【億ションのお宅拝見】NYクリエイティブ地区ブルックリン・ダンボの3億円超!新築コンドの中身

先日内覧したニューヨークの閑静な高級住宅地、グラマシーパークの新築コンドミニアム(分譲用の集合住宅)に続き、筆者が訪れたのはブルックリン区のダンボ地区。 ダンボ地区はマンハッタンに掛かる橋の袂に位置する。元は倉庫街で、今も昔ながらの煉瓦造りの建物や石畳が残り、独特の風情がある。 歴史的に若手のアーティストやクリエイター、テック系の人が多い理由は、マンハッタンの地価が高騰し、芸術家が広いロフトやアトリエで少しでも安く活動できるようにと、20世紀末ごろから倉庫街だったダンボに移ったからだ。今では倉庫やロフトをリノベートしたハイエンドなレストラン、世界的規模のホテル、テック企業が進出し、市内でも有数のハイエンドな地区(ネイバーフッド)として知られる。 DUMBO, Brooklyn 今では地価や物価が急騰し、不動産会社のPropertySharkによると、中央値で見ればダンボ地区はブルックリン区でもっとも高く、ニューヨーク市内でもトップ8位。(2020年の統計) 「ダンボは活気に満ちたウォーターフロントに位置し、人々がブルックリンで最も憧れる地区の1つです」 Front & Yorkのデベロッパーで米大手不動産関連企業CIMグループのジェイソン・シュライバー(Jason Schreiber)さんはそのように説明する。「豊かな緑地、歴史的建造物、人気飲食店などお出かけが楽しくなる魅力が多く、訪れた人はこの活気に虜になります」。 駅近の立地も当地では人気物件の指標の一つだ。地下鉄最寄り駅は、マンハッタンから1駅のYork駅。その駅を出てすぐ角に完成したのが、今回訪れた新築コンド、Front & York。 エントランスを入るとドアマンのいるレセプションがあり、その奥はライブラリー&コミューナルスペースとなっている。ここで住民同士が語り合ったり、コワーキングスペースとして仕事に利用したりと、使い方は千差万別。 さらにドアの向こう側は、住民専用の公園が広がる。 建物は21階建ての2つのレジデンシャルビルから成る。建築は、周囲の倉庫街との同化するよう、当地のMorris Adjmiが手がけた。Morris Adjmiは、ブルックリンブームの先駆けとして建築系やファッション系なら知らない人はいないワイスホテルの建築でも知られる。 早速、3ベッドルーム(4階)と2ベッドルーム(9階)のユニットへ。 入り口のドアを開けると、大きなウォークインクローゼットがあるのはとても便利。靴箱はもちろん、ベビーカーや冬物コート、趣味のゴルフセットや釣り具などここに入れておけば、部屋全体がすっきりと片付く。 奥のリビングルームはどちらも広く明るい設計。これらのインテリアデザインはすべて、当地のASH Staging(ASH NYC)が手がけた。 ユニットによっては、このような壮大な景色も部屋から見られる。「こちらは西方向なので、夕暮れ時や日が落ちた後はもっと素敵なんですよ」と、Front & Yorkのセールス担当、サラリン・ヘルスターンさん。 4階のユニット(4E)はカウンターキッチンで、夫婦どころか家族総出で使えそうなほどスペースたっぷり。調理台はトースターやコーヒーメーカーでごちゃごちゃしやすいが、冷蔵庫や食洗機までラグジュアリーで落ち着いた木製のイタリアンキャビネットでまとまめられているので、すっきりとした印象。 大切な来客のための、高級感あるゲスト用パウダールーム。こちらも広くてゆったりしたスペース。 一転、子ども部屋は白が基調で明るい作り。 Front & Yorkのさらなる魅力は、住居ビル内の充実した共有スペースにある。 プロのシェフを招いた調理イベントやYouTube撮影ができるキッチンスペース、コワーキングスペース、キッズルーム、屋内&屋外プールを備えたフィットネスクラブ、バスケットボールコート、演奏の練習や音楽イベントのためのミュージックルーム、ワイン・テイスティングルーム、ビリヤードバー&ゲームルーム、ペット用スパまで完備。コミュニティマネージャーが常駐し、住民のライフスタイルをサポートしてくれる。まるで一つの街であり、外に出る必要を感じさせないほどだ。筆者もさまざまな物件を見てきたけど、ここまでの充実度は希少! ニューヨークは全米の中でも不動産価格が格段に高いが、今年の住宅価格は昨年に比べると下落傾向という報道がある。一方インフレを抑えるための大幅な利上げを背景に、住宅ローンの金利は上昇している。 購入価格は4階のユニット(4E)が日本円で3億円超え、9階のユニット(9-19B)が2億円超えとなっている。当地でも比較的高い物件だが、シュライバーさんによると今年の初めから、購入希望者からの問い合わせが多く、販売に繋がっているという。 「目の肥えたバイヤーは美しく最高のデザインの住居空間を常に探していますから、Front & Yorkの屋外スペースや機能的な設備、エキサイティングなロケーションの良さなどが目に留まっているようです」(シュライバーさん)。 「4E」のフロアプラン 「9-19B」のフロアプラン Front & York 4E 価格:274万ドル(現在の為替で約3億7400万円) 3ベッドルーム、2.5バスルーム、リビング&ダイニング、キッチン 室内面積:1,647平方フィート(約153平方メートル) 9-19B 価格:197万ドル(現在の為替で約2億6900万円) 2ベッドルーム、2.5バスルーム、リビング&ダイニング、キッチン 室内面積:1,212平方フィート(約112.6平方メートル) NYの住まい関連記事 Text and…

