「Bento」として世界で広がる日本の弁当。その一翼を担う日本人の挑戦

アメリカ、ニューヨークで2006年に弁当事業を引き継ぎ、17年間にわたって弁当を作り続ける日本人がいる。なぜ海外で事業を始めたのか。弁当はアメリカの人々にどう受け入れられているのだろうか? 日本食 関連記事 Text and photo by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

トランプ罪状認否で、不倫疑惑の元ポルノ女優の検索爆上がり。その時メラニア夫人は?

Photo by Vlada Karpovich on Pexels.com アメリカでは、トランプ前大統領に対して行われた4日の罪状認否のニュースで持ちきりだ。 トランプ氏はこの国の大統領経験者として初めて起訴された人物となった。2016年の大統領選前、不倫の口止め料の支払いをめぐる疑惑など34の罪で起訴されたが、裁判所でもその後の演説でも一貫して無罪を主張し全面的に争う姿勢を示している。 罪状認否が行われたニューヨーク市マンハッタン区の裁判所前ではこの日、20年の大統領選の期間中によく見かけた光景が再び繰り広げられた。トランプ支持派と反トランプ派の人々が対峙し、互いの主張を譲らなかった。 裁判所内には著名なテレビレポーターでも入ることができなかったようで、入ることができたのは前日から並んだごく一部の限られた記者だけだった。 ニューヨークタイムズによると、法廷内に入るための記者の列は罪状認否の24時間以上前、3日午後2時ごろからできたそうだ。早くから列に並んだ同紙の記者はそこで一夜を明かし、翌日午後にやっと中に入ることができたという。 法廷に現れたトランプ氏について、その場で目撃することができた記者はこのように伝えた。「何度もテレビで観てきたが、この日のトランプ氏はまさに刑事被告人そのものという風貌だった」「(心なしか)老けたように見え、不安な表情と疲労が垣間見えた」。 これまで番長のような威勢を放ってきたトランプ氏だったが、司法の中で見せられる力は限られたものだったようだ。罪状認否の手続き中のほとんどは発言の機会がなく終始無言で脇役となり、終盤でようやく発言の機会が与えられると、2つの単語だけを放ったという。それは「No Guilty(無罪)」だった。 前大統領が刑事告訴されるという前代未聞の歴史的な出来事は、皮肉なことにポルノ閲覧サイトにも影響を及ぼしているようだ。 06年からトランプ氏と不倫関係にあったとされる元ポルノ女優、ストーミー・ダニエルズ氏について、TMZによると、とあるポルノサイトではその名の検索が急増しているという。 「Stormy Daniels」の検索数は先月29日の時点で3万4500件だったが、トランプ氏が起訴された翌30日には63万件に爆上がりし、罪状認否の今月4日はさらに2万件以上増え65万件に達するなど、トランプ氏の動きと共にダニエルズ氏への注目度も高まっているという。 トランプ氏は罪状認否後、プライベートジェットでフロリダ州の邸宅、マー・ア・ラゴ に戻り、400人規模の支持者を前に約30分演説した。起訴について「前例のない規模の選挙妨害だ」「我々一族への迫害でもある」「起訴されるのはむしろ地区検事のアルヴィン・ブラッグの方だ」とバイデン政権や民主党員を非難し、自身の無罪そしてMAGAの主張を貫いた。 演説でトランプ氏は自分の家族、特に前妻との間にできた4人の子のうち会場で見守っていた2人の息子と長女イヴァンカ氏がいかに素晴らしく自分をサポートしてくれているか、そして現夫人メラニア氏との間にいる10代の息子バロンくんの話もしたものの、「メラニア氏自身を賞賛するコメントはなかった」とニューヨークポストは報じた。 トランプ氏が罪状認否のために3日にニューヨークに到着してからここ数日間、メラニア氏の姿は確認されていない。この日の演説会場にも、その姿を見せなかった。 メラニア氏は妻としてファーストレディとしてこれまでトランプ氏を支え、昨年11月にトランプ氏が次期大統領選への立候補を表明した際もその場で見守っていた。だが夫が起こしたとされる元ポルノ女優らとの不倫疑惑とそれに関連した訴訟問題、そして今後さらに激しさを増すであろう24年の選挙戦について、妻としてどのような心持ちで受け止めているのだろうか。その心境は想像に難くない。 関連記事 Photo: 昨年11月、次期大統領選への立候補を表明したトランプ氏を見守るメラニア夫人。 Photo: 出廷したトランプ氏。 Photo: 2021年10月、ニュージャージー州のイベントに姿を現した元ポルノ女優、ストーミー・ダニエルズ氏。 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

