【NY治安悪化】タイムズスクエア、ピーター・ルーガー … 人気観光地で連続の発砲事件

ニューヨークの観光地としても知られる中心地、タイムズスクエアで5月8日、男が銃を発砲し、近くにいた幼児と女性2人を含む3人を負傷させた。 事件が起こったのは、マンハッタン区の44丁目と7番街。同日午後5時前、家族とされる2〜4人が路上で言い争いとなり、男が兄弟に向け発砲した。その流れ弾により、家族とともに訪れていたブルックリン在住の4歳の女児、ニュージャージー在住の43歳の女性、ロードアイランド州から家族と観光中だった23歳の女性の計3人が、脚などを負傷した。 ニューヨーク市警察(NYPD)のダーモット・シェイ署長によると、巻き添えになった3人は容疑者とは無関係だった。いずれも命に別状はなく、すでに退院し療養しているという。 NBCニュースによると、銃弾が最初に当たったのは4歳の女児だった。太ももを撃たれた23歳の女性は、発生当時についてこう語った。 「突然誰かが怒鳴りだし諍いが始まったので、2歳になる子どもを抱っこしていた夫とその場から離れようと話していたら、同時に発砲音がした。その1発が自分の太ももに当たったとわかり『私は死にたくない!』と助けを求めた」 この女性の傷口は複雑なため、太ももから弾丸を取り除く手術は行われない可能性が高く、後遺症が残るだろうと見られている。 ニューヨークの観光地はいずれも、新型コロナウイルスのパンデミックにより大打撃を受けていたが、ワクチンの普及に伴い活気が戻りつつあった。事件発生時は、母の日前日の土曜日の夕方という時間帯だったため、特に地元の人々や観光客で賑わっていた。 タイムズスクエア近くで働く女性は、「2年前に銃撃騒動があったけど、あれは実際には発砲音ではなかった。ニューヨークに長いこと住んでいるけど、こんなど真ん中で発砲事件なんて滅多になかった。物騒になったと感じる」と語った。また別の男性は「無関係の子どもまで巻き込まれるなんて許せない。違法な銃の流入を止めるよう、今すぐ銃規制の改革が必要」と怒りを露わにした。 NYPDが公開している容疑者と見られる男の監視カメラ映像。 ブルックリン在住の31歳の男で数々の犯罪歴がある、ファラカン・ムハマド(Farrakhan Muhammad)が容疑者として指名手配されている。警察は行方を追っているが、現地時間10日の時点で、まだ逮捕には至っていない。 NYではつい1週間前も信じられない事件が ニューヨークではつい1週間前も、近年稀に見るような信じられない場所で、発砲事件が起こっていた。 ブルックリン区の人気ステーキハウス「ピーター・ルーガー」で先月29日、事件は起こった。この店は有名店で、ニューヨークを訪れたことがある人なら一度は食事をしたことがあるだろう。 午後9時45分ごろ、同店内で誕生日祝いをしていた11人のうち2人が、女性関係で言い争いとなった。24歳のアーキーズ・ソマーヴィル(Arkies Sommerville)が銃を取り出し、いとこに向け発砲した。 この事件でも流れ弾により、店外で食事をするなどしていた無関係の2人の男性(30歳、57歳)が巻き添えとなった。銃弾はそれぞれの上腕部と腹部に当たり、2人は重傷を負ったが、命に別状はないとされている。 発生場所が地元の人々はもとより、観光客もよく訪れる老舗のステーキ店ということで、人々を震撼させた。 犯人の男はその後捕まっている。前科者で「注意人物」として警察にマークされていた。 ニューヨーク市は、全米の中でも銃規制が厳しい街だ。銃購入の際の身元チェックや銃器登録が必須であることはもちろん、一般市民の銃の持ち歩きは禁止されている。自由の女神など主要観光地では、空港並みのセキュリティチェックが敷かれ、銃器の携帯に目を光らせている(テロ対策でもある)。 NYPDが発表した最新の統計によると、今年の市内で起こった銃撃事件は昨年の同時期と比べて約83.3%アップ、2019年と比べると93.5%アップしている(4月の最終週は特に多く、42件の銃撃事件が起こり、昨年同時期の14件に比べ200%増)。それでも銃撃事件数がピークだった1980年代〜90年代に比べると件数は低いという。 通常、銃撃事件は治安が悪い地区で発生するものだが、上記の人気観光地やレストラン、マンハッタン中心部の地下鉄駅構内など、これまで銃撃事件が起こらなかったような場所でも発生しているのが、パンデミック以降の銃撃事件の特徴と言えよう。 市は経済再開に向け観光業の立て直しも図っている。地下鉄をパンデミック前の24時間稼働に戻し、今週末より市外からの観光客に向けワクチン接種を提供するなど、あの手この手で観光業を再建させようとしている。一方でメモリアルウィークエンドの今月末から国内で再び銃撃などの事件数が増加するだろうと予想する犯罪専門家もいる。以前のような安心して歩ける都市に戻らない限り、観光客は戻って来てはくれぬだろう。 関連記事 パンデミック以降、銃購入者が増加。「銃社会は危険」と考えないアメリカ独特の価値観のワケ NY治安悪化でまさかの警察予算削減、その思惑とは(士気低下の最たる例とはこのこと) 刑務所も新型コロナの温床に NYで6ix9ineら受刑者650人を釈放、懸念される治安悪化 Text by Kasumi Abe  Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