妖艶に腰落とすポーズが全米で話題 お笑い芸人アツコ・オカツカさんって誰?

大谷翔平選手、大坂なおみ選手、BTSなどアメリカでアジア系の人々が話題になる中、エンタメ界ではある女性が大注目されている。 スタンドアップコメディアンのアツコ・オカツカ(Atsuko Okatsuka)さん。アメリカのショウビジネスの表舞台に彗星の如く登場し、頭角を現している。 オカツカさんは昨年、ニューヨークタイムズに「コメディ部門の2022年ベストデビュー」として選ばれた。 最近の話題作は、先月10日にオンエアが開始したHBO MAXオリジナル『Atsuko Okatsuka: The Intruder(ザ・イントゥルーダー)』だ。彼女は、HBOでコメディ番組を持った2人目のアジア系女性となった。 彼女の芸風は、自分のルーツに絡んだネタを笑いにしたものが多い。 ちなみにアメリカのコメディアンは、黒人が黒人を、アジア系がアジア系の特徴を笑いにするなど人種ネタを取り入れることは割と多い。そしてほかの人種がそれを大笑いするのも許される。 オカツカさんもこの国のマイノリティであるアジア系を逆手に取り、「親は自分にアツコ・オカツカと(アメリカでは聞きなれない名前を)つけたのに、自分たちの名前は英語名なんだよね。ご丁寧にありがとう、母さん」と自虐ネタを披露し、会場は大爆笑。「食べろ、食べろ」と年配のアジア系の人がよく言うセリフを使ったネタも、面白おかしく披露している。 彼女はちょうど1年前、ビヨンセの曲『パーティション』と共に艶めかしく腰を下ろすドロップチャレンジ(Drop Challenge)を披露し、ソーシャルメディア上で瞬く間に広がった。俳優のテリー・クルーズやテニスのセリーナ・ウィリアムズ選手などセレブが次々に真似をし、さらに話題となった。 つい最近、CBS局の人気番組『ザ・レイトショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』にもフィーチャーされ、ドロップチャレンジのことを話している。この番組のゲストにブッキングされることがどれほどすごいかは、ここ1、2ヵ月でゲスト出演したヘンリー王子や大坂なおみさんなどの錚々たる名前を見ればわかる。過去に近藤麻理恵(こんまり)さんも出演している。 アツコ・オカツカさんは日本にルーツを持つ日系人? 彼女の英語を聞く限り100%アメリカ人だが、名前は100%日本人だ。 彼女のルーツについて、ウィキペディアには「日本人と台湾人のハーフで、台湾で生まれ日本で10歳まで育ち、母親と祖母とアメリカに移住した」とある。自身も過去の動画で「私は日系と台湾系のアメリカ人コメディアンです」と自己紹介している。 また動画の中で、幼少期についてこのようにも告白。「ある日祖母に『2カ月、アメリカ旅行に行くわよ』と言われて渡米。そのうち滞在ビザが切れ、7年間オーバーステイ(不法滞在)となった」。 無名時代のお笑いのステージ(2016年) 5年前の映像で、「スタンドアップを始めて8年になる」と言っていることから、2010年ごろからスタンドアップ・コメディアンとして活動をしているようだ。以前より、日本の文化(アメリカでは聞き慣れない自分の名前や日本の変わったクリスマスなど)もネタにしている。最近は、祖母や夫をフィーチャーしたネタやダンスネタを取り入れたり、たまにセミヌードになり超セクシーな格好でSNS上に現れる。これらも話題作りの1つだろう。 筆者は彼女のインスタグラムやツイッターの中からいくつかのイメージを見て、一時期のブルゾンちえみさんをよりセクシーなアメリカ版にした印象を持ったが、どうだろうか。 志村けんさんが亡くなった時のインスタに、「日本にいた時、自分にとってのアイドルだった」と追悼していた。オカツカさんが日本のお笑いに影響を受けた芸人であることは間違いなさそうだ。 現在は3月中旬まで、コメディショウで全米ツアー中のオカツカさん。今年はさらに、アメリカ中を笑いの渦に巻き込んでいくことだろう。 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

