海を越え愛され続けるNYの「リトル日本」。思わず息を呑む「ホリデー仕様の絶景」に地元民の反応は

ニューヨークのブルックリン区にあるブルックリン植物園(Brooklyn Botanic Garden)。52エーカー(約21万平方メートル)の広大な敷地には、在住者なら誰もが知る「日本庭園」(Japanese Hill-and-Pond Garden)が併設されている。 この植物園が桜の名所でもあることから毎年春になると「桜祭り」(Sakura Maturi)が開かれ、日本のポップカルチャーファンが着物やコスプレ姿で集まる。ここはいわばニューヨークの「リトル日本」であり、在住日本人にとって心のオアシスのような存在だ。 当地の長く厳しい冬季は、植物が枯れてしまい、日本庭園も注目を集めることはそれほどない。しかし今年は、同植物園で光と音楽の装飾イベント「Lightscape at Brooklyn Botanic Garden」がホリデーシーズンの11月19日から来年1月9日まで開催されている。 日暮れと共に園内の明かりが灯りはじめ、周辺の植物やオブジェが煌びやかにライトアップされ、いつもとは違った顔を見せている。春と秋には桜や紅葉で彩られる日本庭園も、期間中はホリデー仕様だ。 106歳、NYの日本庭園 Japanese Hill-and-Pond Gardenは、アメリカに現存する中でも歴史が長くもっとも人々が足を運ぶ日本庭園の1つとされている。1907年に渡米した造園家の塩田武雄氏が手がけ、1915年に開園した。同植物園によると、当時日本式の庭園が流行し、美術館やホテル、裕福な人々の住宅の庭などに、その美的センスが取り入れられたという。 これまで火事が発生したり、第二次世界大戦下で一時閉鎖されたりするなど苦難の時期もあったが、戦後は日系アメリカ人の庭師、フランク・オカムラ氏が庭園の修復や手入れをし、1世紀以上経った今も地元の人々に愛され続けている。 この日本庭園もホリデーライティング用にお色直しをされているわけだが、神社、鳥居、橋、石灯篭などに装飾が施されている訳ではない。これは植物園サイドからの日本文化に対する最大の敬意であろう。煌びやかにライトアップされているのは周囲の樹木や歩道、池などで、それらのイルミネーションが朱色の鳥居をダイナミックに魅せている。特に夕暮れ時は、夕日のバックグラウンドと相俟って思わず息を呑むほど美しい。来園者の多くがまずここで歩を止め、幻想的な景色に見入っていた。 イルミネーションを見るために訪れた近所に住む女性は、「毎年春の時期に日本の祭りを楽しみに来園するけど、今の時期にこのような神秘的な日本庭園を見たのは初めて」と、うっとりしながらケータイで写真を撮っていた。日本を訪れたことがあるという男性は「ニューヨークにいながらこんな素晴らしい光景を見られるのは嬉しい」と話した。 このホリデーイルミネーションではほかにも、全長1マイル(約1.6キロメートル)の遊歩道に続く10万個以上の電球による光のオブジェやポエムなどを楽しむことができる。 これら枯れ木に「光の花」を咲かせたデザインは国外から地元までさまざまなアーティストや詩人らがクリエートしたもので、イギリスに拠点を置くカルチャークリエイティブ社(Culture Creative)が1つのライトスケープ作品として仕上げた。 植物園の担当者によると、「ライトショーとしてはニューヨーク市内で最大のもの」で、同植物園が行うのも初めての試みだとか。まだコロナ禍の最中だが、巣篭もりしがちなこの季節に「人々に外に出るきっかけとなるような、そしてこれまで当園に足を運ぶことのなかった人々への訴求にもなるような『ワォ』と思わず声を上げる真冬の目玉アトラクションとして計画に3年の年月を費やし、満を辞して今年やっとお披露目が叶いました」。 当地にはほかにも、世界一有名と言われるロックフェラーセンターのクリスマスツリーが今月1日から点灯され、多くの観光客が足を運んでいる。アメリカ最大のイベント、クリスマスを今週に控え、ニューヨークはホリデームードが一層高まっている。 * 筆者が撮影した光と音楽の装飾イベント「Lightscape at Brooklyn Botanic Garden」の動画 Text and photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

