韓国 尹大統領の米議員への侮辱発言 米メディアや議員の反応は?

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル、Yoon Suk-yeol)大統領がしたとされる発言が、米韓で波紋を呼んでいる。 国連総会出席のため訪問先のニューヨークで21日、尹大統領が会議室を後にする際、側近に話し掛けた内容が韓国メディアにキャッチされ、騒動に発展した。 エイズなど感染症対策の基金を検討する会合でアメリカが60億ドル(約8600億円)の出資を表明したことについて、尹大統領が韓国語で「(アメリカの)議会でこの~~が承認しないと、バイデンにとって非常に恥ずかしいことになる(バイデンのクソメンツは丸つぶれ)」と呟いたと報じられている。 韓国メディアによると「~~」の箇所は韓国語の侮辱表現で、アメリカの議員を指し、日本の複数のメディアは「この野郎ども」という言葉に訳している。 尹大統領のこの失言に対して、韓国メディアに続きアメリカのメディアも反応している。 主要紙ワシントンポストは22日、South Korean president overheard insulting U.S. Congress as ‘idiots’(韓国の大統領(から)米議会を‘idiots’*と侮辱しているのが聞こえてきた)という見出しで報じ、尹大統領の発言をこのように訳した。 “It would be so humiliating for Biden if these idiots don’t pass it in Congress,” 「idiotsが議会でそれを承認しなければ、バイデンにとって非常に屈辱的だろう」 *idiot:日本語で「愚か者」「間抜け」「馬鹿」などと訳される。 同紙は、韓国大統領府の報道官による「釈明」にも触れた。それによると、問題となっている発言は合衆国に向けたものではないとし、尹氏はバイデン氏の名前を言及しておらず、韓国語で似たような響きの言葉が誤って聞こえてきたということだ。また、米議会ではなく韓国議会についての言及だったという。 しかし同紙は「報道官によるこの正当化に、ソウル(韓国)の批評家は感動(納得)しなかった」とし、「(韓国)野党の代表者からは『外交惨事』を隠蔽しようとする大統領府の『根拠のない言い訳』と呼ばれている」とした。 一方、アメリカの国家安全保障会議のスポークスパーソンは22日の声明で、「ホットマイク*のコメントには言及しない」と述べ、非公式発言をまともに取り合うつもりはないようだ。それどころか、「我が国と韓国との関係は強固で成長している」「バイデン大統領は尹大統領を重要な仲間と見なしている。 昨日2人は有意義で生産的な会談を行った」と発表した。 *hot mic:本人が気づかずにマイクがオンになっていることで、ホットマイクの発言とは、本人がマイクオンに気づかずした発言のこと。 このワシントンポストの記事には、1000を超えるコメントがついている。筆者が確認する限り、尹大統領への批判も見られるが、大半は発言は間違っていないと擁護する意見が多いようだ。 批判派 「政治初心者のあなたはまず謝罪すべき。我々の議会を批判するのはその後だ」 「言っていることは間違いではないが、我々の議員に対して言うべきではない」 「次回の来米は楽しい訪問になりそうだ」 擁護派 「(言ってることは)間違っていない」 「そう思っているのは彼(尹氏)だけじゃない」 「彼の言う通り、大半の議員はidiotsで構成されている」 「彼は発言したことを否定しなくて良い。代わりに真実を語ったことを祝福すべき」 など。 ポリティコは、尹大統領がしたとされる発言を、伏せ字の罵り言葉を入れ、このように訳した。 “How could Biden not lose…