日本にいながら米開催のコンサートに“参加”できたり…そもそも「メタバース」とは? 米で報道が本格化

日本の自宅にいながら、アメリカ・ロサンゼルスで開催されている人気ミュージシャンのバーチャルライブに「参加して体感」できたり、ニューヨークの五番街本店の人気商品を「手にとって自分の目で確認し、購入」したりできる未来も、そう遠い話ではないかもしれない。 「メタバース(Metaverse、仮想現実空間)の多くは、この5〜10年でメインストリームになる」 メタバース元年とも言える昨年10月、メタのマーク・ザッカーバーグ氏は今後メタバース事業に力を入れるために、社名をフェイスブックからメタ(Meta Platforms Inc.)に変更するとプレゼンで発表した際、このように述べた。 以降アメリカでは、メタバースという言葉をメディアで見ない日はなくなった。特に報道が本格化してきたのは、今月半ばだ。18日付のニューヨークタイムズと20日付の同紙ポッドキャストはこぞってメタバースを取り上げ、「至るところで耳にするようになった」と報じた。 メタバースとは? メタバースとは、インターネット上の仮想空間において、作成した自分のアバター(キャラクター)によりさまざまな活動(仕事、遊び、買い物、社交)や非現実的な体験ができる技術のこと。 前述のニューヨークタイムズには、「コンピューターにアクセスするのではなくコンピューターの中に身を置くことであり、オンラインの世界にアクセスするのではなく、常にオンラインの中にいること」とする専門家の説明が添えられている。 よく語られるのはゲーム事業だ。もちろんゲームの世界には以前より仮想現実空間が存在しているが、メタバースによってより没入型で精巧な仮想現実空間の中でゲームプレーが可能になるという。 アメリカでメタバース報道が本格化していった理由の1つは、米マイクロソフトが18日、大手ゲーム開発企業のアクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)を687億ドル(約7兆8750億円相当)で買収すると発表したことも関係している。 マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードを買収した理由は、もちろんメタバース事業への本格的な参入を視野に入れてのことだ。同社は「この買収は当社のメタバース分野の構成要素となり、ゲーム事業の成長を加速させていくだろう」と述べた。 「メタバース事業は現代版ゴールドラッシュ」 ほかにもさまざまな米メディアがメタバースのブームを報じている。 20日付のウォール・ストリートジャーナルは、「メタバース関連技術にいち早く着目した企業の株価は上昇し、メタバースをテーマとした上場投資信託も登場している」と報じた。またFOXニュースに出演した専門家は「(NFTも含め自分のキャリア史上)かつて見たことがないほどの規模で急成長中である」とし、主要な企業がメタバース事業に次々と投資している様相について「まるで現代版ゴールドラッシュだ」と語った。 米グーグルもこの数年、メタバース関連の技術開発に取り組んでおり、アップルは独自のデバイスを開発中であると報じられている。 参照 NFTってそもそも何ですか?NFTが今なぜ流行しているのかを解説 ゲーム企業やIT企業だけではない。米小売り大手もメタバースに参入 「自分はゲームをしないから…」という人も、メタバースが近い将来、身近な存在になる可能性はある。 一般の生活で例えるならば、スーパーなど実店舗に行かなくてもバーチャル店舗で商品を選び、買うことができる。 また、日本にいながら外国で行われているバーチャルコンサートやスポーツ試合に参加することもできる。 国境を越えてテーブルを囲んで会議をしたり、自分の仮想空間でパーティーを行いゲストを招待したりすることも可能に。 16日付のCNBCや20日付の米ヤフー!ファイナンスは、米小売最大手のウォルマートも「メタバース事業への参入準備をしている」と報じた。記事によると、同社が最初にメタバース事業に着手したのは昨年8月。同社独自の暗号通貨とNFTを作成し、メタバースによる本格的な仮想商品の製造・販売事業に向けて、先月30日にいくつかの商標登録を行ったほか、専門技術スタッフの雇用にも乗り出した。 近い未来、このようになる 何せ「仮想現実空間」なだけにメタバースを駆使した世界は現時点でなかなか想像しにくいが、メタのザッカーバーグ氏はキーノート(プレゼン動画)の中で「未来はこのようになる」と説明している。 自分のアバターの居場所を理想の場所として作成できる(4:00ごろ~、7:20ごろ~、11:00ごろ~) 遠隔地のスタッフとテーブルを囲んで会議に参加できる(4:30ごろ~) 3Dストリートアートを鑑賞できる(5:00ごろ~) 自分の場所に世界中の人々を招待してパーティーを開いたり、一緒にゲーム(ビデオゲームから昔ながらのチェスなど)をしたり、卓球の対戦をしたりできる(16:30ごろ~) 3on3バスケをしたり、一緒に映像を観たり、共に時間を過ごすことができる(7:20ごろ~、11:30ごろ~) 手でタイプなどせずともジェスチャーや頭の中で思い浮かべるだけで、作動できる(4:15ごろ~、10:00ごろ~) 日本にいながらアメリカで開催されているコンサートに参加できる(12:50ごろ~) ザッカーバーグ氏は、最も大切な最初のメタバース体験は「人々との繋がり(を実感すること)である」と強調している。同氏によると、メタバースの世界ではほかの人々の表情を確認できたり、握手をしたりできるため「まるで現実の世界に自分が存在し、人々との繋がりを感じることができる」のだという。 フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアも「人々との繋がり」が起点で始まった。便利でありさまざまなメリットをもたらす一方、最近は主に若い世代のメンタルヘルスへの悪影響も指摘されている。 メタバースがもたらす便利な世の中と人々との繋がりが、これからどのように進化し人類にどのような影響をもたらすことになるか。どんな未来が待っているか、注目が集まっている。 関連記事 フェイスブックの社名変更だけじゃない 大企業の生き残りかけた試み【世界から】(47NEWS) フェイスブック内部告発で再燃する「SNS議論」…本場アメリカの人々の「本音」(現代ビジネス) 大金持ちフェイスブックCEO 家族と自宅公開で汚名返上図るも、冷ややかな声 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