米国2例目のオミクロン株確認のアニメイベントを取材。「濃厚接触者」候補になってしまった時の話

ニューヨークは11月の感謝祭が終わり、街がいっせいにクリスマスの装いに変わった。毎年恒例のロックフェラーセンターのクリスマスツリーも点灯され、クリスマスムード一色だ。 11月より、ワクチン接種を条件に外国人の入国が認められるようになったため、観光都市ニューヨークに世界中の観光客が戻ってきた。 屋内の飲食店や観光地はどこも、ワクチン接種証明書の提示が求められる。27日より民間企業の従業員も接種義務の対象となるが、本日(14日)より5〜11歳の子どもも、それらのスポットを利用する際、接種証明書の提示も必要になった。このように「国民皆ワクチン」の波は、子どもの領域にもジワジワと押し寄せている。 アメリカではワクチンが一般に浸透し始めた今春以降、以前のようなイベントや集会が少しずつ復活し、コロナと共存する生活が始まった。おそらく人々がコロナを意識するのは、マスク着用が義務付けられている地下鉄や公共の場など屋内活動時くらいではなかろうか。 筆者も今年の感謝祭では2年ぶりに友人に招待してもらい、友人家族とまたその友人ら十数人と共に美味しい食事を囲みながら、「コロナ前の当たり前だった時間」を楽しく過ごした。この集まりにいた誰一人として新型コロナの話題を持ち出す人はいなかった。 そのたった数日後のことである。ニュースで、世界中で猛威を振るい始めたオミクロン株という新たな新型コロナウイルスの変異種の存在を耳にしたのは。 それから2週間が経った。「イギリスでオミクロン株で初の死者」「中国本土で初確認」など、連日のようにセンセーショナルにオミクロン変異株関連のニュースが報じられている。筆者の地元・福岡では、オミクロン株の”濃厚接触者”が初確認でニュースになるくらいの騒がれようだ。 このオミクロン株騒動はアメリカでも同様である。連日、この新たな変異株の話題でメディアは持ちきりだ。ニュースキャスターも、突如現れた新語なだけに、アクセントがOに置かれたりMに置かれたりと統一されておらず、ばらつきが見られるほど。(ちなみに米語ではOmicron=’オモクロン’と聞こえる) アメリカでの初確認は12月1日 世界に数日遅れてアメリカでもオミクロン株が初確認と報じられたのは、12月1日のことだった。その翌日には国内2例目も報告された。この2例目の感染者はミネソタ州在住の男性で、発症前にニューヨークを訪れていた。滞在中の訪問先の1つに、先月19~21日に当地で開催されたアニメの一大イベントがあった。 筆者はこのアニメイベントを取材していた。イベントからもうすぐ2週間が経過しようとしていた時に入ってきたこのニュースに、とにかく驚いた。運営元の発表では、今年の3日間の来場者数は同イベント最多の5万3000人で、会場は日本のアニメやポップカルチャー好きで溢れ返っていた。日本企業も多く出展し多数の日本人も見かけた。筆者自身、2日間通って十数人のコスプレイヤーにインタビューをしていた。 そして改めて思った。大展示場を埋め尽くすほどの来場者数だっただけに、あの場で新たな変異株が拡大したとしても、まったく不思議ではない、と。 ただ正直に言うと、最初はまるで遠くの世界で起こった話を聞くように、ひと事のように受け止めていたかもしれない。と言うのも、このイベントに参加するには新型コロナのワクチン接種を完了していることが条件で、入り口で全員が接種証明書をチェックされたし、会場内でもマスク着用が義務付けられていた。よって、それらは、こちら側の安心感にもつながっていた。また何より、筆者自体に病気のような症状が一切なかったため「来場者の1人がオミクロン株に感染とは大変だ」と他人事だった。 関連記事(動画もあり) 日本ブームは続く!コロナ禍「アニメNYC」にファン大集結。「鬼滅の刃」英語声優登壇、三浦建太郎追悼も 他人事が「自分事」に変わったのは、2例目報道の日の夕方過ぎだ。筆者にアニメイベント主催団体から一斉メールが届いたのだ。件名には「重要」とある。メールの内容を要約すると「イベント参加者の1人に22日(イベント最終日の翌日)に新型コロナの軽い症状が表れ、その後検査を受けオミクロン株の感染が確認。皆さんにはコロナ検査を受けることを強く勧める」というものだった。