1年3ヵ月ぶり「非常事態」が解除 NYはいま【昨年との比較写真】

「緊急事態は終わった。新しい章の始まりだ」 ニューヨーク州のクオモ知事は23日の定例記者会見でこのように述べた。 州では昨年3月7日にコロナ禍における非常事態が宣言されたが、今月24日をもって終了の期限を迎え、非常事態が解除された。 そもそもこの非常事態宣言とは当時、世界最悪の状況に陥った同州の新型コロナ感染拡大を受け、必要な予算、物資、州兵などの確保を目的に出されたものだったが、ワクチンの浸透と共に感染状況は落ち着いている。 1å¹´3ヵ月前といま(比較写真) 過去記事 (2020å¹´3月) 米海軍の病院船コンフォート到着 死者千人超えでも希望を捨てない人々(ニューヨーク、今日の風景) NY州最新の感染&ワクチン接種状況 ニューヨーク州の感染者数は、先月よりさらに減少している。 25日に実施された新型コロナ検査は9万7020回。うち、385件が陽性(全体の0.40%) 新型コロナウイルスによる入院患者(重症患者)数はこの日の時点で、371人 死者5人 州のワクチン投与実績…少なくとも1回接種は71.6% これまでに州内で投与されたワクチン接種数:2094万5467回 24時間以内に投与されたワクチン回数:11万7760回 少なくとも1回のワクチン接種を受けたのは、18歳以上の71.6%(すべての年齢層の59.4%) 必要回数分(1回もしくは2回)のワクチン接種を完了したのは、18歳以上の64.1%(すべての年齢層の52.8%) 非常事態解除後のNYのいま マスクの着用率は?(タイムズスクエア) 筆者は宣言解除の翌25日から週末にかけて、ニューヨークの中心地タイムズスクエアやセントラルパークなどに様子を見に行った。 まず、国内からの観光客だと思われる人出は先月よりさらに増えており、パンデミック前の活気が戻っていた。 州では先月半ば以降、ビジネスの入店・入場制限の規制のほとんどが解除され、地下鉄も本来の24時間営業に戻るなど、大規模に経済活動が再開している。ワクチン接種完了者は、公共交通機関や一部の商業施設を除いて、マスクの着用義務がない。 多くの人々はワクチンを打ったからこその「自由」を満喫しているようだった。大切な家族や友人とハグをし、さまざまな場所にマスクなしで躊躇なく行ける自由。パンデミックによりそれまでの当たり前が当たり前ではないと誰もが気づいたからこそ、なんてことのない日常がありがたく感じる。気候も良く、緊急事態が解除された軽やかな気持ちは皆、同じだろう。 同じだろう。 マスクの着用率は先月、ワクチン接種を完了した人でもまだ高いとレポートしたが、6月も後半になると、全員とはいかないまでも、マスクを外している人は大分増えていた。 マスクの着用率は先月、ワクチン接種を完了した人でもまだ高いとレポートしたが、6月も後半になると、全員とはいかないまでも、マスクを外している人は大分増えていた。 