特別に込み入った条件を設けている印象だ。 近い将来、外国人に観光目的の入国を認めても、このような複雑なプロセスが継続されていく限り、外国人は尻込みし日本旅行に二の足を踏むだろう。 コロナ禍において、日本政府が日本人を含む帰国者・入国者に対して、入国時の条件として求めているものは主に以下の通り。(パスポートなどはコロナ前と同様なので割愛) 健康居所確認アプリ(My SOS)のインストール、アカウント登録、情報入力 接触確認アプリ(COCOA)のインストール、アカウント登録、情報入力 スマートフォン位置情報の設定 新型コロナの陰性証明書(出発前と到着後の2回) 誓約書 健康居所確認アプリ(My SOS) 入国者の居所を確認するためのアプリ。 厳しい水際対策の一環として日本は引き続き入国後の待機期間を設けており、どの地域から入国するか、またワクチン接種が完了か否かで待機期間が異なる。 アメリカからの入国は、ワクチンのブースター(3回目)接種が完了していれば、3月1日より待機日数がゼロになり、筆者もその恩恵を受けた。よって日本滞在中に筆者のMy SOSにビデオ通話がかかってきたことはなかった。 一方、ブースターを含むワクチン未接種者や感染拡大の地域からの入国者は、入国後に一定の待機が求められている。参照 接触確認アプリ(COCOA) 陽性者と接触した可能性について通知を受け取ることができるアプリ。 このようなアプリのインストールは欧米への入国には一切求められないものだ。「アプリか〜。しかも2個も…。日本は手強いな」というのが正直な気持ち。しかし日本入国にはマストだ。やらねば!と奮起。 筆者の旅程は、羽田到着の1時間半後に国内線搭乗だ。しかし入国時、空港検疫で待っているのは、実に長い作業だった。飛行機が羽田に到着しても、国際線トランジット客の優先降機のため、私のような国内線客は座席での待機が続き、ヤキモキした。我先に降りようと試みた乗客もいたが、客室乗務員にぴしゃりと阻止されていた。 20分ほど待っただろうか、筆者もやっと飛行機を降りることができ、到着ゲートには国内線乗り継ぎ客の1人として名前が張り出されていた。 兎にも角にも国内線の乗り継ぎまで時間がない。だから空港検疫〜入国審査をスムーズにするため、ファストトラックで事前に必要事項(ワクチン証明書など)を入力し、写真データを送り、事前審査も完了していた。すべては「完璧」なはずだった。 なのに、第一関門でつまづいた。 筆者のスマホだけがなぜか空港のWi-Fiに接続できず、アプリの登録情報が見られないトラブル….。係員は「この問題は初めて見ます」と言いながらタブレットがあるテーブルに誘導し、再び一からの入力を求めてきた。Wi-Fiのせいで事前入力しておいた時間と労力が台無しだ。無機質な作業台で途方に暮れた。しかし私だけではない。左右にも仲間がいた。同様につまづいた外国人集団(&一部日本人)が頭を抱えながら入力している。時折舌打ちが聞こえてきた。この作業(ロスタイム)に2、30分ほどかかった。(結局のところ、My SOSの登録済みQRコードが必要だったわけで、筆者のようにならないためにスクリーンショットを取っておくことを勧める) しかし、これはその後永遠とも言えるほど長〜く続く、ベルトコンベア式の検疫関門の始まりに過ぎなかった。それぞれの関所(チェックポイント)で多くのスタッフが我々入国者を待ち受け、次々に書類を提出したり、新たな書類を手渡されたり・・・。