その後、市内でオミクロン株の拡大が想定されているため、アニメイベントの参加者全員に対して「直ちに検査を受けるよう求める」とするデブラシオ市長の声明が、その日の朝に発表されたことを報道で知った。 つまり、あの場にいた5万3000人全員が「濃厚接触者候補」であることを意味した。筆者もその1人だ。 濃厚接触者候補になった時の気持ち アニメイベントはすでに2週間前のことだったので、筆者にとって寝耳に水とも言える知らせだった。 まずは、イベントから5日後の感謝祭の食事会が気になった。もしも筆者がオミクロン株を含む新型コロナウイルスに感染でもしていたら、食事会のホストである友人家族にまず知らせなければならない。そして、あの場にいた招待客十数名にも伝えてもらわなければならないと思った。 また検査を受けるように通達された日(2日)の午後(通達メールの前)、筆者は70代前半になる方(夫婦)の自宅も訪れていた。この夫妻にももちろん伝えなければならない。 さらに、その週末はイベントが目白押しだった。1つは友人の誕生日パーティー、もう1つは着物の展示イベントで、主催者は半年も前から用意周到に計画を進め、この日を楽しみにしている。残念ながらすべてキャンセルだ。翌週には、あるブティックホテルチェーンのCEOとの対面インタビューの仕事も控えていた。この人物の取材はZoomにしてもらわなければ…。前々からスケジューリングされていたイベントや仕事の変更を一体どのように伝えるべきか? そんなことをグルグル頭の中で考えていたら、気のせいか少し悪寒のようなものがしてきた(気がした)。とにかくその時の筆者の心境は「イベントで変異株に感染し、周囲に迷惑をかけてしまう自分(になるかもしれない)」と後ろめたい気持ちで、不安だった。 翌日新型コロナの検査へ 考えても始まらないので、その日はすぐに床に就き、翌朝新型コロナの検査場へ行くことにした。 コロナ禍になり、ニューヨークでは通常の医療機関に加え、街中の至る所に仮設の検査場が設けられるようになった。検査費用は健康保険がカバーしてくれ、自腹を切ることなく気軽に検査を受けられる。筆者の近所でも春ごろから見かけるようになり、最初は1箇所だけだったのが数ヵ月後さらにもう1箇所でき、今では検査テントが立ち並んでいる。 とにかく検査をすぐに受けたかったため、近所の仮設検査場に赴いた。すでに数人並んでいたが、待っている間に、自分の携帯電話からオンラインで名前や連絡先、健康保険などの情報を入力するように言われ、そんな作業をしていたらすぐに自分の番になった。 ここで受けたのは、鼻の奥に綿棒を入れて粘膜を擦る鼻咽頭ぬぐい検査と唾液検査だ。これまでPCR検査で痛い経験をしたことがあるのでドキドキしたが、まったく痛くなかった。 検査結果は30分以内にメールで届いた。ドキドキしながらメールを開いた・・・。 「Negative(陰性)」というワードがすぐに目に飛び込んできた。喜びと安堵感で、それまでの憂鬱な気分が一気に吹き飛んだ! アニメイベントで取材していた人にもコンタクトをとったが、「大変驚いた」と同じような気持ちだったようだ。その人もすぐに検査を受け、陰性を確認したとのこと。 当地では症状のようなものが表れたら、外出せずステイホームすることが奨励されているが、この経験を通して気軽に検査を受けられ、すぐに検査結果を知ることができること、またそれらをすることで自分と周囲への安心感に繋がることがわかったのは収穫だった。今後も積極的に検査を受けない手はない。 最後にオミクロン株についての、アメリカでの現状や受け止め方について。CDCの発表によると、現在30州以上で43人が確認されている。ほとんどの感染者は軽症で、死者は確認されていない。また、ほとんどの感染者がワクチン接種済みで、うち14人はアニメイベントの2例目の男性のようにブースター接種まで終えていた。 各メディアでは感染症のさまざまな専門家が見解を述べているが、オミクロン株が国内で確認されて何せまだ2週間しか経っていないので、どの専門家も依然ワクチンのブースター接種と屋内でのマスク着用を推奨しながら、しばらくは様子見のようだ。 参照 Most Omicron cases in US have been mild but most were vaccinated, CDC reports Please Stop With the Omicron Panic 過去記事…