18億円新築コンド最上階「ペントハウス」から見た圧巻の景色【NY高層階の暮らし】

Photo: (c) Kasumi Abe ニューヨークは地上と上空からの景色がまったく異なり、両方のアングルが絵になる街だ。今回筆者は、マンハッタンにある新築コンドミニアムの最上階、ペントハウスの住居スペースを訪れた。 場所は、歴史的景観が眺望に入るノマド地区にある。 ノマド地区は以前は問屋街として栄えてきた街だが、2000年代以降もっともおしゃれなエリアの1つに進化した。そのきっかけは、クリエイティブ界隈では誰もが知るエースホテル(ACE Hotel)の進出だ。2009年の開業以来、ラグジュアリーホテルやミシュランレストランが続き、街は開花した。 エースホテルがノマドに目をつけた理由の1つに、素晴らしいヨーロッパのバロック建築物群の景観があっただろうというのは想像に難くない。この界隈に佇むビルはどれも歴史的な深みがあり美しい。 パンデミックの終焉と共に世界中からおしゃれな人々が舞い戻り、そんな人々が街に彩りを添えさらに活況を呈する。 「今もっとも新しくホットで勢いのある地区です」と言うのは、米不動産会社コア(Core)アソシエイトブローカーのジョン・ハリソンさん。「リッツ・カールトンや高級会員クラブ&ホテルのネッドも昨年開業し、おしゃれな街をさらに牽引しています。ラグジュアリーさと便利で洗練された生活の質を両方求める人にとって最高の立地なのです」。街づくりのプロもそのように太鼓判を捺す。 NoMad そんなノマド地区に完成したばかりの高級コンドミニアム、ローズヒル(Rose Hill)。ディベロッパーであるロックフェラーグループが手がけた最新の住居用高層ビルだ。 121のユニットを擁す45階建てで、42階から上はペントハウスになっている。3ユニットのうちの1つを訪ねた。 「わぁ!!」。ハリソンさんが玄関ドアを開けてくれた瞬間、思わず感嘆の声が漏れた。素敵な家にお呼ばれし玄関を開けた瞬間にテンションが上がることがある。または家探しで30軒もの見学後、中に入った瞬間ここだ!と直感でわかる。ついに運命の家に辿り着いた、まさにその心境だ。 眩いばかりの自然光の向こうには絶景が広がっており、期待が一気に膨らむ。 なんてったってここから見える景色は、43階の目の高さのニューヨーク摩天楼だ。ここに住むことができるのは「成功の証」。高所得者の中でも限られた層だけが手にできる「億万長者の景色」とでも言おうか。 家を見せてもらう場合、筆者はリビングルームからチェックすることが多いが、ここはいきなりバルコニーから見せてもらうことにする。 高層ビル群の中に住居を持つと、いくら高層階でもお隣さんの窓がすぐ目の前なんてことはニューヨークの高層ビルあるあるだが、ここは周囲に景観を遮るものがないのが良い。 景色もド迫力だが、バルコニーの大きさにも驚いた。ここで週末のブランチをしたら最高に楽しそうだ。「夕暮れ時はさらに綺麗なんですよ」とハリソンさん。夜は“1000万ドル”の夜景を見ながらワインやシャンパン、ウイスキーグラスを傾けるのがご一興。 目の前の絶景に言葉を失ったところで、室内に戻る。 まずはキッチン。料理が楽しくなるアイランドタイプだ。床から天井まで全面窓なので自然光がさまざまな角度から射し、室内は明るい。 この家にテレビは要らない。キッチンカウンターに立ち、外の景色を眺めながら料理をする。オープンスペースにもできるため、右奥のリビングにいる家族とのコミュニケーションも取りやすい作り。 団欒スペースのリビングルームには、温かい雰囲気を醸し出すおしゃれな暖炉がある。ここでゲストを迎えたり、家族でボードゲームをしたり、仕事から帰宅後に一息ついたり ── 。 その奥は書斎・オフィススペースになっている。ここで仕事をすれば捗ること間違いなし。 「上もぜひ見てください」とハリソンさん。なんとこのペントハウスは43、44階と2フロアにまたがっているのだ! 上階では、すべてのものがさらに想像を超えるスケールで我々を待ち構えていた。まるで高級ホテルの一室のような、広々とした寝室空間。 全方向、どの角度から見ても「絵」になる圧巻のペントハウスで、筆者は終始、声を失った。これまで見てきたレジデンシャル・ビルディングの中で確実に五指に入る物件だった。 見るものすべてが想像を超え、ここに住むことになる人たちは一体どんな仕事をし、どんな人生を歩んできたのかと思いを巡らせる。きっとこれも想定をはるかに超越するものであろう。 気になる購入価格は、日本円に換算して約17億8000万円也。加えて共有費と税金が毎月140万円ほどかかる。これほどの価格帯であっても3つのペントハウスのうち2つはすでに完売済みで、このユニットが現段階で残っている最後の1室ということだ。 「このローズヒル(ビル)はプロジェクトの立ち上げ以来、販売速度が速く、一部のユニットはすでに売り切れてしまいました」とハリソンさん。アメリカでは住宅ローンの金利が上昇しているが、富裕層を対象とした高級物件の需要は依然高いことを示唆している。 43〜44階の「PHB」フロアプラン Rose Hill「Penthouse B」 価格:1299万5000ドル(約17億8000万円) 2ベッドルーム、3バスルーム、リビングルーム、キッチン、書斎/ラウンジエリア、2バルコニー 室内面積:2,610平方フィート(約242.5平方メートル) バルコニー面積: 613平方フィート(約57平方メートル) 税金は月5,711ドル(約78万3000円)、共有費は月4,255ドル(約58万3000円) NYの住まい関連記事 【億ションのお宅拝見】 Text and photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

