003インダストリアルな雰囲気で世界46ヵ国の豆を楽しむ「Brooklyn Roasting Company」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週の私のとっておきスポットは、ダンボにある「Brooklyn Roasting Company」です。 私がニューヨークに移住したのは2002年のことですが、そのころコーヒーといえば、薄くて味もフレーバーもほとんどないものが主流で、おおよそ今市場で出回っているおいしいコーヒーとはまったく別物でした。スターバックスでさえ、数は今ほど多くなかったと記憶しています。 そして時代はサードウェーブコーヒー・ブームとなり、コクや深みのあるコーヒーが浸透し、本格的なカフェも増えました。 どんなコーヒー好きも唸らせる ダンボにある「Brooklyn Roasting Company」(ブルックリン・ロースティング・カンパニー)(以下BRC)は、ニューヨークに数あるサードウェーブ系カフェの中でも、私にとって5本の指に入る店です。 日本からのゲストや友人を何人も連れて行ったことがありますが、どんなコーヒー好きを連れて行っても「これはおいしい!」と言ってもらえる、お墨付きです。 オーナー、マイケル・ポラックは「普通の人はコーヒーを飲みながらほかの話をするけど、僕はコーヒーを飲みながらコーヒーの話しかしないんだ」と言うほど、根っからのコーヒーラバーです。 そんなマイケルは世界46ヵ国のコーヒー農園と提携し、自らが足を運んで豆を厳選。ネイビヤードにある約1,672㎡の広い工場で焙煎&独自にブレンドしています。 「自分の店以外のコーヒーを飲まない」。そんな彼のプラインドあふれるBRCのコーヒー、おいしくないわけがありません。 マイケルは21歳のころからコーヒーを飲み続けているそうですが、ここに到達するまで数々のストーリーがありました。 以前はビデオレンタル店の経営、映画撮影、子ども用ラジオ番組の制作、主夫と子育てなど、さまざまな仕事を経験したのち、現在のビジネスパートナーと出会って、2010年に焙煎工場をオープンしたという、ユニークな経歴の持ち主です。 翌11年、隣の家具屋が退去したのを機に壁を取り壊して店舗スペースを拡大し、現在のカフェスペースをオープン。お店で飲めるようになって、ますます人気が加速しました。 焙煎コーナーに飾られた1枚の絵 日本のメディアの取材ということで、あいさつ早々に「見せたいものがある」と連れて行かれたのは、焙煎コーナーの隅にある1枚の絵。 「昔、フランスの芸術家が外壁に残して行ったゲイシャの絵なんだ」 パナマなどから輸入されるGeishaコーヒー豆(エチオピア種)とかけたもので、マイケルはとても気に入っているそうです。「店のロゴとして使いたくて許可を取ろうと思い、芸術家を探したけど、連絡先がわからずにロゴにするのは諦めた」と言います。 そんな興味深いエピソードを思い出しながらBRCのコーヒーを飲むと、さらに一層味わい深く感じるので不思議です。 (データ) Brooklyn Roasting Company 25 Jay St. (718) 514-2874 地下鉄F線York St駅から徒歩4分 (人物キャプション) 大のコーヒー好きのオーナー、マイケル。©️ Kasumi Abe (店内キャプション) 2017年『Men’s Journal』誌で「全米ベストロースター25」の1つとして選ばれた。©️ Kasumi Abe 女優のグウィネス・パルトローもここのファンだと、WSJ紙で語っている。©️ Kasumi Abe (Text by Kasumi Abe 安部かすみ) 本稿はWeekly NY Japionのコラム 、安部かすみ(Brooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