米国での小室眞子さん報道は続く? NYポスト紙記者に直接聞いてみた

小室眞子さんと夫の圭さんがニューヨークに移住し、もうすぐ1ヵ月になろうとしている。移住当初は、英タブロイド紙のデイリーメールが新居について報道し、それにニューヨークポストなど一部の米メディアや日本の週刊誌も追随したが、最近は報道も落ち着いてきたようだ。 そんな中、筆者のもとに電話が掛かってきた。ニューヨークポストの記者からだ。質問は「小室眞子さんについて、日本の報道で何かアップデートはないか?」ということだった。 筆者はロイヤルウォッチャーではないが、10月に「ニューヨーク在住の日本人記者」ということで、同紙に取材を受けていた。 ニューヨークポスト: Princess Mako and commoner fiancé Kei: Megxit without the money その後同紙は、夫妻のヘルズキッチンの1ベッドルームの新居についても報じた。具体的な数字はわからなかったが、相当多くの読者に読まれたようだ。 ニューヨークポスト: Princess Mako, new husband move into one-bedroom in Hell’s Kitchen 今回の電話は、続報のリサーチのようだ。 筆者は「特筆すべき新たな情報は知らない」と伝えた。記者はほかにもさまざまな人に話を聞いていると言っていた。数日後、記事になるのか確認したところ、「新たな情報として足りないため記事化は見送った」とのことだった。 そもそも米国人は皇室に関心があるのか? アメリカ人はそもそも皇室や元皇族に関心があるのか? これについて、ニューヨークに住む日本人として思うことは、それほどメディアや一般の人々は関心を示していないということだ。 天皇皇后両陛下の長女、愛子さまが今月1日に成年皇族となられたニュースにしても、アメリカで記事にしたのは、確認できる限り、ロイターやブルームバーグなど一部のメディアだけだ。 そもそも、アメリカで皇室関連の記事は、即位の礼などよっぽど大きな行事でも行われない限り報道されない。 よって、筆者は小室さん夫妻がニューヨークに移住する際も、当地でパパラッチされることはそうないのではないかと思っていた。 しかし蓋を開ければ、件の英デイリーメールが夫妻のニューヨーク到着時から追いかけ、ヘルズキッチン地区の居住アパートをすっぱ抜いた。そして米ニューヨークポストや日本の週刊誌、ユーチューバーなども追随した。デイリーメールなどはその後、眞子さんの買い物姿なども隠し撮りしている。 それにしても、大半のアメリカ人は、小室夫妻のことも結婚騒動についても知らない。筆者の周りにも、皇室や元皇族について関心を示す人はいない。日系アメリカ人でさえ、話をふってみても、大抵「へぇ」で終わる。誰一人として「それでどうなったの?」などと聞き耳を立てることはない。 1人だけ、筆者の周りで関連情報をフォローしているアメリカ人がいる。眞子さんの結婚騒動から圭さんのポニーテール論争まで、事細かに知っていた。その人は日本文化に造詣が深く、日頃はジャパントゥデイで情報収集をしているそうだ。匿名を条件にこのように話した。 一般のアメリカ人が皇室、元皇族に関心を示さない理由として、「アメリカはそもそも王室などのないデモクラシー(自由と平等)の国だから、プリンスやプリンセスについて興味が全くないのは当然です」。 なぜ米メディアは眞子さんが気になるのか? ただし、メディアの記者となると話は異なるようだ。 小室夫妻の最新情報を引き続きリサーチしているニューヨークポスト紙の記者、ダナ・ケネディさんに、筆者は質問をしてみた。 まず、一般のアメリカ人は日本の皇室や元皇族に関心がないのではないかということについて、ケネディさんはこのように答えた。 「人々はイギリス王室については知っています。英王室のニュースを見て育ってきましたから。同じ言語だし(西洋の)文化も似ていますしね」。一方日本の皇室については、「言語も文化もすべてにおいて違いすぎるため、ほとんどのアメリカ人が知らないのは当然でしょう」。その上で「人々が興味がないのは日本の皇室だけではありません。例えばスペインの王室についても、一般のアメリカ人は知りません。唯一、大きなスキャンダルがあった時に、初めて人々の関心が向きます」。 確かに、そういう意味では、タイのマハ・ワチラロンコン国王のお騒がせニュースなども、たまに米紙で記事となっている。 次に、「記者として、なぜあなたは小室眞子さんに関心があるのか?」という疑問を投げかけた。 「答えはすごくシンプルです。アメリカでは非常に珍しい話だからです。あんなに若い女性が皇族の地位も大金(一時金)も諦め、外国に旅立ちました。すべては愛のために。こんな話がほかにあるでしょうか?」(ケネディさん) 皇族の地位の放棄については眞子さんの意思ではなく、女性皇族であればそのような規定になっていると筆者は説明したが、 「なぜ女性だけが地位を諦めなければいけないのでしょうか? ヨーロッパの王室は女性が結婚しても地位は保たれます」(ケネディさん) 今後も、小室眞子さん圭さん夫妻について新たなニュースが出てきたら、また米紙でも記事として取り上げられる可能性は十分にありそうだ。 眞子さんの新居や生活雑貨の買い物風景をすっぱ抜いた、英デイリーメールにも質問を投げかけたが、回答は得られなかった。 過去記事 小室夫妻で大注目「ヘルズキッチン」てどんな街?住みやすい?在住者が教える「地元とっておき情報」 小室眞子さんの結婚 米主要メディアはどのくらい大きなニュースとして報じたか 米主要紙も疑問を呈した「日本の髪型報道」 眞子様&小室さん結婚問題、アメリカではどう報じられたか Text and…