ニューヨークは毎年この時期、大規模なプライドパレードが開催されるが、昨年は中止、51回目の今年は「Pride March」と題してパレードが縮小し、ブロックパーティーやイベントが各所で行われている。 セントラルパーク 広大なセントラルパークでのマスク率はさらに少なかった(全体の1%ほど)。大多数の人はマスクなしで、ピクニックや読書、ジョギングなど思い思いの週末を楽しんでいた。 飲食店やバー 「QRコード・メニュー」がニューノーマル パンデミック以降、レストランやバーは歩道や車道だったスペースにテーブルを置き、感染防止対策をしているが、外は蒸し暑いからと屋内飲食する客も最近は増えている。 飲食店の中にはワクチン接種完了者のみを受け付ける店もあるようだが、筆者はこれまで一度もワクチン接種完了証明書の提示を求められたことはない。この店にはついうっかりしてマスクをせずに入店したが、通常通りに対応された。 飲食店の大きなニューノーマルの1つが、メニューブック/表の廃止だ。QRコードでメニューを見て注文するのが、飲食店での新たな常識となった(昨年の夏以降増えた気がする)。ミッドタウンにあるハンバーガーの美味しいこの店の女性サーバーに理由を聞くと、「衛生上の問題です。メニューは不特定多数の人がベタベタ触って不衛生だし、店側も客ごとに各ページを除菌するのは手間がかかるから」。そこで登場したのがQRコード・メニューというわけだ。 「もはや店内には紙のメニューはいっさい置いてないんですよ」との徹底ぶり。今後メニューブック自体が過去の産物として、新世代に「何それ?」と言われるようになるかもしれない。 またニューノーマルの1つだった、カクテルなど「アルコール類の持ち帰り」は25日以降はできなくなった。 州では、昨年3月の非常事態宣言と共に、バーやレストランの通常営業を禁止し、アルコール類も含むデリバリーもしくは持ち帰りに限り許可していた。 アメリカはもともとアルコールに関して日本より規制が厳しい。州によって多少異なるが基本的に路上飲みは一切禁止だし、ハードリカー類は酒屋でしか販売されておらず、当然夜間は閉まる。すべての酒類を購入するには写真付きIDを見せる必要も。そのような厳しい規制の中「お持ち帰りカクテル」は、市民にとって画期的なサービスだった。本来は禁止されているが、店の前の路上でこっそり飲む人も見かけた。 しかし今回、パンデミック前のガイドラインに戻るとして、本来のルール(持ち帰り禁止)となった。 関連記事 昨年10月の飲食店の様子 半数以上が廃業? この半年「生き残った」飲食店が行った新たな試みとは【NYで屋内飲食再開】 そのほか    地下鉄 スーパーマーケット オフィス 植物園、博物館 筆者はこの週末、ブロンクス植物園の草間彌生展「KUSAMA: Cosmic Nature」を訪れたが、世界の草間彌生人気を反映して、ここもものすごい人出だった。 温室や館内、土産店の入り口には「ワクチン接種済みであればマスク不要」とする注意書きがあり、接種完了済みの筆者はマスクを着けずに入ったが、接種証明書の提示は求められなかった。…

