小室眞子さんの結婚 米主要メディアはどのくらい大きなニュースとして報じたか

小室圭さんと眞子さんが26日に結婚し、アメリカでもそのニュースが一斉に報じられた。 2人の新天地となるニューヨークでは、この結婚がどの程度大きなニュースとして取り上げられたのか、見てみたい。 まず主要紙、ニューヨークタイムズの27日付の一面ニュースから。 ファイザー製の新型コロナワクチン 5-11歳の子どもへの緊急使用についての協議 COP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)までもうすぐ。各国の取り組みへの評価、今後の戦略、展望など 上院民主党議員 超富裕層や大企業へ増税を要求 ポレクシット(ポーランドのEUからの離脱)へと向かう同国の困難 今夏市内で起こった4人の子の虐待死 浮き彫りとなった行政による介入制度の崩壊 一面の下部にある目次では、「東京では控えめな祝福」という小見出しで、眞子さんの結婚会見が国際面(4〜11面)の最終ページで紹介されていることがわかる(トップ写真)。 4面から始まる国際面を開くと、世界中で今起こっているさまざまなニュースが大きく報じられている。 フランス:ナチスの支持者によって発掘された文献が騒動に ハイチ:地元ギャングが関与しているアメリカ人宣教師らの誘拐事件 続報 ミャンマー:アウンサンスーチー氏の支持派や弁護団が国軍に対して抵抗する動き高まる ポーランド:ポレクシットへと向かう同国の困難 そのほか中東問題や気候変動問題などが続き、国際面の最終ページにあたる11面で、やっと日本の話題だ。 小室眞子さんと圭さんの結婚については、11面の半分以上のスペースを割いて報じられた。 A Princess Gets Married, Minus the Royal Fanfare ï¼ˆãƒ—リンセスが結婚。盛り上がりに欠ける祝福) 電子版:At Last, a Royal Wedding. But No Trumpets, Just a News Conference(ついに行われたロイヤルウェディング。しかし(祝福の)トランペットはなく、記者会見のみ) 同紙は、記事の中で「結婚式や(英国王室のような)バルコニーでのキスはなかったが、その代わりにロマンチックで献身的な切ないシーンがあった」と表現し、小室圭さんがカメラ目線で「眞子さんを愛している。一度きりの人生を愛する人と共に過ごしたい」と宣言したことについて触れた。 また、これまで一部のメディアが、小室さんのポニーテール姿に焦点を当てたり、秋篠宮家へ挨拶に行くのに(無地ではなく)ストライプのスーツを選んだことを嘲笑したりするなど、日本独特の報道姿勢についても触れた。 ニューヨークの別の主要紙、ウォール・ストリート・ジャーナルはどうか。 同紙は経済やビジネス系のニュースが主なので、これまで眞子さんの結婚関連の話題が報じられたのは1度だけ。今月頭の結婚の公式発表時が最初で、今回の結婚会見報道(26日付)はそれに続いて2つ目の記事となった。 国際面の「World Watch」というセクション枠での扱いだが、写真付きで紹介されている。 香港:国際人権団体、アムネスティ・インターナショナルが香港から撤退へ 日本:プリンセスが婚約者と結婚、皇籍離脱 ナイジェリア:アフリカで初のデジタル通貨「eナイラ」が導入 Princess Weds Fiance, Forfeits Royal Status ï¼ˆãƒ—リンセスが婚約者と結婚、皇籍離脱) 電子版:Japan’s Princess Mako Loses…