日本ブームは続く!コロナ禍「アニメNYC」にファン大集結。「鬼滅の刃」英語声優登壇、三浦建太郎追悼も

アニメや漫画に代表される日本のポップカルチャーの大祭典、アニメNYC(ANIME NYC)が19〜21日の3日間、ニューヨークのジャヴィッツ・センターで開催され、全米中のアニメや漫画ファンがコスプレ姿で集結した。 今年はコロナ禍での開催ということで、入場するにはワクチン接種証明書とマスク着用が義務付けられたが、例年以上の来場者が訪れ、特に初日の開始時間には入場するのに数時間待ちの列ができた。 当地での「鬼滅の刃(Demon Slayer)」は相変わらずの人気だ。劇場版の声優3人を迎えた20日のトークイベントには、会場に入りきれないほどファンが押し寄せた。 このイベントを楽しみに、そして自らも竈門炭治郎のコスプレ姿で訪れた、ジェンド・カステリオさんは、子どもの頃「NARUTO -ナルト-」を見て育った。「会場の中は、自分の格好がノーマルに見えるほど、多くの人が同じコスチュームを着ていてびっくりしました」と嬉しそうに語った。 「昨年はイベントが中止となりとても残念だったが、今年はその分楽しみます」と言うのは、「ブルーアーカイブ(Blue Archive)」のシロコのコスプレ姿のリチャードさん。2年ぶりに有観客で行われたこのイベントを、誰よりも心待ちにしてきた。 来場者に「一番好きなアニメや漫画作品」を聞くと、即答で「ベルセルク(Berserk)」「NARUTO -ナルト-」「モブサイコ100(Mob Psycho100)」という答えが多く返ってきた。 会場内にはベルセルクの作家で、今年5月に54歳の若さで亡くなった三浦建太郎氏の追悼コーナーも設けられ、多くのファンが悲しみのメッセージを寄せた。 ほかにも来場者に話を聞くと、好きなアニメや漫画として、「鬼滅の刃(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba)」「天空の城ラピュタ(Laputa Castle in the Sky)」「ノラガミ(Noragami)」「魔入りました!入間くん(Welcome to Demon School! Iruma-kun)」「シリアルエクスペリメンツレイン(Serial Experiments Lain)」「ハンター×ハンター(Hunter x Hunter)」「ビースターズ(BEASTARS)」など、さまざまな作品の名も上がった。 期間中、アニメ監督の荒牧伸志氏のパネルディスカッションとサイン抽選会、漫画家やイラストレーターのブース、ビデオゲームから百人一首までさまざまなゲームができるブース、カレーや弁当などの日本食販売コーナーも好評だった。 (動画もアップしました) Text and photo by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