「米国で見る日本の勝利に感無量」NYで侍ジャパンを応援 WBC決勝戦に200人

Top Photo: (c) Kasumi Abe 3大会ぶりの優勝を目指したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝日。相手はスター選手揃いの強豪、アメリカだ。 マイアミから遠く離れたニューヨークでも侍ジャパンを応援しようと、観戦イベント「NYにいる皆で侍ジャパンを応援しよう!」が日系イベント会社により企画された。ミッドタウンのアイリッシュパブには決勝戦の夜、在米日本人を中心に約200人が駆けつけた。 日の丸を掲げた大谷翔平選手を先頭に侍ジャパンが入場する光景がスクリーンに映し出されると、会場の熱気は一気に高まった。異国の地で見る日の丸は格別だ。今居住するここアメリカの国歌『星条旗』、続いて日本の『君が代』を静かに聞く。 前回のWBCの決勝戦をロサンゼルスで観戦したと言う在米15年の男性は、「もともと渡米した理由は野球観戦留学です」と戯ける野球ファンだ。「大谷選手は僕にとってマイケル・ジョーダンのような存在です。なんとか勝ち抜いてほしい」と期待を寄せる。 金融系企業の駐在員で3ヵ月前に当地に赴任したばかりの男性は、同僚と観戦に訪れた。地元は横浜だが福岡ソフトバンクのファンで、移籍した近藤健介選手の活躍に注目していると言う。元高校球児で野球に詳しく、にわかファンという同僚に時折解説しながら試合を見守る。 村上宗隆選手が2回に同点ソロホームランを放つと、会場はひときわ大きな歓声に包まれた。 その後勝ち越し、「日本は守備陣の守りも堅くいい調子」と来場者は安堵し、固唾を呑む。アメリカも粘り強く追いかけてくる。会場にどよめきが起きる。 9回、ロサンゼルス・エンゼルスの盟友、大谷選手とマイク・トラウト選手の対決で、「Let’s go Ohtani」コールが湧き起こり、空振り三振で日本の優勝が決まった瞬間、会場のボルテージは最高潮に達した。 試合後、会場に集まった人々からは「村神様のホームランがチームを活気づけた」「すごかった。最後の最後でチームメイト同士の戦いという、とてもいい物語になるなんて!」「アメリカでこんなスポーツ史に残るような名勝負を観られて感無量」「日本人で良かった!」という声が聞こえてきた。 「手に汗を握る良い試合だった」「トラウトはこの記憶を忘れられないだろう」と、会場にいた少数のアメリカ人も侍ジャパンの勝利には感服のようだ。「まるで映画の終わりのようだ」「両チームともよくやった」「シーズン開幕が楽しみだ」と両チームの選手への労いと温かい声援が寄せられた。 Text and photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