(コロナ禍で入国者のために働いてくださっているスタッフの方々に感謝しております!) スマートフォン位置情報の設定 2種類のアプリを使用するためには、スマートフォンの位置情報(グーグルマップなど)の設定・保存が求められた。スマホ自体を持っていない人は空港で自費でレンタルしなければならないというルールもある。本当に厄介。これも日本だけ。 厄介と言えば、事前準備の問い合わせもそうだ。書類不備は入国拒否となり飛行機に搭乗できない可能性があるという情報を耳にしたので、事前に情報を入力する際、アプリ入力がうまくできない箇所がいくつかあり、問い合わせ先とされているところにメールを送信したら、返信で「質問はこちらへ」とまた別のメールアドレスに誘導された。質問を再送信したところ「当日現場で解決する」的な返答がきた。こんな不毛なやりとりにも辟易した。 新型コロナの陰性証明書 出国前72時間以内に検査し、結果が陽性であれば飛行機に搭乗できない。また日本入国時に再度検査がある(欧米入国時は再度の検査はない)。入国時の検査で陽性なら、当然だが隔離される。 検査方法も、日本はRT-PCR法などの核酸増幅検査(NAAT)などと「指定」している。 その上、検査証明書も「指定」している(欧米入国には指定フォーマットなどない)。厚生労働省の所定フォーマットに現地医療機関が記入し、署名または押印したものが有効ということだ。(任意フォーマットでも記載内容が適切であれば認められるようだ) ちなみに、筆者が日本への出発前に受けたPCR検査は、ニューヨークの路上に立っている簡易テントの検査場で受けた。料金は、日本の所定フォーマットの検査証明書の発行も含めて無料だった。 読者から「どこ?」という問い合わせがきているが、近所にある検査場を2、3箇所回って、対応してくれる所を見つけただけであり、別に筆者が受けた所のみならず、対応してくれるところはほかにもたくさんあるはず。滞在中に自分の近くの検査場(市内そこかしこにある)を回って、直接確認すると良いだろう。 ちなみに日本のみならず世界中どこでも、コロナ禍での渡航は、出発日の〜日前に受けるコロナ検査が求められ、日本行きの場合は結果が出た翌日に所定フォーマットの検査証明書の発行のために再度出向く必要がある。検査&証明書のための時間とお金と労力がかかることにも筆者は辟易している。 合格発表を待つかのような長い検査結果待ち 話を、筆者が到着した羽田空港の検疫に戻そう。 次々と関門(チェックポイント)を突破し、最後は新型コロナの抗原検査コーナーへ。この再度の検査で「陽性」にでもなったら日本で隔離されるから、これから搭乗する国内線の航空券も今後の予定もすべておじゃんだ。お金も時間も無駄になる。自分で行うように言われ説明を読みながら採取した唾液検査の試験管を、神に祈るような気持ちで係員に渡す。 結果が出るまで、大展示場のように広い待合室で時差ボケの中、ボ〜と待機。暇なので周りの人と会話。岩国の米軍基地の米兵や、ブラジルからやって来た女性英語講師と話したが、彼らも就労目的の来日のようだ。 筆者の乗るはずの国内線はすでに出発した。それでもここを通過しなければ日本には入れないわけだから、冷静さと辛抱強さが求められる。自分の番号がスクリーンに映し出されるのをじっと待つ。まるで受験の合格発表のような緊張が走る。1、2時間待っただろうか。ついに自分の番号が呼ばれた。 ドキドキしながら発表を聞きに行く。「陰性」の紙が手渡される。「やった!」。まるで受験に合格した時のように安堵した。 長旅で疲労困憊だが心はうきうき。長い長い廊下をさらに歩を進め、最後の関所、入国審査までやっと到達した。…