小室眞子さんの結婚 米主要メディアはどのくらい大きなニュースとして報じたか

小室圭さんと眞子さんが26日に結婚し、アメリカでもそのニュースが一斉に報じられた。 2人の新天地となるニューヨークでは、この結婚がどの程度大きなニュースとして取り上げられたのか、見てみたい。 まず主要紙、ニューヨークタイムズの27日付の一面ニュースから。 ファイザー製の新型コロナワクチン 5-11歳の子どもへの緊急使用についての協議 COP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)までもうすぐ。各国の取り組みへの評価、今後の戦略、展望など 上院民主党議員 超富裕層や大企業へ増税を要求 ポレクシット(ポーランドのEUからの離脱)へと向かう同国の困難 今夏市内で起こった4人の子の虐待死 浮き彫りとなった行政による介入制度の崩壊 一面の下部にある目次では、「東京では控えめな祝福」という小見出しで、眞子さんの結婚会見が国際面(4〜11面)の最終ページで紹介されていることがわかる(トップ写真)。 4面から始まる国際面を開くと、世界中で今起こっているさまざまなニュースが大きく報じられている。 フランス:ナチスの支持者によって発掘された文献が騒動に ハイチ:地元ギャングが関与しているアメリカ人宣教師らの誘拐事件 続報 ミャンマー:アウンサンスーチー氏の支持派や弁護団が国軍に対して抵抗する動き高まる ポーランド:ポレクシットへと向かう同国の困難 そのほか中東問題や気候変動問題などが続き、国際面の最終ページにあたる11面で、やっと日本の話題だ。 小室眞子さんと圭さんの結婚については、11面の半分以上のスペースを割いて報じられた。 A Princess Gets Married, Minus the Royal Fanfare ï¼ˆãƒ—リンセスが結婚。盛り上がりに欠ける祝福) 電子版:At Last, a Royal Wedding. But No Trumpets, Just a News Conference(ついに行われたロイヤルウェディング。しかし(祝福の)トランペットはなく、記者会見のみ) 同紙は、記事の中で「結婚式や(英国王室のような)バルコニーでのキスはなかったが、その代わりにロマンチックで献身的な切ないシーンがあった」と表現し、小室圭さんがカメラ目線で「眞子さんを愛している。一度きりの人生を愛する人と共に過ごしたい」と宣言したことについて触れた。 また、これまで一部のメディアが、小室さんのポニーテール姿に焦点を当てたり、秋篠宮家へ挨拶に行くのに(無地ではなく)ストライプのスーツを選んだことを嘲笑したりするなど、日本独特の報道姿勢についても触れた。 ニューヨークの別の主要紙、ウォール・ストリート・ジャーナルはどうか。 同紙は経済やビジネス系のニュースが主なので、これまで眞子さんの結婚関連の話題が報じられたのは1度だけ。今月頭の結婚の公式発表時が最初で、今回の結婚会見報道(26日付)はそれに続いて2つ目の記事となった。 国際面の「World Watch」というセクション枠での扱いだが、写真付きで紹介されている。 香港:国際人権団体、アムネスティ・インターナショナルが香港から撤退へ 日本:プリンセスが婚約者と結婚、皇籍離脱 ナイジェリア:アフリカで初のデジタル通貨「eナイラ」が導入 Princess Weds Fiance, Forfeits Royal Status ï¼ˆãƒ—リンセスが婚約者と結婚、皇籍離脱) 電子版:Japan’s Princess Mako Loses…