未接種で解雇、接種証明書の転売 …「ワクチン接種か否か」で揺れる米国

アメリカ各地の医療機関や大学などを中心に、従業員や学生に新型コロナワクチン接種を義務付ける動きが出始めている(未接種者は解雇)。ワクチンを打ちたくないが接種証明書だけは欲しいと、盗難事件まで出る始末。

全米の4人に1人が「ワクチン打たない」反ワクチン運動や職場訴訟も(動画あり)

摂氏34度の夏日となった6日午後4時過ぎ、ニューヨークのハーレム地区にある教会の前は多くの人が集まり騒然となった。 米国立アレルギー・​感染症研究所の所長、アンソニー・ファウチ医師とバイデン大統領夫人のジル・バイデン博士が共にAbyssinian Baptist Churchを訪れ、教会関係者、医療従事者、接種を受けに来た人々をねぎらった。この教会は今年1月以来、新型コロナウイルスのワクチン接種会場として使用されており、これまで1万2000人以上がここで接種を受けてきた。 ニューヨークではワクチン接種数の浸透と共に感染者数も減っており、先月19日より大規模な経済活動が再開した。 ニューヨーク州では少なくとも1回の接種を受けた18歳以上は68.6%。 この国で教会とは、人々の心の拠り所として、地域住民にとって欠かせない要の場所だ。社会的に弱い立場の人々にとっては尚更である。そのような神聖な場所が今、感染防止の最前線として大活用されている。 「特にブラック&ブラウン・コミュニティー(新型コロナで打撃を受けた黒人層やヒスパニック層が多く住む地域)であるハーレム地区の教会が接種会場になり、2人が視察してくれたことは意義深い」と、同教会のカルヴィン・バッツ牧師は地元メディアを通して語った。 ファウチ医師とバイデン博士が訪れ、現場を激励した時の映像 一方で会場外では、ワクチン接種反対派の人々による抗議活動も同時に行われていた。 ホワイトハウスの発表では、米国内で新型コロナワクチンを少なくとも1回接種を受けた成人は63%に、1回もしくは2回の接種を「完了」したのは52%に達している。 バイデン政権は来月の独立記念日(7月4日)までに「成人の70%が少なくとも1回の接種を受ける」という目標を掲げており、すでに70%を達成したのは12州となっている。全米で見てもあともう少しといったところだ。しかしワクチン反対派による抗議活動を見る限り、簡単な道のりとも決して言えないようだ。 なぜなら、これまでの数々の調査で、アメリカ国内のおよそ25%の成人が、ワクチン接種を受けるつもりはない、もしくは未定とされている。 その25%にあたる人々の一部がこの日抗議活動を行い、「私たち国民に選択の自由がある」「ワクチン必須な世の中なんて御免だ」「我々は実験用ネズミではない」などと、ファウチ博士やバイデン博士の方針を強く批判した。 市内ではすでに『レイトショー』などテレビの人気公開放送番組や、新たな観光スポット「リトルアイランド」の有料イベントなどさまざまな場所で、「入場するにはワクチン接種済み証明書が必要」という動きが出ている。 クオモ州知事も「今後ワクチンが完全に承認されれば、州立大学や市立大学の秋学期以降の対面授業には、接種完了の義務付けを予定」と発表した。 「スポーツ会場や大学などさまざまな場所でワクチンパスポートが必須なんてことになってはならない」と懸念するのは、「マスク、ワクチン、(歯磨き粉の)フッ素反対」という看板を掲げたショーンさん。 ただし現時点で成人の60%以上が少なくとも1回の接種を受けている現実を見れば、これらの反対派はごく一部の人々ということだろう。抗議の様子を離れた場所から冷ややかに見ていた近隣住民の男性は、ちょうど博士の視察中に息子がワクチン接種を受けに行ったため、外で待機中とのこと。CDC発行のワクチン接種完了カードを誇らしげに筆者に見せながら、デモについて「この人たちはクレイジーだと思う。やれやれ」と呆れ顔だった。 進む分断 ワクチン反対の動きは今や、訴訟問題にまで発展している。 米南部テキサス州のヒューストン・メソジスト病院(Houston Methodist Hospital)では、医師や看護師などこの病院に勤務するすべての医療従事者が現地時間の今日7日までにワクチン接種を受けるよう通達されている。接種を受けなければ2週間の無給待遇の処分を受け解雇もあるとし、「従業員にワクチンの臨床試験への参加を強制することは違法」と、117人が勤務先の病院を相手に訴える騒ぎになっている。 ファウチ博士とバイデン博士はハーレムの教会視察の翌7日朝、ABC局のトーク生番組『ライヴ・ウィズ・ケリー・アンド・​ライアン』に軽やかな表情で出演した。司会者にワクチン反対派についてどう思うかと聞かれ、バイデン博士は「接種はあなたのためだけではなく、あなたの周りの人のためでもあります」と答えた。 ホワイトハウスは出会い系アプリ9社とコラボするなどし、主に若い世代を対象にワクチン接種啓蒙活動に力を入れている。先月24日、ファウチ医師や人気ユーチューバーらと共に記者の前に現れたバイデン大統領は、このように訴えかけた。 (緊急事態下において)「ワクチン接種はあなただけの話ではない。これはオブリゲーション(人としての義務、責任)なのだ」 当日会場外のワクチン反対派のデモの映像 関連記事 米国で見え隠れする「ワクチン差別」…「ところでワクチン打った?」という会話に潜む危険性(現代ビジネス) アメリカで「ワクチン接種数」が“頭打ち”…? これは数ヵ月後の日本の姿かもしれない(現代ビジネス) 新型コロナに「打ち勝った」“先行事例”となるか?NYが復興へ前進、大規模再開へ NY主要駅で新型コロナワクチン接種。ワクチンツアーの観光客にも好評【筆者の接種体験】 米「ワクチン接種でマスク不要」 NY中心地のマスク率は? 街の人の声は? Text and photo by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