Clubhouseの流行は日本だけ? 本国アメリカでの意外な認知度と「日本と違う」使われ方

アメリカ人の意外な反応 日本で話題沸騰のアメリカ発の新SNS、クラブハウス(Clubhouse)。 昨年パンデミックの到来と同時期に誕生し、アプリの登録者は5月の時点で1500人、12月の時点で60万人だったのが、ここにきて急増中だという。データ分析会社Sensor Towerによると、今月2日の時点での登録者は約360万件に増え、過去6日間で110万件がインストールされた。この2週間ほどの日本でのブレイクの影響で、数字も日々更新中だ。 驚くかもしれないが、アメリカ在住の筆者がこのアプリについて初めて聞いたのは、1月26日のことだった。ヤフーニュースに掲載されたFUNQの記事を読んで、こんなアプリがあるのだと知った。 最近になって、知らないのは筆者だけかと心配になり、フェイスブックをチェックするもアメリカの友人でクラブハウスの話題を上げている人は1人もいない。周りの友人にも聞いてみたが「What is Clubhouse?」という答えしか返ってこない。念のためニューヨークでソフトウェア開発の運営をしているIT系の知人にも確認したが、やはりつい最近まで聞いたことはなかったという。 アメリカのIT業界は、西はサンフランシスコ(シリコンバレー)、東はニューヨーク(シリコンアレー)と言われており、シリコンバレーだけで話題になるケースも意外とあるので、西海岸の知人にも確認したが答えは皆、同じだった。(ヒアリングしたのは20〜60代) 西海岸が拠点の教育系ユーチューバー、Hapa 英会話でも、30代の自身の周りでも20代の家族の間でも、これまで聞いたことがなかった人が圧倒的ということだ。 しかし筆者は今日になって やっと1人、知っている人を見つけることができた!  ニューヨーク在住の知人はオンライン上で週2度、外国人対象にある会合を開いている。ダメ元で聞いてみたところ「先週、トルコ人がその話をしていたわ。面白いアプリだからおすすめって話題にしていたわよ」と教えてくれた。利用しているのは、当地在住のトルコ人のようだ。ということは、おそらくトルコの友人にも話題が伝わっていることだろう。 米メディアではいつ頃から話題に? アメリカの主要メディアを調べてみたところ、ニューヨークタイムズの昨年12月23日付の記事を見つけた。このような趣旨だった。 YouTuber、Viners、Dubsmashers、TikTokersそしてLinkedInなどまで、アプリ上での人気ユーザーがスターダムにのし上がった。次はシリコンバレー界隈のテック系や投資家に使われてきた音声アプリ、クラブハウスの番だ。 1月30日付のワシントンポストでも、クラブハウス関連の記事が1つだけある。 ラッパーのミーク・ミルがほかのラッパーを軽蔑するトークをしてルーム内が荒れたことから、クラブハウスに注目が集まった。失言などのモラル違反にどう対処していくのか、また一部のユーザーがお金を搾取し始めたなど、いくつか問題がある。 これらの記事が当時、一体どのくらいの人に読まれたのかは不明だ。通常、話題性の高い記事には何百ものコメントがつくが、ワシントンポストの記事へのコメントは今のところゼロだ。 次に、アメリカの大衆メディアの扱いはどうだろうか? そのほかのメディアがクラブハウスについて報じ始めたのは、2月2日の週になってからだ。大衆紙ニューヨークポスト、ウェブメディアのビジネスインサイダーなどが「クラブハウスの流行の兆し」について報じ始めた。 2月4日付のニューヨークポストは「What is Clubhouse? Everything to know about the invite-only app」(Clubhouseって何? æ‹›å¾…専用アプリについて知っておくべきこと)という記事を出した。クラブハウスが一般的に知られていない前提での記事なので、やはりこのアプリの知名度が、先週の時点でも一般的にそれほど高いものではなかったということを表しているだろう。 