002フレンチ&インダストリーの融合、 週末は2,000人が集まる「Lot 45 Bushwick」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週は、ブッシュウィックにある「Lot 45 Bushwick」です。 壁画街「ブッシュウィック・コレクティブ」のあるブッシュウィック・エリアは、クリエイターが多く住み、今ブルックリンでもっとも勢いがある地区の一つです。 私も2005年まで1、2年ほど住んでいました。「おしゃれだから」ではありません。好条件の家がたまたま見つかったからで、飲みに行くのはいつも決まって数駅先のおしゃれなウィリアムズバーグでした。 ブッシュウィックは長年劣悪な治安で、犯罪と戦ってきました。 1980年代、この辺に住んでいた知り合いの女性曰く「拳銃の流れ弾が飛んでくるのは日常茶飯事」だったそうです。私も空き巣に入られたり路上で変質者に遭遇したり、いろんな目に遭い引っ越しました。数年後に、こんなクリエイティブなエリアになるとは思いもせず…。 商業トラック製造所を改造 音楽&イベントベニューも兼ねたレストラン&バー「Lot 45 Bushwick」は、生まれ変わったこのエリアを象徴する店。 19世紀に商業トラックの製造所だった広い敷地を利用し、奥はバースペース、手前のパティオエリアはコンテナを改造したミニキッチンや卓球台もあり、夜な夜な近所のヒップスターが集います。 ラモン・ノラレホ(Ramon Noralejo)が2013年にオープンし、フランス出身のシェフ、サミア・ベハヤ(Samia Behaya)が共同オーナーとして参加。 ラモンが初めてこの空スペースを見たとき「大きなリビングルームが頭に浮かんだ。そこには風が通り抜ける明るいベランダがあって…」。まさに今のLot 45です! 料理は近郊農家で仕入れた食材を使い、すべて手作り。サミアの両親のルーツ、アルジェリアとフランスのフレーバーがミックスした季節ごとの手料理は、店が混んでない時間帯にぜひトライしてみてください。 姪っこへの思がこめられたキッチン さて店名の意味を問うと、「Lotは大きなスペースを表しているのと、ここはもともと店外の向こう側まで一つの大きなプロパティで、店舗リースにサインをするときに割り振られたロットナンバーが45だったのさ」とラモン。 そして「実はねこの店には別のストーリーもあるの」とサミア。 サミアが立つコンテナキッチンは「djenna 」(ジェナ)という名前がついています(アラビア語でパラダイスという意味)。 「2012年に亡くなった姪の名前よ。彼女は生前『フードトラックをしてみたら』とアドバイスをしてくれていた。姪を忘れないために名付けたのよ」 多くのほろ酔いパーティーピープルは気づかないかもしれないけど、ブッシュウィックのイケてるスポットの随所には、そんなオーナーの大切な思い出が込められているのでした。 Lot 45 Bushwick 411 Troutman St. (347) 505-9155 地下鉄L線Jefferson St駅から徒歩2分 時間があれば、ここにも立ち寄ってみて Company XIV (Text by Kasumi Abe 安部かすみ) 本稿はWeekly NY Japionのコラム 、安部かすみ(Brooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

【留学情報】ニューヨークの語学学校の特徴が一目でわかるリスト(取材まとめ:保存版)

私は元留学生です。 ニューヨークにやって来たもともとの理由は、英語を勉強するためでした。 貯金だけで来たので2年ぐらいの滞在予定でした。 帰るころに仕事が決まり、それから16年もこちらに住むことになるとはつゆ知らず…。 学校選びは大変だった記憶があります。 当時ネットでの情報に限りがあり、学校を選ぶためにアメリカンセンターなどにリサーチに出向いたりしてとても時間がかかりました。だから学校選びの苦労や、留学中の大変さなど、とーても気持ちがわかります。 (つづきを読む)     (Text by Kasumi Abe) 無断転載禁止