NYハーフマラソンに2万5千人のランナー 日本人招待選手も健闘

Top photo: © NYRR 19日、最高気温3度という寒空の下、ニューヨークシティ・ハーフマラソン(2023 United Airlines NYC Half)が行われ、2万5000人のランナーが市内2区(マンハッタン、ブルックリン)を駆け抜けた。 優勝者は、女子の部がヘレン・オビリ(Hellen Obiri ケニア)選手と男子の部がジェイコブ・キプリモ(Jacob Kiplimo ウガンダ)選手。車椅子部門はスザンナ・スカロニ(Susannah Scaroni アメリカ)選手とジェッツェ・プラット(Jetze Plat オランダ)選手。 アメリカでのハーフマラソンに初参加したオビリ選手は、同大会記録(昨年)を14秒更新し1時間07分21秒でゴールした。レース後「とても風が強かった。15kmを過ぎてからいけると確信しペースを上げた」と、優勝の喜びを語った。 ハーフマラソンの世界記録保持者、キプリモ選手は同大会初出場で1時間 01分31秒でゴール。「この2ヵ月、世界クロスカントリー選手権とこの2大会に向けトレーニングをしてきた。少し寒かったがベストを尽くした」と語った。 55分47秒でゴールしたスカロニ選手は、本大会で2つ目のタイトルを獲得。48分28秒でゴールしたプラット選手は、2位の選手に4分39秒差をつけて圧勝した。 日本からは2人の招待選手が出場し、赤星雄斗選手(駒澤大学)が1時間03分49秒で14位、引退レースとなった円健介選手(駒澤大学)は1時間05分01秒で18位でゴールした。 Text and photo by Kasumi Abe (「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

日系人アーティスト、キョウヘイ・イヌカイ個展。3月17日より

日系人アーティスト、キョウヘイ・イヌカイ(Kyohei Inukai、1913-1985)の展覧会がジャパンソサエティーで開催されます。 生前、ほぼ無名だったシカゴ生まれのイヌカイ。石のように、または炎のように見える抽象的な絵画とスクリーンプリントが3つのエリアに分かれ、展示される。奥の墨絵コーナーはキュレーターにより、まるで日本庭園のように作品が配置され力強くも神秘的。すべて1960年代から80年代にかけての作品。 開催期間:2023å¹´3月17日〜6月25日 * Revised:「犬飼恭平」から「キョウヘイ・イヌカイ」に修正しました。 Text and photo by Kasumi Abe (「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