では先週、なぜ米メディアがいっせいに報じ始めたのかというと、著名人の登壇が関係する。1月31日にイーロン・マスク氏とヴラッド・テネフ氏(株取引RobinhoodのCEO)が、2月4日にマーク・ザッカーバーグ氏がクラブハウスで定期開催されている「ザ・グッドタイムショー」(The Good Time Show)に現れたのだ。 ツイッターやユーチューブのように多くの政治家にはまだ支持されていないが、一部のセレブ(俳優のケヴィン・ハートやラッパーのドレイクなど)がパイロットプログラムとして選ばれ、ルームを作っているようだ。アプリのアイコンや黒人用絵文字とも関連するのか、ニューヨークポストには「黒人のクリエイターやセレブが積極的に参加している」とある。 日本とアメリカでの使われ方の違い 筆者がクラブハウスを初めて聞いた時、友人同士で雑談をしたり聞いたりするアプリだと思っていたので、アメリカでは流行らないだろうと見ていた。しかし知れば知るほど、アメリカではベンチャーキャピタリストの討論、有名人のトークショー、DJイベント、ネットワーキング、スピードデート、演劇などとさまざまな用途で使われており、中でもシリコンバレーのテック系や起業色が強く、その界隈に興味がある人に利用されているようだ。 コロナ禍になってZoom上では、起業家や著名人を招いたバーチャル講演会やビジネス系フォーラムが頻繁に開かれるようになったが、アメリカでのクラブハウス(特に初期、シリコンバレーで人気が出たころ)の使われ方は、それにとても似ている。 メンター的な成功者がトークをし、聴衆(Z世代、ミレニアル世代)が話を聞く、というのがメインの使われ方だ。主催者に質問の場合に挙手しアンミュートとなるところや、モデレーター、タウンホール、ノミネートなどの「フォーラム(ビジネス)用語」が使われていることからも、Zoomで開かれるウェビナーの音声オンリー版や、ラジオの機能とLinkedInのコンセプトが合体したネットワーキング系のSNSといったところか。 ニューヨークタイムズの記事では、新しいアプリの多くがZ世代やミレニアル世代を意識したものであるのに対し、クラブハウスのパイロットプログラムとして初期に選ばれた登壇者は40、50代の成功者が多い。 一方日本では、起業家や芸能人によるルームも多いが、一般人によるルームも今のところ多いようだ。またフォロワーを増やしたい人がフォローバックし合うための「無言の部屋」もあるらしい…(!)。 どの国も、現在トークをする人への報酬システムはないが、今後は国ごとに使われ方が異なり、独自路線で進化していくかもしれない。 まだまだ謎の多いクラブハウス クラブハウスの運営元はアルファ・エクスプロレーション(Alpha Exploration Co.)で、CEOのポール・デイビソン(Paul Davison)氏とロハン・セス(Rohan Seth)氏が2020å¹´2月、シリコンバレーで共同創業した。 現時点でツイッターのフォロワーは19万以上だが、ウェブサイトはほぼ空の状態。ダウンロードはアイフォンのみ、言語は英語のみ。スタッフは現在たったの10人ほどだという。 シリコンバレーという限られた地域で、しかもIT系の人々の間で話題になったというストーリーは、ハーバード大学の生徒間で使われていた初期のフェイスブックと似ている。しかしクラブハウスがフェイスブックと違うのは、アメリカの大衆に認知される前に、アジアに上陸し人気が出たということ。異例のグローバリゼーションが興味深い。 2月3日付のロイターは、1日の時点で無関係のClubhouse Media Groupの株が117%アップしたことを伝えている。中国ではAlibaba系のIdle Fishで招待枠が販売され、ユーザーは増えているようだ。中国のテック企業Agoraがクラブハウスのテクノロジーパートナーである可能性も報じられており、そのシェアが30%急上昇したという。「日本では投資家、テック系、メディアがクラブハウス界隈で盛り上がっている」とも書かれている。…