ニューヨークの人気スィーツ店Egglooが「色が変わるアイスクリーム」を新発売

ニューヨークで人気のアイスクリーム屋を経営している若きアントレプレナー、マイクさんから連絡をいただきました。 彼のお店の名前はEggloo(エッグルー)と言って、2016年のオープン以来、Instagramのフォロワーは4万人超え。人気過ぎて、イーストビレッジにも新店を出したほど。 オープン時に書いた記事 とにかく大成功しているスィーツ店です。そのマイクさんが 今度、うちで新しい商品出すんだ。Changing color ice creamって言うんだ。食べにこないか? と言うではありませか。 お誘いは基本断らないがポリシーの私。しかも、すっかり30℃超えで一気に夏になったかのようなニューヨーク。アイスクリームとは、なんとパーフェクトなお誘いではないですか。 二つ返事でOKしました! と言っても、行くまでChanging color ice creamが何のことだかよくわかっていなかった私…。 さっそくお店のスタッフが作ってくれました。 左はBefore、右はAfter。 わかるかな? この左に刺さっているスポイドの中の液体をかけたらあら不思議、青色が薄紫に変わって、さらにインスタ映え! 食べてみると、お茶のフレーバーで、アメリカらしからぬ甘さひかえめのお味です。(たこ焼きワッフルこと、香港スタイルのエッグワッフルが甘めなので、バランスが良い) アメリカの中でも、健康志向の人が多いと言われるニューヨークですが、庶民派スーパーやデリに行くと、体に悪そうな色と液体がそこかしこで大量に売られている。 このスポイドの液体も何か?と訝しげに思っていると、「自然のレモン汁だよ」とスタッフが教えてくれました。 ちなみに、ソフトクリーム(アメリカではソフトサーブと呼びます)は、アールグレイの茶葉とバタフライ・ピーの茶葉のブレンドで、この青色はバタフライ・ピーの茶葉からのナチュラルカラーだそうです。 ソフトサーブはカップが5ドル、エッグワッフル入りが9ドル。エッグワッフルな外側カリッと内側やわらかくておすすめです。 4月27日に発売したばかりの新商品で、店内にはまだメニューがない、いわば隠れメニューなのですが、インスタグラマーのお客さんが、店内メニューを見ずとも次々に注文していました。 1号店の場所はこちら 2号店のイーストビレッジ店はこちら 【お問い合わせ】 https://www.myeggloo.com/  

ニューヨークでディープでアングラな芸術を観るならこれ。ブルックリンの超人気バーレスク『シンデレラ』

ニューヨークではブロードウェイのショーもいいけど、もう少しディープでアングラな芸術を求めているなら、バーレスクに行こう。   バーレスクは、昔からニューヨークのいたるところにあって、バーなどこぢんまりとしたベニューで開催されている、ちょっとエロスでコミカルなショー。   アメリカ女子たちが、誕生日パーティーや結婚式の前夜に行うバチェラレットパーティーをこのバーレスクで楽しむことも多い。 また、通常のバーで、例えば午後8時以降、バーレスクショーを上演するというところも多いので、同僚と仕事上がりに飲みながら観たりすることもあるし、普通の観光客にももちろん人気。   その中でも私のおすすめは、ブルックリンのブッシュウィックで木、金、土、日曜のみ上演しているCompany XIV(カンパニーフォーティーン)の『シンデレラ』。 ショーとしての完成度、ダンサーらのレベルは非常に高い。周辺の治安は近年向上しており、夜間でも特に問題ないとされている(ただし観光客の一人歩きはなるべく避けた方が無難)。 チケットは当日上演時間の直前だと、インターネットではアップされていない安い残席が残っていることもある。 観劇は18歳以上(要ID)。チケットは65~300ドル。   Company XIV (All photos, video and text by Kasumi Abe) 本稿は、ブログ『ニューヨーク直行便』の投稿記事を一部加筆した。無断転載禁止