【億ションのお宅拝見】NYクリエイティブ地区ブルックリン・ダンボの3億円超!新築コンドの中身

先日内覧したニューヨークの閑静な高級住宅地、グラマシーパークの新築コンドミニアム(分譲用の集合住宅)に続き、筆者が訪れたのはブルックリン区のダンボ地区。 ダンボ地区はマンハッタンに掛かる橋の袂に位置する。元は倉庫街で、今も昔ながらの煉瓦造りの建物や石畳が残り、独特の風情がある。 歴史的に若手のアーティストやクリエイター、テック系の人が多い理由は、マンハッタンの地価が高騰し、芸術家が広いロフトやアトリエで少しでも安く活動できるようにと、20世紀末ごろから倉庫街だったダンボに移ったからだ。今では倉庫やロフトをリノベートしたハイエンドなレストラン、世界的規模のホテル、テック企業が進出し、市内でも有数のハイエンドな地区(ネイバーフッド)として知られる。 DUMBO, Brooklyn 今では地価や物価が急騰し、不動産会社のPropertySharkによると、中央値で見ればダンボ地区はブルックリン区でもっとも高く、ニューヨーク市内でもトップ8位。(2020年の統計) 「ダンボは活気に満ちたウォーターフロントに位置し、人々がブルックリンで最も憧れる地区の1つです」 Front & Yorkのデベロッパーで米大手不動産関連企業CIMグループのジェイソン・シュライバー(Jason Schreiber)さんはそのように説明する。「豊かな緑地、歴史的建造物、人気飲食店などお出かけが楽しくなる魅力が多く、訪れた人はこの活気に虜になります」。 駅近の立地も当地では人気物件の指標の一つだ。地下鉄最寄り駅は、マンハッタンから1駅のYork駅。その駅を出てすぐ角に完成したのが、今回訪れた新築コンド、Front & York。 エントランスを入るとドアマンのいるレセプションがあり、その奥はライブラリー&コミューナルスペースとなっている。ここで住民同士が語り合ったり、コワーキングスペースとして仕事に利用したりと、使い方は千差万別。 さらにドアの向こう側は、住民専用の公園が広がる。 建物は21階建ての2つのレジデンシャルビルから成る。建築は、周囲の倉庫街との同化するよう、当地のMorris Adjmiが手がけた。Morris Adjmiは、ブルックリンブームの先駆けとして建築系やファッション系なら知らない人はいないワイスホテルの建築でも知られる。 早速、3ベッドルーム(4階)と2ベッドルーム(9階)のユニットへ。 入り口のドアを開けると、大きなウォークインクローゼットがあるのはとても便利。靴箱はもちろん、ベビーカーや冬物コート、趣味のゴルフセットや釣り具などここに入れておけば、部屋全体がすっきりと片付く。 奥のリビングルームはどちらも広く明るい設計。これらのインテリアデザインはすべて、当地のASH Staging(ASH NYC)が手がけた。 ユニットによっては、このような壮大な景色も部屋から見られる。「こちらは西方向なので、夕暮れ時や日が落ちた後はもっと素敵なんですよ」と、Front & Yorkのセールス担当、サラリン・ヘルスターンさん。 4階のユニット(4E)はカウンターキッチンで、夫婦どころか家族総出で使えそうなほどスペースたっぷり。調理台はトースターやコーヒーメーカーでごちゃごちゃしやすいが、冷蔵庫や食洗機までラグジュアリーで落ち着いた木製のイタリアンキャビネットでまとまめられているので、すっきりとした印象。 大切な来客のための、高級感あるゲスト用パウダールーム。こちらも広くてゆったりしたスペース。 一転、子ども部屋は白が基調で明るい作り。 Front & Yorkのさらなる魅力は、住居ビル内の充実した共有スペースにある。 プロのシェフを招いた調理イベントやYouTube撮影ができるキッチンスペース、コワーキングスペース、キッズルーム、屋内&屋外プールを備えたフィットネスクラブ、バスケットボールコート、演奏の練習や音楽イベントのためのミュージックルーム、ワイン・テイスティングルーム、ビリヤードバー&ゲームルーム、ペット用スパまで完備。コミュニティマネージャーが常駐し、住民のライフスタイルをサポートしてくれる。まるで一つの街であり、外に出る必要を感じさせないほどだ。筆者もさまざまな物件を見てきたけど、ここまでの充実度は希少! ニューヨークは全米の中でも不動産価格が格段に高いが、今年の住宅価格は昨年に比べると下落傾向という報道がある。一方インフレを抑えるための大幅な利上げを背景に、住宅ローンの金利は上昇している。 購入価格は4階のユニット(4E)が日本円で3億円超え、9階のユニット(9-19B)が2億円超えとなっている。当地でも比較的高い物件だが、シュライバーさんによると今年の初めから、購入希望者からの問い合わせが多く、販売に繋がっているという。 「目の肥えたバイヤーは美しく最高のデザインの住居空間を常に探していますから、Front & Yorkの屋外スペースや機能的な設備、エキサイティングなロケーションの良さなどが目に留まっているようです」(シュライバーさん)。 「4E」のフロアプラン 「9-19B」のフロアプラン Front & York 4E 価格:274万ドル(現在の為替で約3億7400万円) 3ベッドルーム、2.5バスルーム、リビング&ダイニング、キッチン 室内面積:1,647平方フィート(約153平方メートル) 9-19B 価格:197万ドル(現在の為替で約2億6900万円) 2ベッドルーム、2.5バスルーム、リビング&ダイニング、キッチン 室内面積:1,212平方フィート(約112.6平方メートル) NYの住まい関連記事 Text and…