 NYタイムズスクエアの年越しカウントダウン  コロナ禍で史上初「無観客」

日本から14時間遅れて、ニューヨークでも年が明けました。 新年おめでとうございます! 当地の一番有名な年越しイベントは、タイムズスクエアのカウントダウン。 ボールドロップが始まったのは1907年(イベント自体は1904年)のこと。それ以来、100年以上にわたって毎年この地で行われてきたのですが(第二次世界大戦下の1942年、43年を除く)、コロナ禍の今年は史上初の無観客&バーチャル形式で行われました。 現地時間12月31日午後6時~翌0時15分(日本時間の2021年1月1日午前8時~午後2時15分)、ウェブキャスト、Facebook、Twitterなどで生配信されたため、日本から観た人もいたかもしれません。 招待された人は、スポンサー企業関係者に加え、今年のヒーロー的存在である医療現場の最前線で働いているファーストレスポンダー、医療従事者、教師など一部のエッセンシャルワーカーと家族のみ。 そうは言っても教師だけでも相当な数いる中で、「どうやって選んだの?」と思っていたら、母親と一緒に参加していたある教師の女性は「勤務先の学校でインタビューを受けて選ばれた」と言っていました。面接に加えて数が多い場合は抽選などで選ばれたのでしょう。 このボールドロップの参加者は毎年、基本的に観光客もしくはニューヨークに移住したばかりの人が多く、地元の人は少ないので(極寒の中で早朝から場所取り、トイレなし、など過酷な状況なため)、今年は1年間の感謝も込めて、このように「ヒーローたち」に開放できてよかったと思います。また市がこのような形で彼らに敬意を表したというのも好感が持てます。 ライブパフォーマンスとして、グラミー賞を2回受賞したディスコソングの女王グロリア・ゲイナーがコロナの年にふさわしい“I Will Survive” や “Joy Comes In The Morning” “Never Can Say Goodbye”を披露(パワーみなぎる若々しいお姿と歌声。何歳?とググったら77歳!全然見えない…)。ほかにジェニファー・ロペス、ピットブル、シンディ・ローパー&ビリー・ポーターなども登場。 アンドラ・デイも、グラミー賞にノミネートされた“RiseUp”や“ForeverMine”、そして年が明ける直前には、ジョン・レノンの“Imagine”も披露してくれました。 これらの大スターがすぐそこのステージにいたんだけど、私など取材陣が入れるエリアからはスクリーンしか見れませんでした。音が聴けたのでよかったですが。 こんな感じで「異例」のボールドロップは今年も終わりました。例年に比べて人がとにかく少ないので迫力には欠けたけど、考え方によってはもう2度とないであろう(あって欲しくない)スタイルでのイベント。未だ感染拡大が止まらないコロナ禍において、withコロナ・イベントとしてはこのスタイルがもっとも適切だったのではないでしょうか。 2021年が皆さまにとっても、健康でより良い1年になりますように願っております! 2020-21年カウントダウン準備(インストール風景&おまけ映像つき) 2019-20年(コロナ禍直前)のカウントダウンの記事 2019-20年の動画 (Text, photos and video by Kasumi Abe) 無断転載禁止