026 NY最新カフェ:市内初の本格マテ茶バー「Portenas」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はウィリアムズバーグにある「Porteñas Yerba Mate」(ポルテニアス・イェルバ・マテ)です。 「飲むサラダ」として日本で認知されつつあるマテ茶。ビタミンやミネラルが豊富で、疲労回復などさまざまな健康効果があるとされています(カフェインは微量)。 2月9日、市内初のマテ茶専用カフェがオープンしたので、初「マテ茶体験」してきました。 アルゼンチン人の生活に密接したドリンク 店内は無垢な白と緑と木目が基調のクリーンな空間で、リラックスした空気が流れています。 「私たちアルゼンチン人にとって、マテ茶はインティメイト(生活に密接したもの)です」と言うのは、共同経営者で、アーモリーショーなどで美術キュレーターを務めるカルメン。朝はマテ茶で始まり、仕事や勉強の合間に欠かせないそう。 「家族や友人との話し合いの時に『まずはマテ茶を飲みましょう』となります」と、共同経営者でカルメンの妻、歯科医のグレテル。 マテ茶は本来自宅で飲むものだけど、「私たちの茶文化を紹介したい」と、2人はシェフのフェルナンダとともに店をオープン。「港町(ブエノスアイレス)出身者」という意味の店名は、つまりこの3人のことです。 家族や友人とシェアして飲むのが本場の流儀 同店のマテ茶は主に2種ー伝統的なスタイルと、同店オリジナルのスタイルでガラス容器入り「ニューヨークスタイル」です。 伝統スタイルは、「Gourd(ゴード、グァンパ)」という専用カップに、茶葉と専用ストロー「Bombilla(ボンビア、ボンビージャ)」を入れ、お湯を少しずつ注ぎながらいただきます。「ストローの先端で茶葉をこし取るため、飲むときに動かしたりかき混ぜたりしないで!」とカルメン。 一つの「Gourd」を家族や友人とシェアしながらいただくのがアルゼンチンの流儀。茶席の亭主のような役割の「Cebador(セバドール)」が湯を足します。みんなで囲んでおしゃべりしながら回し飲みします。 マテ茶は深みとコクがあり、ホッとするお味でした。ペーストリー類は全部手作り。マテ茶とすごく合うので、ぜひ試してみて。 (Text & Photo by Kasumi Abe  安部かすみ) 本稿はWeekly NY Japionのコラム 、安部かすみ(Brooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

食のトレンドがNYブルックリンに集合。「Taste Talks Brooklyn」レポート

ニューヨークのフードトレンドが一目でわかる食のフェスティバル「Taste Talks Brooklyn(テイスト・トークス・ブルックリン)」が、2017年9月8日~10日、トレンドの発信地、ブルックリンのウィリアムズバーグ各所で行われた。 NY中の食通たちの注目を集めたイベント「Taste Talks Brooklyn」 3日間にわたって食のエクスポ、授賞式、ワークショップ、パネルディスカッション、テースティングイベントなどが開催。いずれも今注目のレストランやシェフが続々参加するとあり、どの会場も食通や飲食関係者、ブロガー、インスタグラマーなどで賑わった。 中でももっとも注目が集まったのは、最終日の屋外で人気レストラン12店がブースを出す「オールスター・クックアウト」だった。 参加者はブースごとに、一口サイズの小皿料理をテースティングした。ここでは特に、世界の飲食業界で急先鋒になっている北欧料理のニューカマーであり、ミシュランスターがプロデュースするブルックリンの人気店「Noman(ノーマン)」が食通から注目されていた。 また、「旬、地産地消、もったない」を同地で実践する日本人シェフ、ユウジ・ハラグチ氏による日本食店「Okonomi(オコノミ)」も出店。どのブースも長蛇の列ができるほど大盛況だった。 エクスポでは食の未来を予感させる展示も また、前日に開催された、次世代の食文化の行く末を探る「フューチャーフード・エスクポ」も多くの来場者で賑わった。会場となったデザインホテルのウィリアムズバーグホテルに飲食メーカーや食のスタートアップが集まり、自慢の自社商品を競い合った。 中でも、グリーンコーヒーと呼ばれる、ローストする前のピュアなコーヒー豆で作られた新しいタイプのコーヒー飲料「Sunup(サンナップ)」や、お茶会社の「teapigs(ティーピッグス)」によって開発されたオーガニックの抹茶商品、そしてここ数年スーパーフードとして大注目されているインセクト(昆虫)を使った各種商品などに人気が集まった。 どの会場でも、アメリカでひと昔前まで主流だった「量が多い」「大味」「甘ったるい」とは真逆の、「上品な小皿料理」「繊細な味」「甘さ控えめ」路線だった。健康を気づかったものが、さらに今後もニューヨークの食の主流になっていくことを感じさせるイベントとなった。 「Taste Talks Brooklyn」の写真をもっと見る Taste Talks Brooklyn (文・写真:安部かすみ fromニューヨーク) 世界の素敵な暮らしをお届け。『Global Lifestyle』 ■取材国・都市:アメリカ・ニューヨーク 安部かすみ(あべ・かすみ) 2002年に渡米し、在ニューヨークの新聞社でのシニアエディター職を経て、2014年からフリーの編集者、ライターに。ニューヨークから食やエンタメ、テック系などのトレンドを発信中。編集者歴は日米で20年。 HP Global Press Blog Twitter TSUTAYA T-SITE(2017.10.1)「食のトレンドがNYブルックリンに集合。「Taste Talks Brooklyn」レポート」より転載(無断転載禁止)ウェブサイトのコピー