健康上の理由で接種できない人の米入国は今後どうなる?… 専門家に聞いた【米 外国人にワクチン接種義務化】

アメリカでは「Reopening」(再開)という言葉を、最近また聞くようになった。 パンデミック以降、入国を制限してきた30以上の国と地域(ヨーロッパ諸国、英国、アイルランド、中国、インド、イラン、ブラジル、南アフリカなど)の外国人渡航者に対して、来月より入国規制を解除し、ワクチン接種を条件に入国を許可することになったからだ。 参照 オーサーコメント バイデン大統領は25日、新たな入国ルールを発表した。ニューヨークとワシントンD.C.では、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のシンディ・フリードマン(Dr. Cindy Friedman)博士が、外国メディアを対象に詳細を説明してくれた。 今後の主な変更点 外国人渡航者(空路)はアメリカへの渡航の際、WHOやFDAが承認したワクチンの接種証明書と新型コロナウイルス検査の陰性証明書(出発の3日以内)を、空港の出発カウンターで提示する必要がある アメリカ市民や永住者がアメリカへ帰国する際は、引き続き新型コロナウイルス検査の陰性証明書が必要。ワクチン接種者は出発の「3日前まで」、未接種者は「1日前まで」に検査をする) 新たなアメリカへの入国ルールは11月8日から開始 つまりワクチン接種を完了し、陰性である限り、アメリカへの入国を歓迎するというものだ。 ただし、以下に該当する外国人は、未接種でも入国が「例外」として認められる。 例外 18歳未満 ワクチンの接種率が10%未満の国(約50ヵ国)からの渡航で、観光が目的ではない場合。(アメリカ到着後、60日以内にワクチン接種を受ける必要あり。国のリストは3ヵ月ごとに更新) 新型コロナのワクチンに対して重度のアレルギー反応(アナフィラキシー反応)を起こしたことがあるなど、いくつかの病状や医学的問題がある COVID-19臨床試験参加者 2歳未満は新型コロナの検査は不要 新型コロナ感染から最近回復した人は、検査の代わりに、医者が発行した回復を証明する書類が必要 おそらくこれを読んでいる人の中には、アレルギー反応を起こしやすいなど、体質的にワクチン接種を受けることができず、今後予定されているアメリカへの渡航について不安に思っている人もいるだろう。その辺の詳細をフリードマン博士に聞いてみた。 医学的問題を抱える人の入国については「非常に限られた例外として認めることがある」と同博士。まず、健康上の理由でワクチン接種ができないのであればそれを証明する手紙を医師に書いてもらい、航空会社の出発カウンターでCDCのガイドラインに基づいてその内容を確認してもらう必要があるという。 他にも関連質問を聞いてみた。 アメリカ入国のために必要なワクチン接種とは、いつまでに「完了」していなければならないかについては、「2回目(J&Jワクチンは1回目)の接種から14日後に完全に免疫力がついたと見なされるため、接種から出発まで14日間経っていなければならない」ということだ。渡航の予定がある場合は早めにワクチン接種を完了しておくと良いだろう。 また中には、ワクチンが解禁してすぐ、早い段階で打った人もいる。11月8日の時点で、ブースターが必要になってくるかどうかについては、「現在のガイダンスにはブースターショット(追加の接種)に関する事項は含まない」ということだ。将来的にガイダンスが変更される可能性は否定できないが、現時点ではアメリカ入国のためのブースターに関しては心配はいらない。 最後に、世界中で偽物のワクチン接種証明書が問題になっている。偽物をチェックする体制はあるかについては「すべての乗客は提出書類に嘘がないと、書類に署名する必要がある。情報が改ざんされたり偽りの書類が提出された場合、ペナルティーや罰金が科されることがある」ということだ。 アメリカではこの新たな入国ルールにより、国外からのインバウンド効果が期待されているが、パンデミック前のような旅行者数の復活は2023年まで見込めないだろうと見る専門家もいる。またワクチン接種義務は、もっとも利用の多い国内線の旅行者にはないため、感染防止の効果について疑う声も出ている。この施策が吉と出るか凶と出るか。 過去記事 新型コロナでよく聞く「米CDC」てどんな組織? 新たに発表された「6つの症状」とは 東京五輪2ヵ月前にして、米「日本への渡航中止勧告」が意味すること 入国は「ワクチン接種者のみ」……どうなる?海外旅行。(フィガロ) Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「米入国にワクチン接種義務化。健康上の理由で接種できない人は今後どうなる?… 専門家に聞いた」より一部転載)無断転載禁止