NYにもいた炎上系ユーチューバー。ドッキリ企画の度が過ぎて逮捕

レッドオーシャンのユーチューブ界。少しでも視聴回数を稼いだりライバルに差をつけようと、中堅ユーチューバーの多くは必死だ。 観ていて気分が向上したり、世のためになったりする内容であれば誰からも文句は出ない。しかし中には、シャレにならないほど度が過ぎるものを作り拡散する者もおり、たびたび問題になる。 ただの炎上商法なのか、動画アップにのめり込んでいくうちに常識・非常識を線引きするネジが緩んでくるのか、人を傷つけることを平気で行ったり、他人を巻き込んで周囲や社会に迷惑をかけたりと、その非常識たるや甚だしい。 ドッキリ企画の度が過ぎて御用 28日、お騒がせユーチューバーのPrince Zee(プリンスジー)こと、ジーシャン・サロヤ(Zeeshan Saroya)容疑者(30)が逮捕された。 Prince ZeeのYouTubeチャンネルは、15万9000人以上の登録者がいる。 サロヤ容疑者はニューヨークの中心地タイムズスクエアで1月10日午後3時ごろ、動画のドッキリ企画として、運転中に突然気を失った人物を装い、市警察や市消防局を出動させ騒ぎを起こした。 13分の動画は、容疑者らが綿密に企画を練っている段階から収録が始まる。そして「道路のど真ん中で突然運転手が気を失ったら、ニューヨーカーはどのような反応をするか、検証してみよう」と言っている。 動画の中でサロヤ容疑者は、突然車内で気を失った運転者を装い、頭をハンドルに打ち付けそのまま動かなくなった。周辺にいた警察は鳴り止まないクラクション音に気づいてすぐに集まり、車の窓ガラスを割って容疑者を救助した。 そのあと救急車も出動し、容疑者は自力で歩いて乗り込もうとしている。その後知人が迎えに来たため、容疑者は解放された。 容疑者は警察に破壊された車をチェックしながら、「この検証で最も大切なのは、警察も救急隊も行動が早かったということだ。この動画を観た視聴者は、おそらく自分のことを嫌いになっただろう」とコメントしている。 動画は25日にアップされすべてが作り話だったことが判明し、28日に行政妨害、虚偽の事故報告、迷惑行為などで逮捕、起訴となった。ただし、容疑者は出廷命令書を受け取った後、釈放となっている。 この動画は29日現在で16万回以上が再生されている。コメントには「間違いだ」「まったく面白くない」「皮肉にも再生回数が伸びている」「逮捕されるべきだ」という至極真っ当な意見が多いが、トップには「登録者100万人を目指そう」と容疑者の間違った行動を煽っているものもある。また、低評価が2300に対して、高評価が8300と多い。 元祖、お騒がせユーチューバーは今 アメリカの元祖炎上系ユーチューバーと言えば、ローガン・ポール(Logan Paul)氏もその一人。現在25歳となった彼は、俳優やシンガー、ボクサーとしての顔も持つ。ユーチューバーとしても健在で、メインチャンネル登録者は2280万人、2つのサブチャンネル登録者は515万人と9万6900人と、安定の大人気を誇っている。 ポール氏が炎上したのは、2017å¹´12月31日にアップした動画だ。日本を訪れた際、山梨県青木ヶ原樹海で自殺した男性の遺体を録画してユーチューブに上げ、これが大炎上した。 当時チャンネル登録者数は約1500万人で、この動画はすぐに削除されたが、アップから24時間以内に630万回も再生された。 ほかにもポール氏は日本滞在中、築地市場でフォークリフトに勝手に乗りこんだり、人混みの中で服を脱いだりとお騒がせ&いたずら行為をし、大批判された。 2018å¹´1月2日にアップした謝罪動画は、5900万人以上が視聴している。ユーチューブ社はその8日後、ポール氏のチャンネルをGoogle Preferredや優先広告プログラムなどから削除すると発表し、一時的に広告出稿も不可措置を取ったが、同社CEOのスーザン・ウォジスキー(Susan Wojcicki)氏は、ポール氏は同社の規約に違反しておらず、チャンネルを削除しない方針を発表した。 自らの行いを反省したポール氏は同年1月24日、自殺予防の啓蒙動画を発信し、これまでに3000万人が視聴している。 動画の中で、ポール氏は自殺防止団体へ寄付したことも語った。また、専門家への取材を通し、自殺を引き止めるために周りがやるべきこととして「尋ね、話をひたすら聞き、一緒にいて、繋がることを手助けし、気にかけてあげること」が大切だと話した。 アメリカのみならず、日本でもたびたび問題になっているユーチューバーやインフルエンサーの不祥事や行き過ぎた問題行動。せっかく知名度や社会的認知を手に入れることができたのなら、おふざけはほどほどに、少しでも人を救ったり社会のためになる行動を取るべきだろう。 過去のYouTube関連記事 SNS疲れとインフルエンサーの憂い 任天堂を誰よりも愛した米YouTuber死す (Text and photo by Kasumi Abe  Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止