【億ションのお宅拝見】NY高級住宅地グラマシーパークの9億円超!新築コンドの中身

素敵なコンドが完成したとの一報があり、筆者がこのたび内覧で訪れたのはニューヨーク・マンハッタン区ダウンタウンの閑静な高級住宅地、グラマシーパーク地区。 その一角に、昨年完成した高級コンドミニアム(分譲用の集合住宅)、250 EAST 21ST STREETがある。 Gramercy Park マンハッタンの中心地、タイムズスクエアから地下鉄で10分ほどの距離で、人の往来が激しいミッドタウンとは異なり、どことなくヨーロピアンな雰囲気が漂う落ち着いた住宅街だ。 「徒歩圏内に交通の要衝であるユニオンスクエア駅があり、ABCキッチン、グラマシータバーン、アップランドなど市内有数の人気レストランも点在するエリアなんです」。そのように太鼓判を押すのは、米大手不動産会社、ダグラス・エリマンのエクルンド・ゴメス・チーム(Eklund Gomes Team at Douglas Elliman)公認不動産ブローカー、エリス・バークマンさん。 「市民の憩いの場所、ユニオンスクエアパークやグラマシーパークなど公園も充実し、生活にとても便利です」 ここから徒歩数分の場所にある完成したばかりのコンド、250 EAST 21ST STREETを訪れた。 近隣のヨーロピアンな雰囲気に同化するような外観は、屋根面が2段で天井高のフランス風「マンサード屋根」、装飾が手すりに施された「ジュリエットバルコニー」など、当地では珍しいヨーロッパ風のデザインが各所に採用され、最先端の中に歴史や伝統が織り込まれている。建築界で名を馳せる、当地のIssac & Stern Architectsが手がけたもの。 1階のロビーに到着。ここでドアマンが出迎えてくれる。 エレベーターで、10階にある4ベッドルームの「10B」へ。 ドアを開けるとフォイヤー(ゲストを迎えるためのスペース)が広がり、住居とは思えないほど長い廊下が奥へ奥へと繋がっている。 壁には、装飾としてヨーロッパ風のモールディングが施されている。このようにお気に入りの絵画を飾ればデッドスペースにならず、ゲストのウェルカムスペースとして活かせる。 帰ってきたら、コンソールテーブルに鍵を置く。室内のインテリアデザインはすべて、ハイセンスな技法で知られるParis Forinoによるもの。 フォイヤーの奥、長い廊下を突き抜けると奥にはグレートルームが広がる。グレートルームとは、リビング、キッチン、ダイニングがひと続きになった開放感あるスペースのこと。 ゆったりと座れる8人用ダイニングテーブルと5人用カウンター付きアイランドキッチンを配しても、このようにまだ余りある広さ。アメリカではホームパーティーが文化の一部。このくらい広さに余裕があれば相当な数のゲストを招くことができる。 さらにその奥は、リビングスペースになっている。天井まである高さ10フィート(約3メートル)の大きな窓から、自然光が室内に柔らかく差し込む。 屋外スペースにはテラスがある。 このテラスは隣の2つのベッドルームとも繋がっていて、短距離走ができるくらい長くて広い。子ども用簡易プールやバーベキューグリルも十分に置くことができる。 天気が良い日はテラスで席で食事をすると、さらに食欲が増しそう。 日が暮れたら、ここから星空を眺めながらワインやウイスキーを嗜むのも一興。 次にプライマリーベッドルーム。このようにUS版のキングサイズを置いても十分な広さ。朝は目覚めてすぐにテラスに出て外の空気やお日様の光を体全体で浴びれば、活力ある1日のスタートを切れるだろう。 バスルームは住民用とゲスト用とに分かれ、全部で3.5箇所が各部屋に配置されている。洗面台は2人が同時に使える大きさなので、忙しい朝も混雑せずゆっくり使うことができる。 全米の中で不動産価格が格段に高いニューヨーク。今年の住宅価格は昨年に比べると下落傾向にあると報道されているが、インフレを抑えるための大幅な利上げを背景に、住宅ローンの金利は上昇している。 そんな中でも、250 EAST 21ST STREETのような高級物件には買い手がつき、バークマンさんによるとすでに90%が契約済みだという。 内見した10Bの購入価格は日本円で約9億2000万円ほどになるが、低層階やスペースがより限られた部屋は、少し価格が落ちる。それでも、399万5000ドル(約5億2500万円)からということだ。 「10B」のフロアプラン 250 EAST 21ST STREET「10B」 価格:699万5000ドル(現在の為替で約9億2000万円) 4ベッドルーム、3.5バスルーム、グレートルーム、キッチン 室内面積:2,468平方フィート(約229平方メートル) テラス面積:316平方フィート(約29平方メートル) NYの住まい関連記事 Text and photos…