3ヵ月で4店舗が次々にオープン。ニューヨークでも「いきなり!ステーキ」の勢いが止まらない

私が日本で子どものころ慣れ親しんだステーキは、大きさはあれど薄い肉だった。だからアメリカに来て、ステーキハウスで初めて熟成肉のTボーンステーキをオーダーしたときに、その大きさ、厚さ、噛み応え、舌触り、香りに驚いたものだ。 アメリカ人はステーキハウスを接待やイベントでよく使うが、普段使いも比較的多く、肉の消費量は日本の比ではない。そんなステーキ王国ともいえるアメリカ、ニューヨークで、「安くて、スピーディーで、おいしい」の三拍子で勝負をかけている日本の飲食チェーンがある。「いきなり!ステーキ」だ。 いきなり!ステーキが、海外初出店のニューヨークに第1号店を出店したのは、ちょうど昨年の今ごろだった。 (1号店オープン時の記事) 1号店オープン時の2017年2月、創業者であり代表取締役社長の一瀬邦夫氏は「年内に10店舗オープンする」と明言していた。しかし同年11月までに新規オープニング情報は入ってこなかった。 ところが、12月に入って堰を切ったように2号店がマンハッタンのチェルシー地区にオープン。続いて2018年1月に3号店がタイムズスクエアに、2月に入ってからもその勢いは続き、4号店、5号店が同じくチェルシーとタイムズスクエアの別の場所に連続オープンしている。 2月16日(金)、タイムズスクエア近くの「5th アベニュー店」がグランドオープンした。元ニューヨークヤンキースの松井秀喜氏をゲストに招き、午前10時30分より華々しくオープニングセレモニーが行われた。

【世界から】「⼿作り」と「助け合い」 NYで息づく⼈の温かさ

ニューヨーク・ブルックリン。マンハッタンのお隣に位置するこの地域ではここ10年ほどの 間、クリエーティブマインドの⾼まりとともに、作り⼿の顔や思い、⼿のぬくもりなどが⾒え たり感じとれたりするモノへの愛着が⾼まっている。 ハンドクラフトにこだわるクリエーターは、マンハッタンより広いスペースが借りやすいブ ルックリンで⽇々創作活動に励んでいる。⼿作りするモノは洋服やジュエリー、⾷べ物、スキ ンケア⽤品、家具と実にバラエティー豊か。そして、その活動は各種アルコール類にまで広が りを⾒せている。 ▽NY産の⽇本酒誕⽣ 全⽶ではクラフトビールが⼤流⾏している。2006年の調査によると、⽶国内にあるビールの ⼩規模醸造所は3千以上。ニューヨーク州には200以上あり、ブルックリンでも20以上の醸造所 が⼩規模ながらビール造りをしているとされる。そのブルックリンでは、クラフトビールはも ちろんのこと、ワインやウイスキー、ウオッカ、ジンなど各種アルコール類も少量⽣産され、 地元の⼈々に親しまれている。地産地消の精神で原材料はできるだけ地元でとれたものにこだ わり、それを誇りとばかりに「ブルックリン産」を声⾼にうたう。 そしてこの秋、ニューヨーク初となる⽇本酒の蔵元まで完成し、グランドオープンを迎えよ うとしている。その名も「Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)」。⽇本滞在中の13年に出 会ったブライアン・ポレン⽒とブランドン・ドーン⽒が⽇本酒のおいしさに⽬覚め、意気投 合。⽇本の蔵元で⽇本酒作りを学び、カリフォルニア⽶やブルックリンの⽔を使って純⽶吟醸 酒や⽣貯蔵酒、にごり酒などをここブルックリンで作り始めた。 味は意外にも驚くほど本格的だ。出来たてもおいしいが、寝かせることで熟成感が増しより 深みある味わいになりそうだ。すしやラーメンに続き、⽇本酒までもが⽶国⼈により作られる 時代になったのだと驚くばかり。 酒蔵を開いた動機を両⽒に聞いてみた。ポレン⽒が「⽇本のウイスキーは質の⾼さで世界中 に名をとどろかせた。しかし、10年前に誰がそんなことを予想できただろうか︖」と話すと、 ドーン⽒が「⽇本で本格的なウイスキーができたのだから、⽶国産の本格的な⽇本酒があってもおかしくない」と⾔葉を継いだ。⽇本では若者の⽇本酒離れが懸念されているが、トレンド の発信地ブルックリンで地酒がブームになれば、⽇本の市場にも好影響を与えることになるだ ろうとして期待が⾼まる。 ▽根付くシェア⽂化 Brooklyn Kuraは投資家の援助があるからこそできた⼤胆な試みだが、彼らのように潤沢な 資⾦を持っている⽣産者や職⼈ばかりではない。そこで、⾃社⼯場や制作スタジオを構えられ ない職⼈らの強い味⽅となっているのが、作業スペースをシェアするスタジオだ。 「シェア⼯ 房」と呼ばれるこれらのスタジオは広いスペースを⽐較的リーズナブルに借りられることに加 え、備えられた⼯具を⾃由に使って創作活動に打ち込め、⼤型設備などの初期投資も不要とあ り⾼く⽀持されている。製作の場をシェアしている職⼈同⼠が⾃然と交流することで、ジャン ルを超えたさまざまなコラボレーションも誕⽣しているという。 ルームシェアの⽂化や近年の コワーキングスペース(シェアオフィス)ブームからもわかるとおり、シェアすることに関し て⽇本よりオープンで寛容な⽶国。ブルックリンのクラフトシーンでもシェア⽂化がすっかり 定着しているのだ。 ▽開業時も助け合い 開業して2年になるブルックリンの⼩規模醸造所「Strong Rope(ストロング・ロー プ)」。コンペティションでいくどとなく受賞するなどビール作りの実⼒はお墨つきだ。オー ナーのジェイソン・サーラー⽒は⾃社ブルワリーをオープンした時を振り返って「近所に Threes Brewingという別のブルワリーがあるが、設備を運ぶときにフォークリフトを貸してく れた。ここには助け合いの⽂化がある」との秘話を教えてくれた。 モノを⼿作りしたり、ローカル産を選んで地元の経済を応援したり、必要なものを貸し合っ たりシェアしたり…。ニューヨークのみならず⼤都会はどこも⼈との関係が希薄になりがちだ が、ブルックリンではこんなほっこりした⼈間模様が繰り広げられている。(⽶ニューヨーク 在住ジャーナリスト、安部かすみ=共同通信特約) Kyodo…