フランク・シナトラの曲「New York, New York」歌詞の和訳

Start spreadin’ the news, I’m leavin’ today  朝になりニュースが騒ぎ出す 今日は出発の日だI want to be a part of it 私はこの街の一部になりたいNew York, New York ニューヨークニューヨークThese vagabond on shoes, how longing to stray さすらいの旅人たちは彷徨うRight through the very heart of it  この街のど真ん中をNew York, New York  ニューヨークニューヨーク I wanna wake up, in a city that doesn’t sleep 眠らない街で、私は再出発したいAnd find I’m king of the hill そうして私は丘の上の王者になるTop of the heap この街のナンバーワンにのぼり詰める…

027 フランス人も絶賛のベーカリー「L’imprimerie」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はブッシュウィックにある「L’imprimerie」です。 以前パリを旅して以来パンのおいしさに目覚め、ニューヨークでもフレンチベーカリー探しをするようになりました。フランス人に出会ったら、おすすめのパン屋を聞くのがお決まり。今回紹介する店は、フランスの友人がすすめてくれた本格ベーカリーです。 元印刷店でパン作りオーナーは異色の経歴 ドアを開けると、店のロゴそっくりの男性が迎えてくれました。フランス出身のオーナー、ガスです。ウェブサイトの写真ではこわもてですが、直接会うと、とても優しい人でホッとしました。 「ようこそ」とペコリとするガス、その経歴を聞いてびっくり。今でこそ堂に入ったパン職人ですが、以前は金融業界で働いていました。リーマンブラザーズ、ノムラを経て、「変化が必要だった」ということで、退職後に市内のフレンチ・カリナリー・インスティチュートでパン作りを学び、インターンシップを経て、このベーカリーを2015年にオープンしました。 新たな人生のテーマにパンを選んだのは「フランス人にとって、コミュニティーを幸せにするマジカルな食べ物だから」。フランスではパンを分け与えることが文化的に根付いていて、パーティーに持参すると必ず喜んでもらえるとのこと。  店名はフランス語で印刷店。ここが以前、印刷店だったという歴史へのオマージュから名付けたそうです。 本物へのこだわり手作りを少量生産 品質管理は特に厳しく、質を一定に保つために少量生産にこだわっています。地下のキッチンは毎朝4時から稼働し、1階奥のオーブンで8時に焼き立てのパンが出来上がります。 どっしりとした本格的なサワードウは、かむほどに味わいが増します。皮がサクサク、中がふわふわな「Croissant」と、チョコチップとアーモンドクリーム入りの「Chocolat Amandes」も人気。コーヒーと一緒に、どうぞ至福な時間を! ブッシュウィックのカフェやグロサリーにも卸しています。「あそこのサンドおいしいよね」って店、もしかしてガスが作ったパンかもしれませんよ。 All photos ©️ Kasumi Abe(安部かすみ) [All photos by Kasumi Abe]All images and Text are copyrighted. 本稿はWeekly NY Japionのコラム ã€å®‰éƒ¨ã‹ã™ã¿ï¼ˆBrooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