「日本にいる時より幸せ」有力紙が米移住の元皇族発言を引用。眞子さま結婚 米で一斉報道

眞子さまと小室圭さんの結婚が、宮内庁により正式に発表された。同時に眞子さまが複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことも明らかになった。 アメリカでも1日、CNN、ブルームバーグ、ロイターなど主要メディアにより一斉に報じられた。そして、2人が今後住むことになるだろうニューヨークでも、ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルといった有力紙の記事も確認できる。 ウォールストリートジャーナルは「Japan’s Princess Mako to Marry as Palace Blames Media for Her PTSD」(眞子内親王はメディアの批判によってPTSDを発症し、結婚へ)という見出しで、眞子さまに関する記事を初めて報じた。 同紙は「日本のスクラッピー(ちぐはぐ、とっちらかったなどの意)な週刊誌やそのほかのメディアによる報道が繰り返されてきた。それらは(小室さんの)父親の自殺を含む家族のことを調べ上げ、最近では帰国時のポニーテール姿を批判した」など、これまでの背景を紹介。 また結婚自体については「基本的人権の問題であり他人が干渉してはならない」とするコメントを引用し、記事を結んだ。 最近の動きについて静観していたニューヨークタイムズも、眞子さまの結婚について報じた。「A Princess Is Set to Be Wed. But It’s No Fairy Tale.」(プリンセスが結婚へ。しかしそれはおとぎ話ではない)という見出しで、この結婚が多難であることを示した。 同紙は眞子さまについて、「第二次世界大戦後に皇室に関する新憲法が日本で施行されて以来、一般市民と結婚する9人目の女性皇族」であると紹介。そして3人の女性 ── メーガン夫人、皇后雅子さま、元皇族の島津貴子さんの事例を引き合いに出した。 メーガン夫人 眞子さまの複雑な結婚問題とよく引き合いに出されるヘンリー王子とメーガン夫人の英王室離脱騒動(メグジット)と比較し、日本の皇室についてはこのように紹介している。 Japan’s staid royal family is low on star power and has largely avoided the dramas surrounding the British royals. The family, the…

長髪論争に関して【取材された側のまとめ】

いつもは「取材する」側ですが、今週は「取材される」側が多かったです。 私が9月25日に書いた記事「小室圭さん報道で考える「人の見た目問題」。日本は真の多様性に向け何が必要か」という投げかけについて、複数のメディアにも興味を持っていただきました。 いくつか取材オファーをいただいたので、コメントさせていただきました。 ネットニュース ABEMA NEWS 「アメリカのメディアでは考えづらい」 小室さんの“見た目”報道に問題提起したジャーナリスト ヤフーニュースにも取り上げられました。 テレビ MBS よんチャンTV9月27日(月)3:40-7pm 英字新聞 The Japan Times  ジャパンタイムズ Kei Komuro’s ponytail caused a media frenzy in Japan — leaving some to ask why ヤフーニュース個人で投げかけた私の問いが、このようにテレビ、ネットニュース(動画と音声)、そして英字新聞(他言語)でもお届けできたことに感謝します。 アメリカメディア また、日本の一部のメディアによる「長髪論争」ですが、28日になって米主要紙ワシントンポストや米ヤフーニュースでも大きく取り上げられています。    P.S. 長髪報道ではありませんが、ニューヨークの地元メディア、NYポストからも取材をされまして、私のコメントが日曜日版に掲載されました。電子版でも読めます。 「長髪論争」関連記事 小室圭さん報道で考える「人の見た目問題」。日本は真の多様性に向け何が必要か めちゃくちゃバズった「小室圭さん報道で考える人の見た目問題」後記 … 人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物(ノアドット) 米主要紙も疑問を呈した「日本の髪型報道」 眞子様&小室さん結婚問題、アメリカではどう報じられたか ### 安部かすみ