眞子さまNY移住で噂される3つの「就職先候補」ってどんなところ? 現地在住目線でその「魅力」を紹介

眞子さまの結婚後の移住先として注目されるニューヨーク。日本のメディアによれば、早くもいくつかの就職先候補が浮上している。 その就職先候補はどんなところか気になるだろうが、まず始めに、日本人を含む外国人が「アメリカで働くこと」について説明したい。 アメリカで外国人が就労するには、就労ビザやOPT(実践的経験を積むことを目的に与えられる就労許可)、就労許可証、またはグリーンカード(永住権)の中からいずれかが必要だ。また外国人が就労するということは現地の雇用を奪うことにもなりかねないため、その人の専門性や、その人でなければ業務が成り立たないというような雇用主からの証明書などが求められる。 また、一口に就労ビザと言っても職種や役職によってさまざまな種類が存在する。ニューヨークの一部の報道では、ロースクールを卒業した小室圭さんが今後取得するだろうとされているビザは、OPT(もしくは就労許可証)の後にH1-Bと呼ばれるタイプのもので、来春以降にH1-Bを申請するのではないかと言われている。 就労ビザやグリーンカードは通常、移民法専門の弁護士に依頼し申請する(移民法の専門知識があれば自分で行うことも可)。申請と取得には、時間とお金がかかる。筆者も以前ニューヨークの出版社に勤務していた際、H1-Bビザ保持者だったので、外国人がアメリカで就労するための苦労や労力を身を以て実感してきた。しかもH1-Bビザの新規年間発行数は6万5000件と決まっている。その枠内に入らなければアメリカでの就労は認められない。仕事があるにも拘らずこの枠内から洩れたため、泣く泣く帰国して行った人を筆者は何人も見てきた。この国で、自分が希望する職種や会社で合法的に就労することは、決して狭き門とも思わないが、限られた門であることは間違いないだろう。そしてビザ保持者の配偶者にとっても同様だ。 参照 オーサーコメント 一方でアメリカというところは、秀でた才能の持ち主や高額納税者を喜んで迎え入れ、グリーンカードや市民権を寛容的に与える国でもある。それがひいては国力に繋がることを考えれば納得だ。そして眞子さまは小室圭さんと結婚して小室眞子さんになっても、いわゆる一般の人ではない。アメリカ人は王族や皇室のロイヤルの称号を崇める傾向があり、「元プリンセス」「元ロイヤルファミリーの一員」「天皇陛下の親戚」という言葉の響きに弱い。よってそのような肩書きのある人を仕事仲間やコミュニティの一員として迎え入れたい気持ちになるのは、わからなくはない。一般人にとって容易くはない就労ビザやグリーンカード、市民権の取得でも、ロイヤルブランドで難無く可能になってしまうかもしれない。 そんな前知識を踏まえ、(あくまでも噂の段階ではあるが)眞子さまの就職が囁かれているニューヨークの3つの候補地がどんなところか紹介していきたい。 メトロポリタン美術館(MET) 現時点で米メディアにはそれらしき情報は出ていないが、日本の女性週刊誌により「就職先として急浮上」と紹介されたのが、マンハッタンの高級住宅地、アッパーイーストサイドに位置するメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)、通称メットだ。 ここは世界三大美術館の1つと呼ばれ、アメリカの美術館としては最高峰だ。世界各地からコレクションされた5000年以上にわたる文化・芸術遺産200万点以上を収蔵、展示している。アート業界に身を置けば、一度は働いてみたい職場かもしれない。 筆者は10年以上前、この美術館のペーパーコンサベーション(紙の修復・保存)部でコンサバター(修復・保存家)として勤務する日本人女性を取材したことがある。現在全部で何人の日本人や日系人が勤務しているかは不明だが、ウェブサイトを見る限り日本画のコンサバターとして日本人男性が勤務していることを確認できる。競争が激しいニューヨークのアート業界ではあるが、同館で眞子さまの「専門性」が求められれば、日本人であっても雇用される可能性は充分にある。 訪問するなら…筆者のおすすめ ゴッホやピカソ、フェルメールなどの中世ヨーロッパの名画、そしてエジプトからそのまま移転させた巨大な古代芸術は特に見応えあり。また館内には(日本から訪れた人にはあまり関心を持たれないが)葛飾北斎など日本の芸術展示室もあり、地元の人々に高く評価されている。 館内は1日では周り切れないほど、とにかく広い。名作ぞろいと言えども1作1作見きれない。訪れる際は事前にどんなジャンルの美術を中心に鑑賞したいのか的を絞って臨むといい。 屋上にはルーフトップカフェ&バーもある。アートの鑑賞後、そこでの休憩は最高に気持ちが良いはず。 アメリカ自然史博物館 マンハッタンの高級住宅地、アッパーウェストサイドに位置するアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)も話題の1つになっている。こちらも現時点で米メディアにはそれらしき情報は出ていないが、別の日本の女性週刊誌で「眞子さまが数年前にお忍びで視察したことがある」として、就職先の候補の1つではないかと紹介された。 場所は真ん中のセントラルパークを軸に、前述のメットからはちょうど真反対側の西側に位置。館内では動植物、鉱物など自然科学・博物学にかかわる標本や資料を所蔵・展示している。創立は1869年と、こちらも長い歴史を持つ。 以前は大人向けにお泊まり会を開催したり、パンデミック以降は同館の一部を予約不要の新型コロナワクチン接種会場とするなど、斬新なアイデアも地元で評価を得ている。 過去記事 アメリカ自然史博物館で行われたイベント アポロ11号月面着陸から50年 記念展で「次に月に行く人は?」との問いに・・・ 訪問するなら…筆者のおすすめ 恐竜の標本や化石、プラネタリウム、動物や海洋生物のコーナーなどが見応えがあり、大人から子どもまで楽しめる。 海洋生物コーナーに展示されている、長さ29m近くの等身大の巨大クジラの模型は圧巻。1925年に南米の最南端沖で死骸として発見された雌のシロナガスクジラをモデルにしたもので、これまで存在した動物の中で最大のものとして知られる。クジラの模型の下は昼間でも薄暗くて静かなので、地元では密かに昼寝や休憩の名所として親しまれている。 ギャラリー 米ウェブニュースのPageSixは9月、眞子さまについて「留学先の英国レスター大大学院の博物館学で修士号を取得し、東大博物館で働いてきた実績やコネクションを買われ、ニューヨークのトップギャラリーは(眞子さまを)雇用しようと動いている」とする、アート業界の関係者の声を紹介した。 同サイトによると、イギリス王室のユージェニー王女もニューヨークのギャラリー関係の仕事に就いたことがあるという。同王女は2013年ニューヨークに移り、オンラインオークションハウスのPaddle8で働き、15年にロンドンに戻って、アートギャラリーHauser & Wirthに勤務したそうだ。 タイムアウトニューヨークによると、この街にはブロードウェイ劇場が40箇所、書店が100店あるのに比べ、ギャラリーの数はなんと1500にも上るという。働き口はいくらでもあるということだ。 その多くは以前は、ソーホー地区やローワーイーストサイド地区、ブルックリンのダンボ地区に、現在はチェルシー地区に集まっているが、近年はブルックリンのほかの地区やマンハッタンのハーレム地区、クイーンズなどニューヨーク中に広がっている。 毎日どこかでオープニングイベントが行われ、シャンパン片手にアート好きが集まって談笑をしている。 ニューヨークにはこのほかにも素晴らしい美術館や博物館、個性的なギャラリーが点在しており、アート好きにはたまらなく魅力的な街だ。眞子さまが移住されたら、公私共にきっと気に入られるに違いない。 ギャラリー関連 過去記事 ハーレムのギャラリーで行われたイベント NYのアート発信地をチェルシー→ハーレムに企てる男 ある茶会での出会いと学び(武漢アートも) Text and photo by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