ブルックリン名物「スモーガスバーグ大阪」開催! 【創業者インタビュー】

ニューヨークの週末の昼下がり、香ばしいグリルの香りに誘われて辿りつくのは── 「Smorgasburg(スモーガスバーグ)」。ニューヨーク・ブルックリンの公園や広場、空き地などを利用した屋外フードマーケットだ。地元ブルックリンはもとより全米、世界中からも人々が訪れる、アメリカ最大規模の食の青空屋台市場として2011年にスタート。以来「週末のお楽しみ」として人々に親しまれてきた。 そんな週末の定番イベント、スモーガスバーグがブルックリンでのスタートから6年、いよいよ今秋、大阪に上陸することが決まった。 「Smorgasburg(スモーガスバーグ)」とは? 時期によって参加する店(ベンダー)のラインナップは違うが、平均100店前後が参加し、食の競演が繰り広げられる。BBQ、ハンバーガー、ホットドッグ、ロブスターロールなどアメリカンフードから、フィリピンやタイ、中国など世界各地の軽食もそろう。中にはたこ焼き、お好み焼き、焼き鳥、おにぎり、味噌汁、ラーメンなどといった、日本の軽食を見かけることも。屋外で食べるとどんどん食が進んで、あれもこれも食べたくなる。 また、ベンダー側にとってこのイベントは、新メニューを試験的に出して客のリアクションを知ることができるポップアップ的なショーケースとしての意味合いも大きい。スモーガスバーグからスタートし、実店舗を持つまでになった店は数多い。 10月27日(金)~29日(日)大阪で開催。その理由は? 2017年10月27(金)・28(土)・29日(日)、大阪で開催されるにあたり、共同創業者のエリック・デンビー氏に、日本進出のきっかけやイベント開催に向けての抱負を聞いてみた。 ── 大阪でスタートさせるきっかけになったのは? 3年前に長年の友人ハリー・ローズンブラム(料理学校、Brooklyn Kitchenの共同オーナー)が、大阪で貿易関係やマーケティングの仕事をしているユウコ・スズキを紹介してくれたんだ。みんなでマンハッタンでラーメンをすすりながら、大阪とブルックリンのベンダーを交換できたらいいねという話になった。大阪とブルックリンは共通点が結構あるからね。例えば両都市とも、歴史的に食べ物がおいしい街だし、マンハッタンや東京とは違う「第2の都市」として異彩を放つ存在だし、両市ともアントレプレナーががんばっている街でもあるからね。 その後ユウコが阪急電鉄を紹介してくれて、今年の3月、阪急電鉄を訪問する機会に恵まれた。企画をプレゼンテーションしたところ、スモーガスバーグに興味を持ってくれて、ぜひ大阪でやりましょう!となったんだ。 ── スモーガスバーグ大阪に期待していることは? 大阪のすばらしい食文化のショーケースになり、スモーガスを披露するめでたい場になるだろう。才能あるシェフが作り上げた特別なフードにたくさん出合えるはずだ。そしてブルックリンの食ベンダーも参加するから、海を超えて彼らのスキルをどう日本のみんなに披露できるか、僕も楽しみにしている。たくさんのハッピーな笑顔が溢れるイベントになるのは間違いないよ。(SNSも)食べ物の絵文字で溢れるだろうね(笑)。 ── 次の展開としてほかの都市への出店の可能性は? 大阪のイベントがうまくいったら、もちろん今後も日本で継続していきたいと思っているよ。ただ2018年いっぱいは、大阪での開催にフォーカスしていきたいと思っている。 ── 日本での開催を楽しみにしている読者にメッセージを。 スモーガスバーグ初の国外開催を、大阪というすばらしい食文化と歴史を持つ街で開催でき、とてもうれしく思っている。今年3月に大阪を訪問した際、たくさん美味しいものを食べ、人々から心の温まるすばらしいおもてなしを受けた。ブルックリン同様、大阪でも人々に楽しんでもらえるイベントになればうれしい。 日本初のスモーガスバーグの開催は、2017年10月27日(金)~29日(日)の11:00~22:00、大阪市北区、阪急・中津の高架下にて。入場無料。 (写真・文:安部かすみ fromニューヨーク) ■開催情報 「スモーガスバーグ大阪」 開催日/2017年10月27日(金)~29日(日) 開催時間/11:00~22:00 会場名/阪急中津(梅田方) 高架下区画 Smorgasburg 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 ■取材国・都市:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter   TSUTAYA T-SITE(2017.10.13)「ブルックリン名物「スモーガスバーグ大阪」10月開催! 創業者インタビュー」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー    