053 スターシェフによるブルックリンの名イタリアン「Misi」

以前このコラムでも紹介した、ミシュランガイド・ニューヨーク版の二つ星を毎年獲得している「Aska」など、ブルックリンのサウスウィリアムズバーグは近年、さまざまな名店が集まる、フーディーたちに注目のエリアです。 手打ちパスタルームがお出迎え 「Misi」を訪れると、広くて清潔感のあるパスタルーム(手作りパスタ作業場)で職人が作業をしている様子が全面ガラスからうかがえ、胸が高鳴ります。ここは作業場のみならず、24人までのプライベートディナーにも使えるスペースです。 お店の中は白と黒の2色と木目調が基調の、シンプルで洗練された北欧風のインテリア。調理場がオープンキッチンになっていて、シェフたちがすぐそばで働いている様子もうかがえ、活気が伝わってきます。 名店リリアの姉妹店 なぜこの店が人気で、予約が取りづらいのかと言うと、オーナー&シェフがミッシー・ロビンズさんだからです。ミッシーさんは、料理界のアカデミー賞と言われるジェームズ・ビアード財団賞など、数々の受賞歴があり、彼女が2016年に最初に手掛けた店は、ニューヨークタイムズ紙により三つ星レストランに選ばれた、同じくブルックリンの「Lilia」です。「Misi」はそれに続く2軒目のイタリアンレストラン&バーとして、18å¹´9月にオープンしました。 ミッシーさんは、以前シカゴにあるイタリア料理の名店「Spiaggia」で2003年から5年間、エグゼクティブシェフとして調理場に立ってきました。 その後ニューヨークに戻り、「A Voce Madison」と「A Voce Columbus」のエグゼクティブシェフとなり、在職中はずっとミシュラン星を獲得。10年には、『フード&ワイン誌』の「ベスト・ニューシェフ」の1人として選ばれています。 「『Misi』のシグネチャーフードは、パスタ料理に加え、季節の野菜を使った料理です」と広報のエレノア・メイヤーさん。人気店なので、ゴールデンタイムを狙うなら早めの予約が良いでしょう。 [by Kasumi Abe and Evan Sung]All images and text are copyrighted. 本稿はWeekly NY Japionのコラム ã€å®‰éƒ¨ã‹ã™ã¿ï¼ˆBrooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

052 近隣クリエイターが夜な夜な集まる、クラフトカクテル・バー 「Yours Sincerely」(NYブルックリン)

知り合いのクリエーターが「ブッシュウィックに、近隣のアーティストなどがよく集まるおしゃれなカクテルバーがある」と教えてくれました。聞けばただのバーではなさそうです。真っ暗な店内に引き込まれるように入りました。 タップは全部で31種類 店の看板には昔の趣のあるコカコーラ・マークがあり、一見「これ何の店?」と思いました。「昔キャンディーストアだったのを、前のオーナーがAirbnbとして使い、2015年大みそかに今の形態のバーになりました」と話すのは、店の代表マークさん。 バーカウンターにズラリと並ぶタップから、「Yours Sincerely」がただのカクテルバーでないことが分かります。聞けばここのカクテルはすべて「ドラフト」だそう。全部で31種類で、中にはクラフトビール、ウイスキー、赤&白ワイン、手作りソーダも。タップワインは飲んだことがあるけど、タップカクテルは経験なし。早速いただきました。 まずはホワイトラム、ライム、シンプルシロップなどで作られたダイキリの「Lab Rat」から(10ドル、毎日5〜8pmはハッピーアワーで5ドル)。フレッシュで飲みやすく、喉をリフレッシュしてくれます。軽量のために使われているガラス製ビーカーもおしゃれ! 冬季は温かいカクテルも飲みたくなります。「Re-Animator」(11ドル)はイタリアの食前酒カルダマロに、ビターリキュールのブランカメンタ、コーヒー豆が入っていて、おなかの中から体を温めてくれます。 隠れメニューも どれを注文していいか分からない場合も心配ご無用。メニューには「デシション・メーカー」(判断決定表)の図解があります。 例えば、軽くリフレッシングしたいか、思いっきり飲みたい気分か、好みの味は甘めかドライか、ハーブが効いたものか、トロピカルか…。きっと自分好みの味にたどり着けます。ぜひお試しを。 またあまり知られていませんが、メニューにブラックライトを当てると、隠れメニューも浮き出してきます。遊びゴコロいっぱいのバーです。 フードはないけど、隣のレストランからBYOB(持ち込み)してよいとのこと。良心的なのもうれしいです。 [by Kasumi Abe]All images and text are copyrighted. 本稿はWeekly NY Japionのコラム ã€å®‰éƒ¨ã‹ã™ã¿ï¼ˆBrooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