脱プラになって万引きが急増。スーパーで万引き犯と目が合った日の話、つづき

この記事を出すタイミングを伺っているうちに下書きフォルダーにずっと入っていたのですが、昨日ヤフーニュース個人にアップした記事に関連しているので、この機会にアップしようと思います。 2020年秋、スーパーで万引き犯と目が合った日の話。↓ プラスチックの買い物袋が有料化になって、万引きが増えたのでは?について、以前このようなオーサーコメントをYahooニュースでしました。 このコメントでも触れましたが、実際にスーパーでビール瓶をポケットに入れて、出口で見つかっている人を見ました。また最近、いろんな大型リテール店に行くと、出口に2人くらいスタッフが立っていて「なに?ご丁寧にお見送り?」と思っていたけど、あれ違ったんですよね。 このトピックが久しぶりに気になったのは、週末ちょっと興味深いことが起こったからです。 週末のまとめの食料品買い出しに、近所のスーパーに行きました。買い物をしていたら、フワ〜と視界に見えたのです。盗んでいる人が!少し離れたビールコーナーで、ビール瓶を自分の袋(エコバッグと言うにはとても汚い、使い古された袋)に入れているおじさんを。70代ぐらいの方でした。 あぁいうのは、見なくても目に入ってくるもんなんですね。 私、自然とそのおじさんをジーと見てしまった。しばらく。そしたらおじさんがギョロッとした目で私を見て、こう言いました。「あなたは息子か誰かを探してるの?」私は「いいえ」と返したら、おじさんが「そうなのですね、さっきスケートボードで走ってる小さい男の子がいたんだよね。だから探しているのかと思った」とのこと。 でも、この会話とてもおかしいです。 そもそも、小さい男の子はその辺にはどこにもいなかった。もし私がその男の子を探していても、おじさんをジッと見る理由には繋がりません。 「このおじさんは常習だ」と直感で思いました。 私は顔を覚えられたら面倒なので、そのおじさんとの会話はそれで終え、もうこれは考えなしで、すぐさま近くの店員さんのところに行き、見たものをそのまま伝えました。 「誰かがビールを盗みました。そこのコーナーにいる人です」と。そして「私、あまりこういう(チクルような)ことしたくないんです。私が見たと伝えないでほしい」と伝えました。 店員さんははもちろんわかった、と言ってそのおじさんの顔を確認しに行き、「あぁ(またいつものあの人だ)」という顔をして、私にお礼を告げ、同僚?上司?に報告に行きました。 私はそもそもこういう非生産的なゴタゴタに時間を取られたくないし、おじさんに顔を覚えられて恨まれるのは嫌なので、私にとってまったくいい経験ではありませんでした。 でもその後この経験を思い返してみて、あのおじさんて、いつもそういうことしている人生なんだなと思ったら、少しかわいそうになりました。だって、どこか後ろめたい気持ちで店に行ったり(窃盗は慣れているのであれば後ろめたい気持ちもないかもだけど)、「あ、またあいつがきたから見張ろう」と思われる生活や人生なんて全然ハッピーじゃない。 補足すると、ニューヨークは税金が高い分、低所得者はフードスタンプというスーパーで使えるチケットを配給してもらっているんです。また定期的にフードの配給もあります。コロナ禍になって長蛇の列ができています。無料のフードをもらうのはIDとか必要なくて、『誰でも』(外国人の私でも)もらおうと思ったら食料をタダでもらえます。つまりNYでは餓死が起こりにくいシステムだし、お金がなくても指定の店で「買える」システムになっています。 詳細 コロナ禍のNY 救済活動で浮き彫りになった貧困と食料問題(思いが込められたランチはおいしかった) でも、、、配給品に、流石に嗜好品は含まれないんですよね。だから吸い殻のタバコを拾って吸っている人をよく見るしあのおじさんみたいに、ビールを飲みたかったら盗むしかないのでしょう。(そもそもそんな高くないんですけどね) ま、とにかくあのおじさんの行動を思い返しながら、学んだわけです。外国人の私でも、コロナ禍で配給所に並ぶことなく生活できてるって、なんてラッキーだろう。普段、贅沢はしていないけど、外食したかったら外食できて、スーパーで好きなものを買えるし、なんて自分は恵まれているんだろう、と教えてもらえたわけです。 あのおじさんがもう一つ教えてくれたのは、やはり犯罪には注意しようと。あのような方は、普通の人に比べると、犯罪をするしないの判断ネジが、普通の人と比べて1つも2つもゆるい。例えば、盗む生活が当然になると、お金払って物を買うのは馬鹿らしくなります。そうしたらエスカレートして、別の犯罪も普通になってしまう。私は普段あまり考えもしなかったけど、窃盗とかスリとか、ニューヨークは2000年代以降、ヨーロッパなどに比べて少なかったわけですが、今後は気をつけなければと改めて思いました。あのようなおじさんが、次はいつ強盗犯になるかもわからないし(私は一度、以前の自宅に強盗に入られた経験あり)、治安悪化のニューヨークで、さらに身を引き締めて気をつけようと思ったのでした。 あと最後に、、、 たまに子連れの若いお母さんも、バッグに商品を入れている人を見かけます。支払っているのかいないのか不明だが。子連れの若い白人の母親なんて、店側からすると「ノーマーク」です。 日本でも外国人というだけで、警察に突然路上で事情聴取を受けたりと同様のことが起こっているが、アメリカでも同様のことが起こっています。つまり人種、性別、格好など「見た目」により「そのように(犯罪しそうな人)」という烙印を押されマークされ取り調べが起こることがあるのです(Stop-and-frisk=ストップ・アンド・フリスクと言われるものです。レイシャルプロファイリングは許されることではありません)。 これも悲しきかな、アメリカの現実。 Text by Kasumi Abe 安部かすみ  無断転載禁止