022 ゼロウェイスト、市内初のバルク(量り売り)デリ「Precycle」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はブッシュウィックにある「Precycle」です。 レシピを見て凝った料理をするとき、常備していない調味料や食材が必要になったりします。スーパーで買って残りを使わないままホコリが被ったもの、結構あったりしませんか? そんなときに「必要な分量だけ」を買える量り売り(バルクフード)店が、昨年12月オープンしました。昔は日本にもアメリカにもこういうお店、ありましたよね。 ゼロウェイスト(粗末にしない) 「Precycle」のウェブサイトの「The Problem」ページをクリックすると、海岸一帯を埋め尽くしている大量のペットボトルやごみの衝撃的な写真が掲載されていて、考えさせられます。 「市内初のゼロウェイスト専門のグロッサリーマーケットです」と、オーナーのカテリーナ。ジュエリーデザイナーをしていたある日、自宅で大量のごみを見て唖然(あぜん)としたそうです。「過剰包装されていないものを売る店、必要のないごみを出さない店を作ろう」。そう思い付いたのが2015年のことでした。 ここで販売されているものは、米、パスタ、小麦粉、豆やナッツ類、スナックやスパイス、発酵食品、茶葉、オイル類、せっけん、歯ブラシなどの生活用品、そしてジャーなどの透明容器です。 白みそ(1ポンド18ドル99セント)やキムチ(1ポンド8ドル99セント)、豆腐(1ポンド4ドル59セント)、マルカン酢(1ポンド4ドル 99セント)もあります。食品はできるだけオーガニック認証された地元産を仕入れています。 容器を持参しよう 重量分が料金なので、持参した容器の重量を店内にあるスケールでまず計り(その数値をスマホ撮影してレジで見せる)、必要な量だけを入れる。包装などはないので、購入後はそのまま自分のバッグへ。 「オープンから1カ月以上経ち、出たごみは1袋分のみ。これからもごみ量を、同業他社が出す平均量の10%以内に保っていきたい」とカテリーナ。 必要な分だけを買いたい時はもちろん、少量のみ必要な調味料や試したことのない味を試しで買うときなどにも、ぜひ利用してほしいお店です。 (Text & Photo by Kasumi Abe  安部かすみ) 本稿はWeekly NY Japionのコラム ã€å®‰éƒ¨ã‹ã™ã¿ï¼ˆBrooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

Yahoo!Japanニュースにて、NY&アメリカ最新ニュースを配信中

Yahoo! Japanニュースのニューヨーク・オーサーとして、現地の声や空気が伝わるNY&アメリカ最新ニュースを配信中。 (記事を読む ) 本稿は「Yahoo!ニュース個人」の記事 ã‹ã‚‰ã®è»¢è¼‰ã€‚無断転載禁止

013 手作りコスメ&自然ハーバルスキンケア「Brooklyn Herborium」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。 今週はウィンザーテラスにある「Brooklyn Herborium」(ブルックリン・アーボリウム)です。 ホリスティックスキンケアのお店で、全商品をウィンザーテラス店奥のワークショップ(作業場)で手作り&少量生産しています。 日本の友人に連れて行かれて知ったと話したら、共同オーナーのモウリーは「口コミが日本まで広まっているのね」とうれしそうでした。 妊娠を機に「自然派」に目覚める 商品の原料は自然成分にこだわっていて、ニームの木のハーブなど一部は国産がないため輸入品ですが、基本的にはアップステートの農家などと対話し、仕入れ先を選定。環境問題にも取り組み、熱帯林の破壊につながるパーム油などは一切使用しないなど徹底したポリシーです。 モウリーの第一印象は、すてきな笑顔と透明感のある肌。洗顔にはクレー、保湿にはオイルとミストと自分たちで手作りしたものだけを使っていて、日焼け止めクリームやファンデーションは塗らないそう。以前は芸術家だった彼女は現在3児のママ。1人目を妊娠して、自然派に目覚めたそうです。 心身が健康になるフェーシャルも人気 ベイビーヨガクラスで出会ったハーバリスト&エステティシャンのエマが市販品で肌が荒れ、オリジナルライン「Between You & The Moon」を作ったことから2人は意気投合し、店を2011年に立ち上げました。 ホリスティックとは、肌表面だけでなく体の内側と外側、メンタルなども含んだ総合的なアプローチのこと。フェーシャルサービス(75分、169ドル~)では、コンサルテーションもしっかり行います。 「伝統的なハーバリズムをベースにアユールベーダなどさまざまなメソッドの良さを組み合わせて提供しています。ただし人は自ら治療する力がある。私たちは心身ともに健康になるための『神聖な旅』に出るドアを開けているだけです」 メソッド取得の見習いコース(毎週、3カ月間)もあり(参加無料)。 「いいものは私たちだけのものにしておきたくない」海外からの応募歓迎とのことです。 (Text & Photo by Kasumi Abe  安部かすみ) 本稿はWeekly NY Japionのコラム ã€å®‰éƒ¨ã‹ã™ã¿ï¼ˆBrooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止

010 ブルックリンの隠れ家 非日常的空間のティーサロン「Bellocq Tea Atelier」

ブルックリンのガイドブック『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』の著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はグリーンポイントにある「Bellocq Tea Atelier」(ベロック・ティー・アトリエ)です。 スプレーの落書きがあるレンガ壁にメタル製の重厚なドア。ドアブザーを押すと、スタッフがドアを開けてくれました。まさか中にこんなすてきな空間が広がっているとは、地元のグルメな友人に紹介してもらうまで想像もしなかったです。 世界中でとれた100種類のお茶がそろう 店内には日本、中国、インド、ネパールなどから仕入れた高品質の茶葉が73種類、同店オリジナルのブレンド茶26種類がそろっています(季節により異なる)。 オーナー自ら茶園に足を運び、生産者と会話をし、高品質のものだけを厳選。ブレンドするのも自然素材のものです。 マーサ・スチュアートでフードエディターをしていたハイディと、プロダクトデザイナーのマイケル、インテリアデザイナーのスコットという同僚同士が3人で「Bellocq Tea Atelier」を立ち上げたのは2010年のこと。 「もともとお茶が好きな人は昔からたくさんいたけど、近年さらにその需要が高まっています」とハイディ。まず3人は紅茶の本場ロンドンで1年間ポップアップ店を開いて地盤固めをして、現在に至ります。「意外にも英国人より外国人がたくさん店に来て買ってくれました」とマイケル。 隠れ家形態のお店にしたワケ なぜこのような隠れ家形態なのか、その理由はというと? 「卸売りから始めたからよ」とハイディ。当初は店の奥のファクトリーだけだったのですが、噂を聞き付けた地元客が「直接買えないか」とドアをノックしたことがショールームを作るきっかけになったそう。始めは1日からスタートして徐々に増やし、今では週5日営業しています。 今の時期のおすすめは「どんどん寒くなるから、チャイコレクション(セットで83ドル)で温まってほしい」と2人。 また、「一つだけお好みを選ぶとすると?」と聞くと、白茶好きのマイケルはブレンド茶の「The White Wolf」(17ドル/3オンス)、ハイディは緑茶ブレンドの「Kukuya」(31ドル/3オンス)を紹介してくれました。 週末はテイスティングも不定期開催中です。 (Text, Photos and video by Kasumi Abe 安部かすみ) 本稿はWeekly NY Japionのコラム ã€å®‰éƒ¨ã‹ã™ã¿ï¼ˆBrooklyn本著者)が案内する「古くて新しい、とっておきのブルックリンへ」からの転載。無断転載禁止