めちゃくちゃバズった「小室さん長髪報道で考える人の見た目問題」後記

人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物 金曜に書いた記事が、Yahoo! JAPAN, NewsPicks, はてななどのトピックスに取り上げられ、びっくりするほど多くの方に読んでいただきました。日本時間の土曜日3pmからツイッターのトレンド入りもしたようです。 小室圭さん報道で考える「人の見た目問題」。日本は真の多様性に向け何が必要か 小室氏の見た目言及 NYではNG 記事執筆のきっかけ そもそもこの記事を書くきっかけは、ニュースフィードに並ぶ各紙の見出しに小室圭さんの「長髪」「ロン毛」という文字が散見されていたことに違和感を持ったことからです。小室さんの近影を確認したら不潔な印象もないですし、単純に「長髪の何が悪いのだろう?」と思いました。パンデミックで散髪する機会も減り、忙しすぎて伸びてしまったのかなくらいしか思いませんでした。髪型がニュースフィードで踊るなんて日本らしい話題だなと思い、ヤフーのオーサーコメントに書いてみたら反応が良かったので、翌日記事で発信してみました。 さまざまな反響(まとめ) まず自分のツイッターにたくさん意見が寄せられました。 リツイートもたくさん。(以下順不同) 反響は過去記事にも波及しました。 近藤サトさんに学ぶ「ありのまま」の美しさと、アメリカ人のグレイヘア観 私の記事への反響の中には、論点のすり替えといった意見や長髪ではなく彼の態度が問題という意見もありますが、私はそもそもその視点で筆を執っていないので…。 (反対意見も含む)これだけ多くの人が何かしら普段からふつふつと考えることがあったからこそこれだけ大きな話題になったのだろうし、私はただメディアへの問題提起として発信したことが、読んでくれた人々にとっても何かしら「考えるきっかけ」となったようなので、発信してよかったと改めて思っているところです。 AbemaNewsも取材してくださったので、良かったらご覧ください。 9月27日(月)12-1pm(生放送のため変更の場合もあり) (執筆後に改めて思ったこと)人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物 私は、小室さんの人柄や眞子さまとの結婚問題について関心がそれほどないので、それについてのコメントは差し控えますが、あくまでも「小室さん報道で考えた見た目問題」という視点で考えると、執筆後の反響などを見て思ったこととして、結局のところ「人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物なんだよなぁ」ってことでした。 家族にしろ友人にしろ彼氏彼女にしろ、上司や同僚にしろ、今日会ったばかりの人にしろ、自分以外の誰かに自分の容姿、生活、人生について「あれ?ちょっと太った?」「わぁ実際に会ったら意外と大きいんですね!」「そんな生活であなたやっていけるの?」「あんな人と付き合って大丈夫?」なんて言われたくないのです。 すべて「放っておけ」事案です。 ちなみに「人の見た目」を気にするかしないかについては、アメリカ人も気にします。以前ブログに書きました。 でも「気にする」と「あーだこーだと(わざわざ)言葉にする」は異なるもの。 他人のヘアスタイルの言及についても、問題になっているからこそニューヨークでは法律で取り締まりが行われていて、その動きの中で人々が「人の見た目や容姿について、他人があーだこーだ言わないようにしようね」っていう考えが広まっているのです。 見知らぬ子供から自分が着ているものについて「そのコート素敵!」なんて褒められることも珍しくないアメリカで私自身が19年暮らしていて、普段の生活の中で他人から褒められることはあれど、あーだこーだと言われたことはありません。多民族が共存するこの街では、まともな人であれば、デリケートな話題には触れないというデリカシーに関しての基準を血で理解している、そんな気もしています。 そしてデリカシーに関しての基準は、メディアと教育者から変わっていかないと、なかなか人々の意識まで変わっていかないです。黒人の肌の色を茶化したり、ライトカラーに塗り替えられたりすることが数年前まで日本のメディアや広告で堂々となされてきたのが、人々がやっとそれらをタブーだと理解し、近年は厳しく規制されるようになりました。肌の色や髪型など人の見た目について、井戸端会議で話すような下世話なことをメディアや教育の場で面白おかしく話題にしないというのが今後求められているのでしょう。 また、他人の見た目があまりにも気になりつい言ってしまうというのは自分の自信のなさの表れでもあります。 人の見た目について他人がとやかく言わない世の中に1歩でも近づくことを願っています。 Text by Kasumi Abe 安部かすみ(ノアドットより一部転載)無断転載禁止