NYドラッグストアの棚が“再び”「空っぽ」に… その意外な理由とは

筆者は数週間前、ニューヨーク市内のドラッグストアに歯磨き粉を買いに行った際、ちょっとした「異変」を感じたことがあった。 異変その1 歯磨き粉の売り場が「空っぽ」だったこと。商品は見事に売り切れ状態だった(写真上)。 ニューヨークで新型コロナウイルスが感染爆発する直前の昨年3月、同様にどこの店も陳列棚がすっからかんになったことがある。その時以来の光景だ。 未曾有のパンデミックに備え不安になった人々がスーパーやドラッグストアに押し寄せ買いだめをしたため品切れ状態になり、棚という棚が空っぽになった。 過去記事 「必要な物がスーパーにない」買いだめに殺到するNYの人々(2週間前と今) しかしそれ以来、全米で物資は有り余るほど供給されており、この日ドラッグストアで見た光景の方が今や珍しいため、筆者は不思議に思った。 まぁでも「抜け」の多いニューヨーク。スタッフの陳列作業がこの日は滞っているのかもしれない(?)とも思った。 異変その2 歯磨き粉の棚に鍵がかけられていた。 アメリカの小売店の商品棚の施錠と言えば、粉ミルク、一部のやや高額な薬やスキンケア売り場ではこれまでもよく目にしてきた光景だ。 それらがなぜ施錠されているか。そのような商品は万引きが比較的多いからだ。 商品を手に取って見たり購入したりする場合はスタッフに知らせて鍵を開けてもらわねばならない。 しかし筆者が数週間前に目撃した、新たな施錠の商品は「歯磨き粉」である。歯磨き粉と言えば、どんなに物価の高いニューヨークでもせいぜい1チューブ4~6ドル(500円前後)で買うことができる。 筆者は長年この地に住み、こんな物にも施錠をして管理しているのを初めて見たので、流石に疑心を抱いた。 そして最近、ある報道を見て合点したのだった。 今や“金鉱”となったドラッグストア 9日付のニューヨークポストは「Third World’ NYC drug store shelves empty amid shoplifting surge」(万引きの急増につき、まるで第三世界と化したニューヨークのドラッグストアの棚は空っぽに)という見出しで、市内の小売店で盗難事件が増えていることを報じた。 盗難件数は、9月12日の時点で2万6385件に上り、1995年以来の多さだという。昨年の2万24件から32%増加、2014年の1万9166件から38%増加した。 つまり、通常であれば潤沢に揃っている日用品が売り切れ状態にあるのは、万引き犯により「ごっそりと持って行かれた」ためのようだ。どうりで筆者が立ち寄ったドラッグストアがあのような「もぬけの殻」状態になっていたわけだ。 スーパーやドラッグストアなど小売店での万引きはこれまでも市内で頻繁に発生していた。近年、店の出入り口に盗難防止用の防犯ゲートが取り付けられていることが多いが、そのようなものがない時代は、入り口に棚が設置され、バッグ類はそこで預かるシステムだった。 そして防犯ゲートが浸透している昨今でも、筆者は普段の生活を通して、出口で警備員に見つかっている(もしくはゲートで引っかかるも大胆にそのまま逃げ切る)万引き犯をたまに見かけることがある。そのような光景は昨年から増えた気がする。 理由はいくつかあるのだろうが、一つはプラ製レジ袋の削減のために昨年より買い物袋の有料化がスタートし、客がエコバッグを持参するようになったことも関連しているかもしれない。 筆者は昨年以降、スーパーで堂々とエコバッグや中身が見えないカートに商品を入れている人を何人も見かけたことがある。多くはレジで支払っているようだが、無人のセルフレジも多い中、彼らが全部正直に申告しているかは謎だ。 そしてある時、慣れた手つきでビールを小汚いバッグに押し込んでいる人物を目撃した時には、流石に筆者の目も点になっていたようでその人物と目が合ってしまった。老齢のその男はまったく怯むことなくギョロッと目を光らせ「あなたは息子か誰かを探してるの?」と不思議な質問を投げかけてきた。「さっきスケボーで走ってる小さい子がいたから探しているのかと思った」とのこと(当然男の子なんて周辺にはいない)。筆者はその後、店のスタッフにこっそり伝えたところ、スタッフは「あぁ、またあの人か」という顔をし「我々はレジで待ち構えるから大丈夫。知らせてくれてありがとう」と言ってほかのスタッフの所に向かって行った。 過去記事 NYでプラ製レジ袋有料化スタート 施行初日、本当にレジ袋は消えたのか? オーサーコメント  (1)   (2) 万引きを目撃しても店員は犯人を捕まえない。その理由は? 現在市内で急増している窃盗犯は単独犯というより、プロによる専門の組織グループによる犯行だという。確認されているだけでも市内には77人の実行犯が活動しており、犯人は歯磨き粉、洗顔料、ボディソープ、サニタイザーなど日用品をごっそりとバッグに入れて盗み出し、それをアマゾンなどオンラインサイトで転売しているケースが多く報告されている。 例えば常習犯の1人、アイザック・ロドリゲス容疑者(22歳)は万引きで今年だけで46回逮捕されている。FOXニュースによると、ある店の店長の証言として、「(同容疑者は)毎日ここに来ては物を盗む。その度に我々ができることは警察に通報することくらいだ」。 なんでも「安全上の理由」により、スタッフは万引きを目撃しても「通報以外に何もしない」がこの店のポリシーという。そして万引きの常習犯で逮捕されたとしても起訴されず同日釈放になることが多い。州の保釈改革法により釈放され自由の身となった犯罪歴のある者にとって万引きは「好んで選択するキャリア」になっているようだ。 常習犯である同容疑者は暴行容疑でも逮捕され「ついに」刑務所に入れられたようだが、犯行を目撃しても犯人と対峙せず、犯人は犯人で御用となってもすぐに釈放されるというのは、なんとも重犯罪が多いアメリカらしいエピソードだ。 そして窃盗犯罪の急増はニューヨークだけの事象ではないようだ。ウォールストリートジャーナルは、全米の小売店が組織犯罪の標的になっており、被害総額は450億ドル(約5兆500億円)にも上ることを報じた。 サンフランシスコのある犯人は、総額1000ドル(約11万円)分のアレルギー薬を盗み出し、車に詰め込んだ後再び別の店で同様の犯行に及んだとある。このような犯人は「ブースター」として知られる、組織化されたプロの犯行グループの一味によるもの。 つまり筆者が見た、鍵のかけられた歯磨き粉やボディソープなどは「ごっそり持って行かれない」ために店側が取り組み始めた、最大限の自衛手段ということだ。 市内の小売店ではあの手この手で自衛され、警察官が店内をパトロールしている報道も見るが、警官が各店内に留まって四六時中目を光らせる、なんてことはこの犯罪の多い都市で実現不可能だろう。 消費者側の視点としては、商品を購入するのに(または購入せずとも商品を手に取って見たい時に)わざわざ店員を呼ばなければならないとなると面倒なハードルが1つできてしまい、であれば気軽に手が届く店舗に行こうという気になる。鍵がかけられている店から客の足が遠のくのは確かで、店側にとっては商品を盗まれることと同様に死活問題であろう。 恐れ知らずの大胆な窃盗集団と、それを阻止しようと取り組む小売店。イタチごっこのような攻防戦は、犯罪都市ニューヨークが抱えた新たな頭痛の種となっている。 過去記事 刑務所も新型コロナの温床に NYで6ix9ineら受刑者650人を釈放、懸念される治安悪化 Text and…

螺旋を歩きながら生涯を辿る ワシリー・カンディンスキー展@NYグッゲンハイム美術館

Vasily Kandinsky: Around the Circle 新型コロナのパンデミックで元気のなかったアートシーンもやっと活気が出てきた。最近は新たな展覧会の開催に向けプレスプレビューの招待も増えている。 ニューヨークのグッゲンハイム美術館では、明日10月8日から来年の9月まで、円や直線などのモチーフや構成のユニークさで知られる抽象画家、ワシリー・カンディンスキー展が開催される。 1866年モスクワで生まれ、ドイツやイタリアなどヨーロッパを転々とし、1944年にフランスで生涯を閉じたカンディンスキー。1922年にはバウハウス(ヴァイマール)で美術を教え始めたものの、ナチスにより閉校に追い込まれ(33年)、57の作品をdegenerate art(退廃芸術)の追放として没収(37年)されたり波乱に満ちたアート人生だった。 彼の作品は時代の移り変わりと共に変わっていく。時代やその土地のコミュニティとの結びつきに強く影響されたものだそう。 展示会自体は、言わずもがな、フランク・ロイド・ライトが設計したグッゲンハイム美術館の螺旋状の展示ルームにおいて、螺旋状の上に向かって時系列が逆戻りする構成だ。3階の晩年の作品(1930〜40年代)からスタートし、4階の1920年代、5階のミュンヘン(ドイツ)周辺に住んでいた初期の作品に続く。 2階では今年96歳で現役のエテル・アドナンの作品も展示。アドナンは、生涯にわたってカンディンスキーの画風を勉強してきたそうだ。 広報スタッフによると、2階のアドナン展からスタートし、3→5階のカンディンスキー展を楽しめるとのことだが、特に決まりごとはなく、本来の「グッゲンハイムの歩き方」つまり、エレベーターで5階まで登り、螺旋を歩いて降りながら展示を見るパターンでももちろん楽しめるとのこと。お好きな方法でどうぞ。 Vasily Kandinsky: Around the Circle ï¼ˆãƒ¯ã‚·ãƒªãƒ¼ãƒ»ã‚«ãƒ³ãƒ‡ã‚£ãƒ³ã‚¹ã‚­ãƒ¼å±•ï¼‰ 10.08.2021–09.05.2022 Etel Adnan: Light’s New Measure(エテル・アドナン展) 10.08.2021–01.10.2022 Solomon R. Guggenheim Museum1071 5th Ave., New York, NY 10128 Text and photos by Kasumi Abe 安部かすみ(ノアドットより一部転載)無断転載禁止