デトロイト発のアメリカ最先端デザインブランド「SHINOLA(シャイノラ)」、レディース腕時計&革製品が伊勢丹 新宿店に上陸

近年アメリカでは、アルチザン(職人)による物づくりのシーンが再び脚光を浴びている。その中でもっとも注目されている新進気鋭のデザインブランドが、腕時計や革製品、ジャーナルなどのプロダクトを発表している「SHINOLA(シャイノラ)」である。 製造業のDNAがいまだ色濃く残るデトロイトで2011年に誕生し、現在国内に24箇所、国外にはロンドンとトロントにも拠点を置くなど、一大ブランドに急成長した。オバマ元大統領が着けていることでも話題になった。そのこだわりは、すべての商品をアメリカで経験豊富な匠の技により1点1点手作りしているところにある。 日本には2017年5月にメンズラインが東京の伊勢丹 新宿店(本館4階)にオープンしたばかりだが、10月4日にレディースラインも上陸。シャイノラが本国アメリカでどのように愛され、親しまれているのかを探るために、ニューヨークにある旗艦店を訪ねた。 「いつも身につけていたい」。一生使える腕時計 シャイノラの店舗はニューヨークに3店舗ある。今回訪れたのは、マンハッタンの中でもレンガ作りのお店が連なる閑静なトライベッカ地区。 歩いていると、まず石畳のストリートに面したおしゃれなカフェSmileが見えてくる。旗艦店はそのカフェ奥のスペースにひっそりと佇んでいる。まるで隠れ家を発見したかのように胸が高鳴ることだろう。 ここでは、シャイノラの腕時計を2年間ずっと愛用しているCaroline Mock(キャロライン・モック)さんが出迎えてくれた。ブルックリン在住でリージョナル(地域)マネージャーとして忙しい日々を送る彼女。週末になると大好きなアート鑑賞をしに、いろんな美術館を訪れることが多いそう。 「アメリカの近・現代美術が好きで、ホイットニー美術館の会員になったのよ。そのほか企画展によっては、クーパーヒューイッド・スミソニアン国立デザイン美術館やMoMA(ニューヨーク近代美術館)、クイーンズエリアのPS1などにも足を運ぶことがあります」 そんな感度の高いニューヨーカー、キャロラインさんが毎日欠かさず身に着けているのは、シャイノラの「The Canfield」(32mm)。ストラップの色は落ち着いたブラックで、ダイアル(文字盤)は上品さが光る白いMOP(マザー・オブ・パール)製。 「オフィススーツ、パーティードレス、週末のジーンズ……どんなシーンや洋服でもしっくりくるデザインと落ち着いた色の組み合わせになっているから、毎日着けてもまったく飽きがこないの。フェミニンな雰囲気も併せ持っているし、レザーストラップがスウィングログという手首にぴったりとフィットする仕様になっているのも気に入っているわ」 キャロラインさんはこの「The Canfield」以外にも、シャイノラの腕時計をいくつか使っているという。ほかのブランドの腕時計とはいったい何が違うのか。 「クラフトマンシップによるメード・バイ・ハンド(手作り)ということが一番の違いだと思う。細部に至るまでひとつひとつのパーツがすべて職人によるものなので、質も当然高いし、その上、温かみも感じられるんです。”Limited Lifetime Guarantee”が徹底しているのも安心ね。だから自分の人生のいろんなシーンに自然に溶け込み、一生使い続けたいと思えるスペシャルな腕時計なんです」