アルゼンチンの茶の湯、マテ茶専用カフェ「Porteñas Yerba Mate」in ニューヨーク

ブルックリンの街歩きでちょっと休憩したいとき、一風変わったカフェでお茶したいときはこちらがおすすめ。お店は、ウィリアムズバーグ地区にあるPorteñas Yerba Mate(ポルテニアス・イェルバ・マテ)。 ここでは、アルゼンチン人にとっての茶の湯、イエルバ・マテ茶をいただけます。専用カップ、Gourd(ゴード、グァンパ、写真上)で飲むのですが、下に行くほど苦味とコクがあって美味しいのです。 上品な甘みのイエルバ・マテ茶クリームブリュレとの相性もgood! 2020å¹´2月に発売されたばかりの新商品、イェルバ・マテ茶入り(砂糖不使用)の栄養系フルーツジュース(5〜8ドル)。朝のエネルギー補給や肉料理ばかりが続いたときなどに飲んでみてください。 過去記事はこちら [All photos by Kasumi Abe and Porteñas Yerba Mate]All images and text are copyrighted. 本稿はTabizineに寄稿したものを一部加筆修正したもの。無断転載禁止

アート発信地をチェルシーからハーレムにする男 WhiteBox, ニューヨーク

NYのハーレムで行われた茶会 日本の茶会が、ハーレムのアートスペースで開催されると聞いて驚いた。 ハーレムと言っても最近キラキラした大型商業施設が立ち並ぶ都会の方ではなく、東側の「スパニッシュハーレム」だ。スパニッシュハーレムと言えば、ニューヨークにいる(いた)人はわかるが、治安が良くない地区としてのイメージが今でもある。そこで本格的な茶会が今晩行われるという。 何だか刑務所?のような大きくて重い鉄格子をゆっくりと開ける。 だだっ広いアートスペースが目の前いっぱいに広がった。 冷たい無機質な床に、温かみのある手触りのよい畳が敷かれている。茶の講師が座り、彼女を取り囲むように3人が畳に、別の3人が椅子に座り、お点前をちょうだいしていた。(そのほかにも多くの人が立って見物) 静寂の中、きちんと正座した女の子もいて可愛い! ここにいる誰もが茶の世界に敬意を表し、中には熱心に質問をする人も。ハーレムがこんなことになっているとは誰が想像したか。 場所はWhiteBox Harlem(ホワイトボックス・ハーレム)。2月1日から29日まで「Painter was called outlaw」というテーマで行われている展示会の中での1コマだ。 ここで日本の芸術を中心にキュレーションを行なっている佐藤恭子さんによると、期間中、日本人芸術家(長谷川利行、松本竣介、麻生三郎、宮崎進)の戦時中に日の目を見ることがなかった作品を展示し、その一環として茶会イベントを催したそう。これらの芸術家は、昔の日本では「アウトロー」(無法者)扱いされてきた。皆他界されているが、自分たちの作品が時を経て外国でお披露目とは、きっと誇らしげに思われていることだろう。 最近私は茶会のご縁が多い。この日も改めて茶やアートを含む日本文化の奥深さは、アメリカ人の興味を引くものだと実感した。 NYマンハッタンの中心地にあるお茶室と、そこで定期開催される本格茶会【ニューヨーク】 あるアートの専門家との興味深い会話 さて茶会が終わり、せっかくなので展示されているアート作品を見て帰ることに。 そこに来ていた、ニューヨークのブロンクス区でアート関連の仕事を長年しているという年配のルイスさんと、ある作品の前で立ち話になった。 ルイスさんと作品の前でお互いが感想を言い合ったのだが、会話の中で政治という意味のpoliticsという言葉が彼の口から幾度となく出てきた。私はこのアートの場でまったく予期しなかった言葉が出てきたので一瞬思考が止まり、彼が何の話をしているのか混乱するほどだった。 しかし彼はアートの長年の専門家だ。彼の言っていることは、おそらく「正しい」のだろう。だが私は昔から思ってもみないことを言ったり同意するのが苦手である。正直に理解できていないことを恐る恐る伝えてみた。 そうしたらルイスさん、「この前〜〜で出会った女性が」とさらに混乱する話をし始めるではないか。私の脳内はさらに「???」。ついに「話の腰を折るようで申し訳ありませんが、ちょっと話に着いていけていないかもです…」と伝えたところ、ルイスさんは「私はあなたから今、違う見方を学んでいます。これがアートの面白いところです」と言った。 同じ1つのオブジェクトを見ても、それまで生きてきた経験や知識をもとに、ある人は「政治的」だと感じ、またある人はまったく別のことを感じる。彼が以前出会った女性との会話は、それを彼に気づかせてくれた最初の出来事として、いつもこのようなシチュエーションで思い出すそうだ。 ルイスさんとの会話は私にも学びをもたらしてくれる興味深いものだった。わからないことはわからないと正直に伝える大切さ、そして正解というものがないアートの奥深さや面白さを改めて気づかせてくれた。 ハーレムを次のチェルシーにする男 ここにはもう1人興味深い人物がいた。 このスペースのオーナーで、スペイン出身のファン・プンテス(Juan Puntes)さんだ。彼はその昔、現代アートの発信地、チェルシーにWhiteboxを構えていた。そこが飽和状態になりローワーイーストサイドにスペースを移し、1年前にこのスパニッシュハーレムに引っ越してきた。 聞けば、このだだっ広いスペースは以前は消防署で、大昔は馬車の倉庫だったそう。道理でだだっ広く、ドアも重く、室内奥にも大きな倉庫っぽいドア跡が残っているわけだ。 実はこのWhiteBox Harlemの隣も、別のアートスペースなんだとか。 チェルシーに未だ集まる多くのギャラリーの賃貸契約の更新の時期が今から約10年前で、それ以降はローワーマンハッタンやブルックリンが次のチェルシーになるだろうと言われて久しい。「なぜこのギャラリーはブルックリンを選ばなかったのか?」と聞くと、彼はこのように答えた。 「ブルックリンは若すぎる。もっと成熟した市場が欲しかった。まさかハーレムのしかもスパニッシュハーレムとは、誰もが驚くけど、次(のムーブメント)はここさ」 「ついでに言っておくと」と彼は続ける。 「ここはギャラリーではなく、オルタナティブ(代替的)なアートボックスと僕らは呼んでいる」とあえて、ギャラリーという言葉を否定した。 NPO形態で運営し、ニューヨークの通常のギャラリーのように作品を販売しているわけではなく、grant(企業などからの補助金)で賄っていると言う。 地下フロアでは2月8日から3月1日まで、中国・武漢在住のアーティスト、ケ・ミン(Ke Ming)さんによる作品展もちょうど行われている。 すごいタイミングだが、これはまったくの「偶然」だそうだ。新型コロナウイルス騒動から随分と前に企画されたもので、そして残念なことに、ケさんは今回の騒動で来米できず、展示会に来れなくなってしまった。(ファンさんは武漢の人々を助けるべく、期間中は会場で募金活動も行なっている) ここではほかにも、中国北部出身のアーティストで来月この地下で自身の展覧会をするタンさんや、2ヵ月前にニューヨークに活動拠点を移したばかりの芸術家、野村在さん、そして千住博さんのところで10年ほど働いていたという原田隆志さんらにもお会いした。 アートはまったく専門外で普段はあまりご縁がないが、たまにはそういう所にも足を運んでみるものだ。こんな面白い人々との出会いが待っているのだから。 ちなみにルイスさんとの会話のその後だが、私もルイスさんも作品を見ながらしばらく別の人々と会話を楽しんでいた。そのうち彼は「またどこかで会いましょう」と軽く挨拶し去っていった。 連絡先も交換せず、ご縁があればまたどこかで。何とも後腐れのないニューヨークらしい出会いだ。 [All photos by Kasumi Abe]All images and text are copyrighted.

Zero Waste Danielのランウェーのないショーfrom NY ファッションウィーク2020

2月3日から12日まで開催中の「ニューヨーク・ファッションウィーク」。市内ではさまざまなファッションショーが催され、ファッション関係者やモデルなど世界中のおしゃれピープルが一堂に集まっている。 (続きを読む)「使い捨て文化でしたか?」21世紀最先端のファッション哲学がNYファッションウィークで開花 [All photos by Kasumi Abe]All images and text are copyrighted. 本稿はYahoo! Japan News個人からの転載。無断転載禁止