人種差別、リンチのトラウマをアートに。ウィンフレッド・レンバート展 Winfred Rembert: 1945-2021

ニューヨーク、ミートパッキングにある3階建のギャラリー「フォート・ギャンズヴート」では、10/8から12/18まで「Winfred Rembert: 1945-2021 」(ウィンフレッド・レンバート展)が開催される。 ウィンフレッド・レンバートさんの作品は、革をキャンバスに、レザーカーヴィングと靴の染料を使って仕上げられている。 革に描かれているものは、鎖で繋がれた囚人たち(チェーンギャング)、首を吊られている姿、殴られて血が噴き出しているイメージ、警官から追われているイメージ…。 彼がなぜそのような作品を作るようになったか。 人種差別が色濃く残っていた南部ジョージア州で1960年代、公民権運動の最中に逮捕状もなく拘束され、7年間も投獄させられた。刑務所内では監守からのリンチ、拷問は日常茶飯事に行われ、出所後もトラウマになる程だった。奥様のパッツィーさん曰く、彼は亡くなるまで悪夢にうなされた。 つまり、彼の記憶から抜け切れなかった悲惨な記憶が、時に色鮮やかにアートとして表現されている。その原動力は、奥様のパッツィーさんが「あなたならできる」と励ましたことによる。刑務所内で覚えた皮製品やデザインなどを生かし、ウィンフレッドさんは作品を次々に生み出した。 彼の作品は目を覆いたくなるほど悲惨記憶の中に生活があり、時にカラフルである。 そんなウィンフレッドさんだが、今年の3月に75歳で亡くなった。この日のプレスプレビューにはパッツィーさんだけが出席して、彼の替わりにそれぞれの作品を解説してくれた。 3階スペースの奥には、首を吊られた黒人男性の絵があり、このようなメッセージが添えられている。 「あぁ神様、私はまだ生きている。生き残った。そして私はリンチを受けてサバイブした生き証人として、絵や本に残し、後世に何が起こったかを伝えることができる。もし死ぬことがあっても老衰であり、ロープで(吊られて)死ぬことはない」 Winfred Rembert: 1945-2021 (ウィンフレッド・レンバート展) 10/8~12/18, 2021 Fort Gansevoort New York5 Ninth AvenueNew York, NY, 10014 Text and photos by Kasumi Abe 安部かすみ(ノアドットより一部転載)無断転載禁止

「日本にいる時より幸せ」有力紙が米移住の元皇族発言を引用。眞子さま結婚 米で一斉報道

眞子さまと小室圭さんの結婚が、宮内庁により正式に発表された。同時に眞子さまが複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことも明らかになった。 アメリカでも1日、CNN、ブルームバーグ、ロイターなど主要メディアにより一斉に報じられた。そして、2人が今後住むことになるだろうニューヨークでも、ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルといった有力紙の記事も確認できる。 ウォールストリートジャーナルは「Japan’s Princess Mako to Marry as Palace Blames Media for Her PTSD」(眞子内親王はメディアの批判によってPTSDを発症し、結婚へ)という見出しで、眞子さまに関する記事を初めて報じた。 同紙は「日本のスクラッピー(ちぐはぐ、とっちらかったなどの意)な週刊誌やそのほかのメディアによる報道が繰り返されてきた。それらは(小室さんの)父親の自殺を含む家族のことを調べ上げ、最近では帰国時のポニーテール姿を批判した」など、これまでの背景を紹介。 また結婚自体については「基本的人権の問題であり他人が干渉してはならない」とするコメントを引用し、記事を結んだ。 最近の動きについて静観していたニューヨークタイムズも、眞子さまの結婚について報じた。「A Princess Is Set to Be Wed. But It’s No Fairy Tale.」(プリンセスが結婚へ。しかしそれはおとぎ話ではない)という見出しで、この結婚が多難であることを示した。 同紙は眞子さまについて、「第二次世界大戦後に皇室に関する新憲法が日本で施行されて以来、一般市民と結婚する9人目の女性皇族」であると紹介。そして3人の女性 ── メーガン夫人、皇后雅子さま、元皇族の島津貴子さんの事例を引き合いに出した。 メーガン夫人 眞子さまの複雑な結婚問題とよく引き合いに出されるヘンリー王子とメーガン夫人の英王室離脱騒動(メグジット)と比較し、日本の皇室についてはこのように紹介している。 Japan’s staid royal family is low on star power and has largely avoided the dramas surrounding the British royals. The family, the…

長髪論争に関して【取材された側のまとめ】

いつもは「取材する」側ですが、今週は「取材される」側が多かったです。 私が9月25日に書いた記事「小室圭さん報道で考える「人の見た目問題」。日本は真の多様性に向け何が必要か」という投げかけについて、複数のメディアにも興味を持っていただきました。 いくつか取材オファーをいただいたので、コメントさせていただきました。 ネットニュース ABEMA NEWS 「アメリカのメディアでは考えづらい」 小室さんの“見た目”報道に問題提起したジャーナリスト ヤフーニュースにも取り上げられました。 テレビ MBS よんチャンTV9月27日(月)3:40-7pm 英字新聞 The Japan Times  ジャパンタイムズ Kei Komuro’s ponytail caused a media frenzy in Japan — leaving some to ask why ヤフーニュース個人で投げかけた私の問いが、このようにテレビ、ネットニュース(動画と音声)、そして英字新聞(他言語)でもお届けできたことに感謝します。 アメリカメディア また、日本の一部のメディアによる「長髪論争」ですが、28日になって米主要紙ワシントンポストや米ヤフーニュースでも大きく取り上げられています。    P.S. 長髪報道ではありませんが、ニューヨークの地元メディア、NYポストからも取材をされまして、私のコメントが日曜日版に掲載されました。電子版でも読めます。 「長髪論争」関連記事 小室圭さん報道で考える「人の見た目問題」。日本は真の多様性に向け何が必要か めちゃくちゃバズった「小室圭さん報道で考える人の見た目問題」後記 … 人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物(ノアドット) 米主要紙も疑問を呈した「日本の髪型報道」 眞子様&小室さん結婚問題、アメリカではどう報じられたか ### 安部かすみ

めちゃくちゃバズった「小室さん長髪報道で考える人の見た目問題」後記

人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物 金曜に書いた記事が、Yahoo! JAPAN, NewsPicks, はてななどのトピックスに取り上げられ、びっくりするほど多くの方に読んでいただきました。日本時間の土曜日3pmからツイッターのトレンド入りもしたようです。 小室圭さん報道で考える「人の見た目問題」。日本は真の多様性に向け何が必要か 小室氏の見た目言及 NYではNG 記事執筆のきっかけ そもそもこの記事を書くきっかけは、ニュースフィードに並ぶ各紙の見出しに小室圭さんの「長髪」「ロン毛」という文字が散見されていたことに違和感を持ったことからです。小室さんの近影を確認したら不潔な印象もないですし、単純に「長髪の何が悪いのだろう?」と思いました。パンデミックで散髪する機会も減り、忙しすぎて伸びてしまったのかなくらいしか思いませんでした。髪型がニュースフィードで踊るなんて日本らしい話題だなと思い、ヤフーのオーサーコメントに書いてみたら反応が良かったので、翌日記事で発信してみました。 さまざまな反響(まとめ) まず自分のツイッターにたくさん意見が寄せられました。 リツイートもたくさん。(以下順不同) 反響は過去記事にも波及しました。 近藤サトさんに学ぶ「ありのまま」の美しさと、アメリカ人のグレイヘア観 私の記事への反響の中には、論点のすり替えといった意見や長髪ではなく彼の態度が問題という意見もありますが、私はそもそもその視点で筆を執っていないので…。 (反対意見も含む)これだけ多くの人が何かしら普段からふつふつと考えることがあったからこそこれだけ大きな話題になったのだろうし、私はただメディアへの問題提起として発信したことが、読んでくれた人々にとっても何かしら「考えるきっかけ」となったようなので、発信してよかったと改めて思っているところです。 AbemaNewsも取材してくださったので、良かったらご覧ください。 9月27日(月)12-1pm(生放送のため変更の場合もあり) (執筆後に改めて思ったこと)人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物 私は、小室さんの人柄や眞子さまとの結婚問題について関心がそれほどないので、それについてのコメントは差し控えますが、あくまでも「小室さん報道で考えた見た目問題」という視点で考えると、執筆後の反響などを見て思ったこととして、結局のところ「人は他人に自分のことをあーだこーだと言われたくない生き物なんだよなぁ」ってことでした。 家族にしろ友人にしろ彼氏彼女にしろ、上司や同僚にしろ、今日会ったばかりの人にしろ、自分以外の誰かに自分の容姿、生活、人生について「あれ?ちょっと太った?」「わぁ実際に会ったら意外と大きいんですね!」「そんな生活であなたやっていけるの?」「あんな人と付き合って大丈夫?」なんて言われたくないのです。 すべて「放っておけ」事案です。 ちなみに「人の見た目」を気にするかしないかについては、アメリカ人も気にします。以前ブログに書きました。 でも「気にする」と「あーだこーだと(わざわざ)言葉にする」は異なるもの。 他人のヘアスタイルの言及についても、問題になっているからこそニューヨークでは法律で取り締まりが行われていて、その動きの中で人々が「人の見た目や容姿について、他人があーだこーだ言わないようにしようね」っていう考えが広まっているのです。 見知らぬ子供から自分が着ているものについて「そのコート素敵!」なんて褒められることも珍しくないアメリカで私自身が19年暮らしていて、普段の生活の中で他人から褒められることはあれど、あーだこーだと言われたことはありません。多民族が共存するこの街では、まともな人であれば、デリケートな話題には触れないというデリカシーに関しての基準を血で理解している、そんな気もしています。 そしてデリカシーに関しての基準は、メディアと教育者から変わっていかないと、なかなか人々の意識まで変わっていかないです。黒人の肌の色を茶化したり、ライトカラーに塗り替えられたりすることが数年前まで日本のメディアや広告で堂々となされてきたのが、人々がやっとそれらをタブーだと理解し、近年は厳しく規制されるようになりました。肌の色や髪型など人の見た目について、井戸端会議で話すような下世話なことをメディアや教育の場で面白おかしく話題にしないというのが今後求められているのでしょう。 また、他人の見た目があまりにも気になりつい言ってしまうというのは自分の自信のなさの表れでもあります。 人の見た目について他人がとやかく言わない世の中に1歩でも近づくことを願っています。 Text by Kasumi Abe 安部かすみ(ノアドットより一部転載)無断転載禁止