食のトレンドがNYブルックリンに集合。「Taste Talks Brooklyn」レポート

ニューヨークのフードトレンドが一目でわかる食のフェスティバル「Taste Talks Brooklyn(テイスト・トークス・ブルックリン)」が、2017年9月8日~10日、トレンドの発信地、ブルックリンのウィリアムズバーグ各所で行われた。 NY中の食通たちの注目を集めたイベント「Taste Talks Brooklyn」 3日間にわたって食のエクスポ、授賞式、ワークショップ、パネルディスカッション、テースティングイベントなどが開催。いずれも今注目のレストランやシェフが続々参加するとあり、どの会場も食通や飲食関係者、ブロガー、インスタグラマーなどで賑わった。 中でももっとも注目が集まったのは、最終日の屋外で人気レストラン12店がブースを出す「オールスター・クックアウト」だった。 参加者はブースごとに、一口サイズの小皿料理をテースティングした。ここでは特に、世界の飲食業界で急先鋒になっている北欧料理のニューカマーであり、ミシュランスターがプロデュースするブルックリンの人気店「Noman(ノーマン)」が食通から注目されていた。 また、「旬、地産地消、もったない」を同地で実践する日本人シェフ、ユウジ・ハラグチ氏による日本食店「Okonomi(オコノミ)」も出店。どのブースも長蛇の列ができるほど大盛況だった。 エクスポでは食の未来を予感させる展示も また、前日に開催された、次世代の食文化の行く末を探る「フューチャーフード・エスクポ」も多くの来場者で賑わった。会場となったデザインホテルのウィリアムズバーグホテルに飲食メーカーや食のスタートアップが集まり、自慢の自社商品を競い合った。 中でも、グリーンコーヒーと呼ばれる、ローストする前のピュアなコーヒー豆で作られた新しいタイプのコーヒー飲料「Sunup(サンナップ)」や、お茶会社の「teapigs(ティーピッグス)」によって開発されたオーガニックの抹茶商品、そしてここ数年スーパーフードとして大注目されているインセクト(昆虫)を使った各種商品などに人気が集まった。 どの会場でも、アメリカでひと昔前まで主流だった「量が多い」「大味」「甘ったるい」とは真逆の、「上品な小皿料理」「繊細な味」「甘さ控えめ」路線だった。健康を気づかったものが、さらに今後もニューヨークの食の主流になっていくことを感じさせるイベントとなった。 「Taste Talks Brooklyn」の写真をもっと見る Taste Talks Brooklyn (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 ■取材国・都市:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.10.1)「食のトレンドがNYブルックリンに集合。「Taste Talks Brooklyn」レポート」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー