NYハーフマラソンに2万5千人のランナー 日本人招待選手も健闘

Top photo: © NYRR 19日、最高気温3度という寒空の下、ニューヨークシティ・ハーフマラソン(2023 United Airlines NYC Half)が行われ、2万5000人のランナーが市内2区(マンハッタン、ブルックリン)を駆け抜けた。 優勝者は、女子の部がヘレン・オビリ(Hellen Obiri ケニア)選手と男子の部がジェイコブ・キプリモ(Jacob Kiplimo ウガンダ)選手。車椅子部門はスザンナ・スカロニ(Susannah Scaroni アメリカ)選手とジェッツェ・プラット(Jetze Plat オランダ)選手。 アメリカでのハーフマラソンに初参加したオビリ選手は、同大会記録(昨年)を14秒更新し1時間07分21秒でゴールした。レース後「とても風が強かった。15kmを過ぎてからいけると確信しペースを上げた」と、優勝の喜びを語った。 ハーフマラソンの世界記録保持者、キプリモ選手は同大会初出場で1時間 01分31秒でゴール。「この2ヵ月、世界クロスカントリー選手権とこの2大会に向けトレーニングをしてきた。少し寒かったがベストを尽くした」と語った。 55分47秒でゴールしたスカロニ選手は、本大会で2つ目のタイトルを獲得。48分28秒でゴールしたプラット選手は、2位の選手に4分39秒差をつけて圧勝した。 日本からは2人の招待選手が出場し、赤星雄斗選手(駒澤大学)が1時間03分49秒で14位、引退レースとなった円健介選手(駒澤大学)は1時間05分01秒で18位でゴールした。 Text and photo by Kasumi Abe (「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

日系人アーティスト犬飼恭平 個展。3月17日より

日系人アーティスト、犬飼恭平(Kyohei Inukai、1913-1985)の展覧会がジャパンソサエティーで開催されます。 生前、ほぼ無名だったシカゴ生まれの犬飼。石のように、または炎のように見える抽象的な絵画とスクリーンプリントが3つのエリアに分かれ、展示される。奥の墨絵コーナーはキュレーターにより、まるで日本庭園のように作品が配置され力強くも神秘的。すべて1960年代から80年代にかけての作品。 3月17日〜6月25日 Text and photo by Kasumi Abe (「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

「女盛りは40代まで」大炎上したCNN司会者 性差別発言の顛末

Photo by Viktoria Slowikowska on Pexels.com 米テレビ局の著名司会者が番組で「女性の全盛期は40代まで」などとコメントして大炎上し、「辞めさせろ」とキャンセルカルチャーが起こっていた。 事の発端は今月15日。次期大統領選に出馬を表明した共和党の女性候補、ニッキー・ヘイリー氏(51)が演説で「(既存の)政治家は全盛期を過ぎている」と発言した。政権の世代交代を訴えている同氏は「75歳以上の政治家に知能テストを求める」とも言及。 これらを受け、CNNのドン・レモン氏(56)が翌朝、自身の番組で「ヘイリー氏こそ全盛期ではない。ごめんなさいね。でも女性の全盛期は20代、30代そしてせいぜい40代とされています」と発言した。 別の司会者が苛立った口調で「出産年齢の話をしているの?」と問いただすと、レモン氏は「私を責めないで。事実だからそう言っているのです。グーグル検索すればわかること」「政治家について『全盛期でない』という発言には注意すべきだと言っているんです。彼女だって全盛期ではないのですから」と平然と語った。 メディアやSNS上では、さまざまな意見が飛び交った。中には「レモン氏は間違ったことを言っていない」と擁護する声も上がったが、大半は性差別や女性蔑視な発言だとし、非難囂囂となった。 レモン氏は翌日から番組を欠席し、ツイッター上で「年齢は個人的にも職業的にも女性を定義するものではない。後悔している」と反省と謝罪を表明した。しかし波紋はやまなかった。 ローカル紙の社説では、「グーグル検索以外の根拠のないいい加減な発言」「ヘイリー氏より年上の彼こそ全盛期ではなく、全盛期がいつだったかもわからない」などと書かれ、「過去にも性差別があった。今こそ解雇すべき」という辛辣な意見が見られた。 平等を重んじるアメリカの企業は、一般的に差別発言に厳しい。社員や関係者がそのような発言をしたり問題行動を起こすと、自社ブランドに傷が付く前に即解雇する。特にIT企業などは決断が早い。 過去記事 過去には解雇された有名司会者もいた しかし本人が猛省し今後の成長が見込まれたり、その社員がそれほどの地位ではなく会社に与える影響力が少ないと判断した場合、何らかの利権が絡んでいる場合などは、失言や問題行動を今後に生かして欲しいと、もう一度チャンスを与えることもある。 筆者はCNNがこの問題発言を発端にレモン氏の進退についてどう判断を下すか窺っていた。その判断こそが企業姿勢を表す羅針盤のようなものだから。 そして今回のレモン氏のケースでは、もう一度チャンスが与えらる形になった。問題発言から1週間後の今朝、ツイッターで謝罪と感謝を表明し、レモン氏は番組に復帰した(SNSではまだ怒りが収まらない人が多いのだが)。 CNNによると、チャンスを与える判断をした同局のCEO、クリス・リヒト氏は、レモン氏の問題発言は「容認できない」としていたが、この1週間レモン氏と話し合い、差別問題についてしっかりと社員教育を受けさせたようで、彼の反省する姿を評価したようだ。 リヒト氏が今週初め、従業員へ送ったメールには「CNNでは社員が過ちを受け止め、そこから学び、成長できる文化と説明責任とのバランスが重要である」と書かれてあったという。 人々の思想とはなかなか変えることが難しいが、いかなる差別発言も許されるものではない。影響力のある人のそれは特に注意が必要だ。レモン氏は自身の発言で多くの人を傷つけてしまったことに気づいたようだ。 Text and photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

【億ションのお宅拝見】NY高級住宅地グラマシーパークの9億円超!新築コンドの中身

素敵なコンドが完成したとの一報があり、筆者がこのたび内覧で訪れたのはニューヨーク・マンハッタン区ダウンタウンの閑静な高級住宅地、グラマシーパーク地区。 その一角に、昨年完成した高級コンドミニアム(分譲用の集合住宅)、250 EAST 21ST STREETがある。 Gramercy Park マンハッタンの中心地、タイムズスクエアから地下鉄で10分ほどの距離で、人の往来が激しいミッドタウンとは異なり、どことなくヨーロピアンな雰囲気が漂う落ち着いた住宅街だ。 「徒歩圏内に交通の要衝であるユニオンスクエア駅があり、ABCキッチン、グラマシータバーン、アップランドなど市内有数の人気レストランも点在するエリアなんです」。そのように太鼓判を押すのは、米大手不動産会社、ダグラス・エリマンのエクルンド・ゴメス・チーム(Eklund Gomes Team at Douglas Elliman)公認不動産ブローカー、エリス・バークマンさん。 「市民の憩いの場所、ユニオンスクエアパークやグラマシーパークなど公園も充実し、生活にとても便利です」 ここから徒歩数分の場所にある完成したばかりのコンド、250 EAST 21ST STREETを訪れた。 近隣のヨーロピアンな雰囲気に同化するような外観は、屋根面が2段で天井高のフランス風「マンサード屋根」、装飾が手すりに施された「ジュリエットバルコニー」など、当地では珍しいヨーロッパ風のデザインが各所に採用され、最先端の中に歴史や伝統が織り込まれている。建築界で名を馳せる、当地のIssac & Stern Architectsが手がけたもの。 1階のロビーに到着。ここでドアマンが出迎えてくれる。 エレベーターで、10階にある4ベッドルームの「10B」へ。 ドアを開けるとフォイヤー(ゲストを迎えるためのスペース)が広がり、住居とは思えないほど長い廊下が奥へ奥へと繋がっている。 壁には、装飾としてヨーロッパ風のモールディングが施されている。このようにお気に入りの絵画を飾ればデッドスペースにならず、ゲストのウェルカムスペースとして活かせる。 帰ってきたら、コンソールテーブルに鍵を置く。室内のインテリアデザインはすべて、ハイセンスな技法で知られるParis Forinoによるもの。 フォイヤーの奥、長い廊下を突き抜けると奥にはグレートルームが広がる。グレートルームとは、リビング、キッチン、ダイニングがひと続きになった開放感あるスペースのこと。 ゆったりと座れる8人用ダイニングテーブルと5人用カウンター付きアイランドキッチンを配しても、このようにまだ余りある広さ。アメリカではホームパーティーが文化の一部。このくらい広さに余裕があれば相当な数のゲストを招くことができる。 さらにその奥は、リビングスペースになっている。天井まである高さ10フィート(約3メートル)の大きな窓から、自然光が室内に柔らかく差し込む。 屋外スペースにはテラスがある。 このテラスは隣の2つのベッドルームとも繋がっていて、短距離走ができるくらい長くて広い。子ども用簡易プールやバーベキューグリルも十分に置くことができる。 天気が良い日はテラスで席で食事をすると、さらに食欲が増しそう。 日が暮れたら、ここから星空を眺めながらワインやウイスキーを嗜むのも一興。 次にプライマリーベッドルーム。このようにUS版のキングサイズを置いても十分な広さ。朝は目覚めてすぐにテラスに出て外の空気やお日様の光を体全体で浴びれば、活力ある1日のスタートを切れるだろう。 バスルームは住民用とゲスト用とに分かれ、全部で3.5箇所が各部屋に配置されている。洗面台は2人が同時に使える大きさなので、忙しい朝も混雑せずゆっくり使うことができる。 全米の中で不動産価格が格段に高いニューヨーク。今年の住宅価格は昨年に比べると下落傾向にあると報道されているが、インフレを抑えるための大幅な利上げを背景に、住宅ローンの金利は上昇している。 そんな中でも、250 EAST 21ST STREETのような高級物件には買い手がつき、バークマンさんによるとすでに90%が契約済みだという。 内見した10Bの購入価格は日本円で約9億2000万円ほどになるが、低層階やスペースがより限られた部屋は、少し価格が落ちる。それでも、399万5000ドル(約5億2500万円)からということだ。 「10B」のフロアプラン 250 EAST 21ST STREET「10B」 価格:699万5000ドル(現在の為替で約9億2000万円) 4ベッドルーム、3.5バスルーム、グレートルーム、キッチン 室内面積:2,468平方フィート(約229平方メートル) テラス面積:316平方フィート(約29平方メートル) NYの住まい関連記事 Text and photos…

「魅力劣る人はより頻繁にマスク着用」研究で判明と米紙

6日、航空業界が機内でマスク着用を求めない方針を決めるなど、日本ではここに来てマスク着用ルールの自由化が進んでいる。 また学校の卒業式でも、マスクなしでの実施が容認されそうだ。 マスク着用は今後、個人の判断や意思に委ねられるケースが増えていき、「着け続けるか外すか」の議論が活発化している。 Photo: 今年1月9日、東京・渋谷を行き交う人々。 パンデミック中にマスク着用義務があったアメリカでは、昨年4月に空港や国内線の機内での着用義務が撤廃され、全米でマスク離れが一気に進んだ。 その後も州ごとにルールが分かれ、ニューヨークでは公共交通機関や駅で残っていたマスク着用義務も9月に撤廃され、着用するか否かは個人の選択となった。 その後、街の人はどうなったのかというと、徐々にマスク離れが進んでいき、現在はほとんどの人がマスクを着けていない。 ただしコロナ禍以前のような風景が完全に戻っているかというとそうでもなく、街を歩いていても電車の中でもイベントでも、一部の人はマスクを着けている。インフルエンザの時期というのもあるかもしれない。 しれない。 そんな中、7日付のFOXニュースやニューヨークポストは、興味深い研究結果をもとに「’魅力的でない’人はより頻繁にマスクを着用していることが判明」とする記事を発表した。 平均年齢が33、34歳の女性が半数以上の対象者を調査したこの研究結果は、心理学専門誌「フロンティアズ・イン・サイコロジー(Frontiers in Psychology)」に掲載されたものだ。「マスク着用は、新型コロナの感染予防から自己アピール戦略として(フェーズが)移行していることを示唆」とあり、FOXニュースが韓国のソウル大学校の心理学の教授や米ノースキャロライナ中央大学(NCCU)の心理学の客員教授に聞いた話をまとめている。 「ポストコロナの世界では多くの人々が脱マスクを喜んでいる中、一部の人はマスクを着用し続ける」状況を鑑み、「自己認識の魅力アップ(魅力的により見えること)がマスク着用の動機だとしても、着用し続ける理由の1つに過ぎないのだから、マスクをしている=醜いとするのは不適切」と断りを入れながらも、着用し続ける人にはあくまでも以下の傾向があるとした。 好印象を与えたい強い動機がある場というのは、例えば就職面接などだ。 ほかにも、パンデミック中のマスク着用の義務化については、専門家の意見も交えこのように分析した。 雇用機会均等法が厳しいアメリカでは、履歴書に写真を貼ることは禁じられているが、そのような国においても、現実的には、面接で外見が結果を左右する一つの要因になりうるということは、まことしやかに言われている。 例えば、最終面接に学歴も条件も遜色がない2人が残った場合、最終的に1人に絞る決め手は、「見た目の美しい方になるだろう」とされている(もちろん反対意見や例外もある)。 そのような見た目も重要な要素となる就職面接の場を仮の設定とし、マスクを着用するか否かの調査も行われ、このような結果を示した。 マスクを着けることによる自己認識の魅力は、好印象を与えたい強い動機がある場(仕事の面接や初デートなど)で効果を発揮するようだ。よって日常的な活動の場(例えば犬の散歩など)においては、影響はないという。 調査をもとにしたこの報道は、「ポストコロナの時代は、マスク着用が自己顕示と自己保護という2つの機能を果たすことができることを示している」と結論づけた。 また、調査は支持政党によるマスク着用の是非についての視点で行われたものではないこと、そして「時が経てば、マスク着用による意図しないメリットと結果がより多く明らかになるだろう」とつけ加えられた。 関連記事 Text and some photos by Kasumi Abe(Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

値上げラッシュ、インフレ進む米国でも以前より「安くなったもの」がこんなにあった! 

日本では値上げラッシュが毎日のように伝えられるが、アメリカでも日本以上の値上げラッシュが起こっている。 米国農務省(USDA)による経済調査サービス(ERS)の最新の報告によると、食品におけるCPI(消費者物価指数)は昨年11月から12 月までの上昇率が0.3%と高止まりの傾向が見られるものの、食品価格は2021年12月に比べ1年間で10.4%(スーパーマーケットでの食品価格は11.8%)も高くなった。 中でも値上がりが顕著なのが卵。鳥インフルエンザの影響で価格が高騰し、アメリカではエッグフレーション(Eggflation)なる新語も生まれるほど。もはやスーパーには12個入りのもので5~12ドル(640円〜1540円)の高級卵しか残っていない。ERSによると、価格は1年前と比べ32.2%上昇したとある。 スーパーの卵売り場には、どこもこのような張り紙が出されている。「卵生産業界で前例のない供給不足となっているため、ご希望の商品がない場合があります。供給不足を緩和しできるだけ早く通常の供給レベルに戻れるよう取り組んでまいります。心からお詫び申し上げます」 エッグフレーション関連記事 探せばまだある「価格が落ちたもの」 そんな物価高のアメリカにおいても、探せばまだ安いものはある。 詳しくは、昨年の拙稿を参照してほしい。 物価高騰のニューヨーク、じつは探せばまだこんなに「安いモノ」が残っていた!(マネー現代) この記事で紹介した「これまでずっと安いもの」とは少し違い、コロナ禍以降に「価格が落ちたものがある」と主要メディア、NPRは先月28日付のポッドキャストで報じた。 NPRの担当記者は米中貿易戦争の影響を調べるため、2018年以来、米小売最大手のウォルマートの同じ店舗に通い続け、価格の推移を記録した。 ウォルマートとは? 関連記事 担当記者はこの間、ウォルマートで売られているありとあらゆるものの価格を比較し続けた。その結果、全体的に商品価格がコロナ禍前と比べ23%も上昇したことがわかった。また、シュリンクフレーションと言われる内容量の減少も身を以て体験したようだ。 ただ意外だったのが、筆者も気づかなかったが、中にはコロナ禍前より「価格が安くなったもの」も存在するという。 以下のものは、2019年よりも現在の方が安い。 あくまでも、ウォルマートでの価格比較ではあるが、ウォルマートは大手でアメリカのスーパーの代表格であるから、この店での価格の推移はアメリカの一般的な価格推移と言ってほぼ間違いないだろう。 価格が落ちた理由はさまざまだが、例えばスクリュードライバーについては、このような理由があるようだ。 「ウォルマートは、工具のビッグブランド、スタンレー(STANLEY)社の商品を取り扱っているが、PB(プライベートブランド)であるハイパータフ(Hyper Tough)を作ったことで、より安く提供できるようになった」 またこれはウォルマートに限らないが、テレビ本体の価格が年々安くなっているのは周知の通りだ。さまざまなメディアが関連記事を出している。 アトランティック誌の記者は、「自分が子どもだった1980年代のテレビは、1メートルを超える立方体で、木製の箱に収められ、電子機器というより家具や家宝のような存在だった」と振り返る。 「昔はかなり高額だった。当時の販売価格は約800ドル前後。これは現在の価値で換算すれば2500ドル(約32万円)ほどになる」 新車の価格は10年前と比べほぼ横ばいだが、同誌によると、食品や医療などほとんどの価格は2000年以降に80~200%上昇した。一方、テレビの本体価格だけが97%も安くなった。 「65インチのサムソン製テレビが4年前は3400ドル(約43万円)以上したが、同じ商品が昨年は900ドル(約11万円)になった。ソニー製のテレビは昨年2300ドル(約29万円)だったが、現在は900ドル未満で購入できる」(WRDW) なぜ、テレビがこんなに安くなったのだろうか? まず、若い世代がテレビを観なくなり、需要が減りつつあるというのは理由の1つだろう。筆者の周りでもZ世代やミレニアル世代の多くは、テレビ自体を持っていない。代わりにテレビより利便性で優れ、たった数百ドルのアイパッドの方が需要は大きい。固定された場所にあるテレビと違い、ソファやベッドの上など好きな場所で映画やドラマ、スポーツを視聴できるツールに需要は流れている。 アトランティック誌によるとほかに、少数の大企業が独占するスマートフォン市場に比べると、テレビは大規模な競争市場のため、価格の下落が実現できるという。 さらに価格下落の理由の1つに、販売に頼らない『購入後の収益化』があると、前述のメデイアは述べる。 「各メーカーは視聴者が観ている番組を追跡し、その情報を広告主に販売することができる」(WRDW) 「今やインターネット機能のないテレビを見つけることは不可能に近い。デバイス(スマートTV)を安く販売する代わりに、視聴内容をリアルタイムで記録し、収集したデータを広告主に売ることで利益率を補っている。無料でサービスを提供する検索エンジン、SNS、電子メールのプロバイダーのようなものだ」(アトランティック誌) このような理由で、価格高騰の波に負けず、テレビの本体価格も近年、大幅な値下げが実現できているというわけだ。 インフレ関連記事 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

今夏配信の人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』続編が話題。NY撮影地にファン集まる

Photo: キャリーが住んでいたアパートを訪れた、SATCのファン。(c) Kasumi Abe ニューヨークを舞台に、90年代後半から2000年代前半にかけて一世を風靡したドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(Sex and the City=SATC)。その続編が2021年12月、『And Just Like That…(セックス・アンド・ザ・シティ新章)』として蘇り、日本でも話題になった。 配信元のHBOマックスは昨年3月、『セックス・アンド・ザ・シティ新章』の続編となるシーズン2の制作に入ることを発表していたが、ここにきて続報が入ってきている。 米各紙(エル誌、ヤフー・エンターテインメントなど)の報告によると、シーズン2の配信開始は今年の夏ごろのようだ。そしてドラマの舞台、ニューヨークでの撮影の模様もいくつか伝えられている。 この人気ドラマシリーズの新作を待ちわびているファンの間では、ドラマ撮影地を巡るツアーも好評だ。 撮影地を専用バスで廻る「Sex and the City ホットスポットツアー」には、この日13人が参加した。うち2人は男性で、いずれもドラマは観ていないが連れの女性に誘われて参加したという。残り11人は全員、SATCファン。全米のみならずヨーロッパからの参加者もいた。サラ・ジェシカ・パーカー世代かと思いきや、意外や意外、20代や30代の女性が多かった。 ツアーを主催する「On Location Tours」のツアーガイド、ルー・マシュー(Lou Matthew)さんによると、『セックス・アンド・ザ・シティ新章』の影響もあって、撮影地を巡るツアーは今も多くの参加者から依頼があるという。若い世代がこのドラマに関心を寄せる理由については、母親の影響だと語る。 「『SATC』の熱狂的なファンだった親が娘へその面白さを伝えることで、娘もストリーミングやDVDで昔のドラマをチェックするなど、名作SATCは、親から子へしっかり受け継がれているようです」 ロンドンからニューヨークを旅行中のミラさんは、自身の誕生日に彼にお願いし、このツアーにカップルで参加した。「イギリスでもこのドラマはすごく人気です。ツアーでいろんな撮影スポットを実際に訪れて目にすることができ、それぞれのシーンが当時自分が抱いた感情と共に蘇ってきました」と嬉しそうに語った。 一行は、キャリーが住んでいたダウンタウンのアパート(タウンハウス、冒頭写真)も訪れた。「このビルの所有者は44年前に60万ドル(約7800万円)で購入したものなんですよ」とマシューさんは豆知識も紹介。現在の価格はビルが売りに出されていないため不明だが、「隣のビルが8年前に売りに出されていた時の価格は1800万ドル(約23億円)でした。不動産価格の高騰で現在の価値はさらに高いでしょう」(マシューさん)。 ツアーはこのほかにも、ドラマに登場したトレンディなレストランやバー、カップケーキの店など市内数ヵ所を廻った。 ファンはしばし撮影地を訪れてドラマに思いを馳せながら、新作の到来を首を長くして待っているようだ。 SATC 関連記事 Text and some photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

【まとめ】 人種差別 – 黒人差別&アジア人差別関連記事

オーサーの安部かすみが記事で発信してきた有色人種差別(黒人差別、アジア人差別など)を中心に、ここにリストでまとめます。 1. 人々の証言 実際に差別を受けた人、周りで見た人に話を聞きまとめました。 日系人強制収容から80å¹´ 強制収容所生まれ、被爆後の広島育ち、ベトナム戦でPTSD、3つのアジア系差別を経験 ─ 日系人・古本武司さんが伝えたいこと (前編) (後編)  NYで多発するアジア人差別 暴行受けた日本人ミュージシャン、その後ハーレムで突然暴行を受けたジャズピアニスト、海野雅威さんの証言 日系三世女性の見た、故郷「アメリカ」シカゴ生まれの日系三世のジュリー・アヅマさんの証言 日本人に間違われ「動物以下の扱いで」殺されたヴィンセント・チン事件ミシガン州弁護士、日系三世のジェームズ・シモウラさんの証言 日本人には決して語れない「黒人としてアメリカで育ち、生きること」ニューヨーカーのリアルな声 2001年米同時多発テロ。ニューヨークに住む人々にとって9/11はどんな日だったのか 2. 人種差別関連の事件、出来事 2022å¹´ 警官に“60発”撃たれた黒人男性ジェイランド・ウォーカーと過去の類似事件。警察は今後追いかけない? ホワイトハウス記者会見、直後の視聴190万回!BTSがもたらすアジア系差別問題への効果は? 生中継で中国の「ジェノサイド」複数回触れられる …【北京五輪 開会式】米メディアはどう報じたか NY地下鉄線路に突き落とされたアジア女性の悲劇 ホームドア設置が急務も「なかなか進まない」事情とは 2021å¹´ 黒人が投票しにくい?新たな投票法が米メジャーリーグやコカコーラも巻き込む騒ぎに 容疑者は性依存症との報道も 8人死亡の米アジア系マッサージ・スパ連続銃撃事件 アジア系へのヘイトクライム急増、女性誌編集長のアジア人侮辱ツイートが大問題に Newsweek Japan 2020å¹´ 「日本には差別がある」ナイキ広告が炎上し世界に波及 本国アメリカではどう映った? 大坂なおみ優勝 黒人差別に対するメッセージも含め米メディアはどのように報じたか 「黒人差別は“個人”でなく“構造”の問題」をあらわにしたブレオナ・テイラー射殺事件を今一度解説 NY市警察に殺された日本人留学生事件 この機会に思い出してほしい7年前の悲劇 アジア系米国人記者に「中国に聞け」と激怒し会見打ち切ったトランプ その一部始終 白人警官への怒り全米各地に飛び火 NYでも最大規模の抗議活動「息ができない!」と叫び続ける人々 至近距離から7発!子連れ黒人男性に警官発砲、一命取り留めるも半身不随に ── 終わらないBLM 殺人犯の白人は撃たれず、黒人は簡単に撃たれるという米国の矛盾 ── 自警団とは? 17歳少年ライフル乱射に発展、3人殺傷 ── 警官に7発撃たれたジェイコブ・ブレーク事件その後 至近距離から7発!子連れ黒人男性に警官発砲、一命取り留めるも半身不随に ── 終わらないBLM 破壊、略奪、デモ(市長の娘も逮捕)そしてコロナ禍・・・終わらないNYの悲痛と苦悩 殺意を持って丸腰の黒人を殺した白人警官 実はフロイドさんのことを以前から知っていた? NY外出制限中もバーにビーチに人が殺到 警官の暴力的な取り締まりに市民の不満さらに NY 犬の散歩の口論で人種差別問題に発展 SNSで女性への執拗な死の脅迫が続々と…

物価高、インフレ進む米国 思わぬ食品、卵が「高級品」の仲間入りのワケ

先日、ニューヨークの友人とこのような会話になった。 「何でも値上がりで嫌になるわよね」 「卵が9ドルよ、9ドル!牛肉が7ドル。牛肉より卵が高いって、一体どうなってるのよ!?」 厳密に言うと、牛肉も卵も重量や質によって価格はマチマチだが、それでもここ1年の卵価格の上昇率は尋常ではないと感じていたので、友人の指摘はごもっともだと思った。 日本でも日々価格高騰が伝えられるが、アメリカ、特にニューヨークやロサンゼルスなどの大都市での価格高騰は日本の比でないほど顕著だ。今やラーメンはチップも含めると20ドル(約2600円)以上は当たり前。並みのレストランやフードホールで軽くサンドイッチを食べても、だいたいそのくらい。観光客が行ったファミレスでちょっとしたパンケーキセットの朝ごはんが2人で8000円だったとも伝えられている。 観光客が行く店は、地元の人が普段使いするそれより一般的に価格が高い傾向があるが、それでも地元民が普段使いする飲食店やスーパーでも価格が上昇したことは日々実感中だ。 ここで特に気になるのは、冒頭に書いた尋常でない卵の価格高騰である。 スーパーでは肉や魚、パン、バター、シリアル、スナック菓子など食料品全体の価格が跳ね上がっているが、上昇率が尋常でないのが「卵」なのだ。 インフレ前は一般的なスーパーで、1ダース(12個入り)2~3ドル台(約300円前後)の商品が主流だったと記憶している。しかしここにきて、主流商品は5~7ドル(約642~899円)に、中には9ドル~12ドル(約1155~1540円)近くする高級品のようなものまである。今やアメリカでは、卵そして卵を使った料理は歴とした「高級品」である。 昭和時代の戦後間もない時、アメリカでも昔は高級品だっただろう。しかし時代は21世紀。卵は卵である。筆者は今の所最安値から1つ上のランクの5、6ドル台の商品を選ぶことが多く、それで満足している。1600円近くする卵には到底手が届かない。一体どんな飼育方法で生まれ、どんな味だろうかと思いを馳せる。 「なぜ卵の価格がこんなに高いのか」米誌が解説 なぜ卵の価格がここまで上がってしまったのだろうか? カリフォルニア州で12個入りの卵が7.37ドル(約946円)に値上がりしたとして、食関連のマガジン『フード&ワイン』は13日、「なぜ卵の価格がこんなにも高いのか」という記事を発表した。 アメリカ労働省の今月の消費者物価指数によると、家庭の食料品価格の上昇を示す波は横ばいに落ち着いているが、卵1ダースの価格だけが上がり続けており、前年比で59.9%上昇したという。昨年11月から12月にかけての上昇率は著しく、11.1%も跳ね上がった。平均価格は2021年12月の時点で1.79ドルだったのが、昨年11月の時点で3.59ドル、12月で4.25ドルになった。 卵の価格を押し上げる要因はいくつかあるが、最大の要因は進行中の鳥インフルエンザの流行だという。アメリカ農務省の発表では、46州で約5800万羽のニワトリや七面鳥が鳥インフルエンザに感染し殺処分されたことで、産卵鶏の数は5%減少した。これが供給に影響しているようだ。 また卵の価格高騰の理由はほかにも、燃料費、鶏の飼料費、卵のパッケージの包装費などの上昇が関係している。 ニューヨーク市内のスーパーの卵売り場では、このような張り紙も見るようになった。 「現在、全米で卵不足による価格高騰が続いています。これらの供給の課題に対処するためできる限りのことを行っています。ご理解に感謝します」 また卵の価格高騰の影響を受けているのは一般の消費者だけではない。飲食業界の経営者にも頭が痛い問題だ。 同誌は、「卵のコストが週750ドルから2500ドルに跳ね上がった」と頭を抱える飲食店の経営者や、メニューの値上げを踏みとどまっている別の経営者のコメントなどを紹介している。値上げの踏みとどまりの理由は、「消費者が、この価格高騰の裏でいったい何が起こっているのかをどこまで理解しているかわからないため、闇雲にメニュー表の値上げに踏み切ることをためらう。新規客に気軽に店に来てもらいたいから」。 飲食業界の悲鳴は、日本もアメリカも同じようだ。 インフレ 関連記事 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