最近アメリカで教育&精神的「大変良くない」という悪評のFacebook(フェイスブック)& SNS 関連【まとめ】

まとめ記事 日本にいながら米開催のコンサートに“参加”できたり…「そもそもメタバースとは?」  フェイスブックの社名変更だけじゃない 大企業の生き残りかけた試み【世界から】 フェイスブック内部告発で再燃する「SNS議論」…本場アメリカの人々の「本音」 大金持ちフェイスブックCEO 家族と自宅公開で汚名返上図るも、冷ややかな声 加工した自撮り写真のように整形したい……インスタグラムで整形アプリが禁止に 危険なSNSチャレンジが若者に大流行 ── 15歳死亡のTikTok「ベナドリル・チャレンジ」とは? Z世代の最強アプリTikTok 米国での意外な使われ方と排除について現地ユーザーの声

おうち時間で日本のアニメファンが爆発的に増加中! NYの日系書店で今年売れたベスト5は?

長引く新型コロナウイルスの影響で「おうち時間」が増えたことで、ここニューヨークではある変化が起きている。 なんと日本の漫画・アニメが「かつてないほど」売れに売れているのだ。 年の瀬のある日、マンハッタンにある紀伊國屋書店ニューヨーク本店を訪れた。2階にある漫画&アニメ関連売り場は、地元客で大賑わいだ。パッと見る限り、年齢層は若い世代が多く、あらゆる人種の人々が買い物に訪れていた。 店長の高野耕太郎さんによると、同店では今年の傾向として漫画やアニメ関連グッズが「爆発的に」売れているという。 新型コロナにより昨春ニューヨークがロックダウンし、同店も3月末から6月末まで閉店を余儀なくされた。それにより人々のライフスタイルに変化が見られるようになったという。 ステイホームの習慣ができたことで、より幅広い層の人々がクランチロールやネットフリックスなどのストリーミングサイトを利用してアニメを観るようになった。それに伴い、同店では店の再開後、ある「異変」が起きた。 「今まで見なかったようなあらゆる層の人々が来店し、漫画が飛ぶように売れています」(高野さん)。具体的な数字は公開されていないが、「2021年の売り上げは2019年に比べて倍以上」だという。 高野さんは毎日店に立ち、漫画やアニメのかつてないほどのブームを間近に感じている。同店アシスタントマネージャーのアレキサンダー・ベニグノさんによると、それらの人気漫画やアニメに見られる共通点は、少年漫画系だという。女性の来客姿も多いが「性別や年齢に関係なくすべての層がブレンディングし、嗜好が少年漫画系に傾倒しています」(ベニグノさん)。 過去記事 入店数制限でいつも紀伊國屋書店の入り口に行列ができていた(2021年初夏)。 新型コロナに「打ち勝った」“先行事例”となるか?NYが復興へ前進、大規模再開へ NY日系書店(漫画コーナー)、今年の売り上げベスト5 せっかくなので高野さんとベニグノさんに、今年の同店漫画コーナーのベストセラーを聞いた。 売り上げは巻数の多さなどさまざまな要素による影響を受けるため、厳密な数字を基にしたランキングではないにしても、あくまでも売れ行きの傾向としては以下のランキングで間違いないそうだ。(すべて英訳版) 今年だけではなく万年のベストセラーは? 不動の人気は、ドラゴンボール!「いつも売り切れ気味です」と高野さん。その人気ぶりに加え、コロナ禍による紙不足と人手不足により刷り切れない状態が続き品薄だという。 このほかにも、筆者は11月に取材をした日本のアニメイベント「アニメNYC」で多くの来場者に好きな漫画やアニメを聞く機会があり、いかに『ベルセルク』が当地で人気かを思い知った。 紀伊國屋書店で同作を探してみたが、在庫が僅少だった。公立図書館にも探しに行ったが、やはり紙や人手の不足により手に入りにくい状態は変わらなかった。漫画セクションの司書の女性に在庫状況を確認したところ、同作の大ファンということで話しだすと、熱が入って止まらないほどだった。ついでに同作の魅力について聞いてみたところ「80年代の発売以降、多くの漫画がこの作品に影響を受けました。線の描写がものすごく細かいのが特徴なんです」と説明してくれた。作者の三浦建太郎氏が今年54歳の若さで亡くなり、人気が再燃しているという。 関連記事 アニメNYCは今年、コロナ禍にも拘わらず同イベント過去最多の5万3000人の来場者があった。 日本ブームは続く!コロナ禍「アニメNYC」にファン大集結。「鬼滅の刃」英語声優登壇、三浦建太郎追悼も このような漫画・アニメブームにより次に何が起こっているかというと、日本語学習者人口の増加だ。 「日本語の学習書や子ども用にふりがなを振っている書籍を購入していく人が増えています。また、大学で日本語を受講する人が増えているという話もよく聞きます」(高野さん) つまり要約するとこうだ。 おうち時間が増えたことで、動画配信サービスでアニメを観る人が増えた。 日系書店で、漫画を購入する人が増えた。 日本語の勉強をし始める人も増えている。 (未来予想)新型コロナが落ち着いたら、日本を訪問する人が増えていく…か? ブームとも呼べる現象を作った漫画・アニメ文化だが、最近は日本に限らず、中国や韓国の勢いも増しているそうだ。「韓国のSolo Leveling(俺だけレベルアップな件)や中国の『Heaven Official’s Blessing』なども、もうすぐメインストリームに入ってくると思います」(ベニグノさん)。 日本が誇る漫画・アニメ文化。来年はますますそのブームがアメリカで加速していきそうだ。 Text and photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

Suddenly I was yelled at by a stranger as an Asian. NYでアジアンヘイトが初めて自分の身に降りかかった話 #StopAsianHate

(日本語は英語の後に続きます) The stupid thing happened to me. When I was walking alone in the crowd near Times Square this afternoon, I heard a guy was yelling from behind like “Putting a mask!!!…”“Asian…!!!”. Soon realized that he was yelling at me. Then I yelled back “What’re you talking about!!??” Everything happened in a second. When I…