米国で囁かれているメーガン夫人とオノ・ヨーコの「意外な共通点」

昨年12月のネットフリックスの『ハリー&メーガン』公開に続き、ハリー王子の回顧録『SPARE(スペア)』が今月10日に発売されるにあたり、アメリカでは連日、ハリー王子とメーガン・マークル氏(サセックス公爵夫人)の報道が過熱している。 回顧録ではウィリアム皇太子の暴行疑惑やハリー王子が軍隊在籍時に25人の敵兵を殺害したことなどショッキングな暴露の連続で、報道は過熱する一方だ。普段ならゴシップを取り扱わないCNNやCBSのニュース番組までもがハリー王子夫妻と英王室のスキャンダルを取り上げる始末。 筆者の周りでも、女性の友人との会話で、英王室スキャンダルの渦中にいる同夫妻の話題が少しずつ上るようになってきた。 筆者の実感としては、イギリス人はこの話題に熱い。一方で一般のアメリカ人は割とクールに捉えているようだ。例えば先日、あるホームパーティーで、このゴシップネタが話題に上がった時のこと。イギリス出身で長年アメリカに住む知人は夫妻が次々に投下する爆弾発言に不快感を示し、このように言った。 「(メーガン夫人は)何でも人種差別問題にリンクさせるから、いけ好かない。被害妄想が大き過ぎる!」 一方アメリカでは、#ShutupMeghan #ShutUpHarry(黙れ、言葉を慎め)がツイッターのトレンドワードになる一方で、実際に人々に話を聞くと「あまり気にならない」「メーガンは嫌いではない」という意見が目立つ。王室制の国とそうでない国、また人種差別問題が身近にあって敏感であるかどうかなど、国民性が大いに反映されるトピックだと感じる。 そんな中、ABC局のトーク番組『The View(ザ・ビュー)』でも、同夫妻と英王室のスキャンダルの話題で持ち切りとなった。コメディアンのジョイ・べハー氏はメーガン夫人を擁護する立場で、このように口火を切った。 「王室の誰もがメーガンをヨーコ・オノのように扱っているように見えます」 さらにこのようにコメントを続ける。 「ビートルズを解散させたと言われたヨーコ・オノは一瞬にしてのけ者になった。今起こっている(ハリー&メーガン夫妻の)騒動と似ています。言われていることがすべて本当ならの話だけど、ウィリアム(皇太子)はなぜメーガンにそんなに腹を立て、ハリーをも追い立てているのか、奇妙ですね」 オノ・ヨーコ(小野洋子)氏と言えば、日本出身の前衛芸術家で今もニューヨークのダコタハウスに住む。一世を風靡したビートルズのジョン・レノンの妻だ。ヨーコ氏はビートルズを全盛期に解散に持ち込んだ人物として、全世界のファンを敵に回したことでも知られる。当時はファンの間で「いけ好かない女」の代表格とされていた。 御年80歳になるべハー氏は、ビートルズが解散した1970年、28歳だった。言うなればちょうど「ビートルズ世代」ということになる。 関連記事 ビートルズ解散から10年後の1980年12月8日、当時40歳だったジョンは、ニューヨークの住居、ダコタハウス前でファンに射殺された。 ヨーコ氏が60年代、70年代、世界に及ぼした影響がどのくらい大きなものだったか想像できるだろうか? きっと若い世代の人にとってその想像は容易ではないだろう。現代版であえて例えるならば、「BTSの中心メンバーの1人がどこか遠い国の女性アーティストと恋に落ち、その女性がBTSの音楽活動に次第に首をつっこむようになり、グループの今後の活動に影響を与えてしまうほどの存在に成り上がり、最終的にその女性の存在や活動がきっかけでBTSが解散してしまう」くらいの衝撃だったと説明すれば、わかり易いだろうか。当時のヨーコ氏はそれくらいの激震を世界にもたらした人物だった。 今でも、アメリカの年配者に「ヨーコ・オノ=日本人の魔女的なイメージ」は残っており、「日本人」というワードからジョン&ヨーコを連想する、なんていうのも決して珍しいことではないのだ。 つまり、英王室を英国出身のビートルズとなぞらえ、そのグループを引っ掻き回す存在を、外野からやって来た外国人女性、メーガン氏をヨーコ氏となぞらえたべハー氏なりの比喩であった。 ところでヨーコ氏と言えば、筆者はこれまで2度見かけたことがある。1度目は講演会、2度目は個展だった。2015年9月、MoMA(近代美術館)での個展の最終日、突如来場者の前に姿を見せたヨーコ氏。小柄で可愛らしい印象だった。筆者は近くまで寄ることができたので日本語で話しかけたところ、英語で返答された。アメリカに移住しすでに長い年月が過ぎており、日本語をいっさい使わない生活なのかもしれない。 そして、ヨーコ氏が本当にビートルズを解散させた人物であるのか否かについては議論が分かれるところだが、筆者が聴講した2007年の講演会で、ヨーコ氏はこのように自身の言葉で語っていたのが印象的だった。 「ジョンのことをムリやり手繰り寄せてもいないし、何を言ってもメディアはでっち上げるから悲しい」 真意のほどはわからないが、騒動についてはメーガン夫人も同じような心境にあるのかもしれない。 関連記事 筆者は以前、ニューヨークでオノ・ヨーコ氏の講演に行ったことがある。また美術館で偶然彼女に会い、握手をしてもらったことも。 トーク番組『ザ・ビュー』の話に戻るが、べハー氏は共演者に「マークルが英王室騒動の責任を負う人物と思うか?」と尋ねると、コメンテーターのアナ・ナヴァロ氏は「あらゆることがゴシップとして取り上げられている。現実はより暗く悲しいものだろう」と語った。また「悲惨な家族単位の崩壊が目の前に見えている。ネタ、エンタメとして取り上げられるゴシップで、王室のことだけどそれは家族の話題でもある。これだけ世の中に騒がれてしまい、傷(家族関係の亀裂)が癒えるのは難しいのではないか」との見解も示した。 べハー氏は「彼女に対する暴言は鼻持ちならない。信じがたいほどの虫酸が走る」と、番組内では終始、メーガン夫人を擁護する姿勢を崩さなかった。筆者が感じる一般的なアメリカ人のリアクションと通じるものがある。 ハリー王子の回顧録の発売まであと数日。発売後、夫妻と英王室を取り巻くゴシップの炎がさらに過熱することは必至だ。 関連記事 関連動画 ジョン・レノンが殺されたダコタハウス周辺の「今」 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止