「魅力劣る人はより頻繁にマスク着用」研究で判明と米紙

6日、航空業界が機内でマスク着用を求めない方針を決めるなど、日本ではここに来てマスク着用ルールの自由化が進んでいる。 また学校の卒業式でも、マスクなしでの実施が容認されそうだ。 マスク着用は今後、個人の判断や意思に委ねられるケースが増えていき、「着け続けるか外すか」の議論が活発化している。 Photo: 今年1月9日、東京・渋谷を行き交う人々。 パンデミック中にマスク着用義務があったアメリカでは、昨年4月に空港や国内線の機内での着用義務が撤廃され、全米でマスク離れが一気に進んだ。 その後も州ごとにルールが分かれ、ニューヨークでは公共交通機関や駅で残っていたマスク着用義務も9月に撤廃され、着用するか否かは個人の選択となった。 その後、街の人はどうなったのかというと、徐々にマスク離れが進んでいき、現在はほとんどの人がマスクを着けていない。 ただしコロナ禍以前のような風景が完全に戻っているかというとそうでもなく、街を歩いていても電車の中でもイベントでも、一部の人はマスクを着けている。インフルエンザの時期というのもあるかもしれない。 しれない。 そんな中、7日付のFOXニュースやニューヨークポストは、興味深い研究結果をもとに「’魅力的でない’人はより頻繁にマスクを着用していることが判明」とする記事を発表した。 平均年齢が33、34歳の女性が半数以上の対象者を調査したこの研究結果は、心理学専門誌「フロンティアズ・イン・サイコロジー(Frontiers in Psychology)」に掲載されたものだ。「マスク着用は、新型コロナの感染予防から自己アピール戦略として(フェーズが)移行していることを示唆」とあり、FOXニュースが韓国のソウル大学校の心理学の教授や米ノースキャロライナ中央大学(NCCU)の心理学の客員教授に聞いた話をまとめている。 「ポストコロナの世界では多くの人々が脱マスクを喜んでいる中、一部の人はマスクを着用し続ける」状況を鑑み、「自己認識の魅力アップ(魅力的により見えること)がマスク着用の動機だとしても、着用し続ける理由の1つに過ぎないのだから、マスクをしている=醜いとするのは不適切」と断りを入れながらも、着用し続ける人にはあくまでも以下の傾向があるとした。 好印象を与えたい強い動機がある場というのは、例えば就職面接などだ。 ほかにも、パンデミック中のマスク着用の義務化については、専門家の意見も交えこのように分析した。 雇用機会均等法が厳しいアメリカでは、履歴書に写真を貼ることは禁じられているが、そのような国においても、現実的には、面接で外見が結果を左右する一つの要因になりうるということは、まことしやかに言われている。 例えば、最終面接に学歴も条件も遜色がない2人が残った場合、最終的に1人に絞る決め手は、「見た目の美しい方になるだろう」とされている(もちろん反対意見や例外もある)。 そのような見た目も重要な要素となる就職面接の場を仮の設定とし、マスクを着用するか否かの調査も行われ、このような結果を示した。 マスクを着けることによる自己認識の魅力は、好印象を与えたい強い動機がある場(仕事の面接や初デートなど)で効果を発揮するようだ。よって日常的な活動の場(例えば犬の散歩など)においては、影響はないという。 調査をもとにしたこの報道は、「ポストコロナの時代は、マスク着用が自己顕示と自己保護という2つの機能を果たすことができることを示している」と結論づけた。 また、調査は支持政党によるマスク着用の是非についての視点で行われたものではないこと、そして「時が経てば、マスク着用による意図しないメリットと結果がより多く明らかになるだろう」とつけ加えられた。 関連記事 Text and some photos by Kasumi Abe(Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止

値上げラッシュ、インフレ進む米国でも以前より「安くなったもの」がこんなにあった! 

日本では値上げラッシュが毎日のように伝えられるが、アメリカでも日本以上の値上げラッシュが起こっている。 米国農務省(USDA)による経済調査サービス(ERS)の最新の報告によると、食品におけるCPI(消費者物価指数)は昨年11月から12 月までの上昇率が0.3%と高止まりの傾向が見られるものの、食品価格は2021年12月に比べ1年間で10.4%(スーパーマーケットでの食品価格は11.8%)も高くなった。 中でも値上がりが顕著なのが卵。鳥インフルエンザの影響で価格が高騰し、アメリカではエッグフレーション(Eggflation)なる新語も生まれるほど。もはやスーパーには12個入りのもので5~12ドル(640円〜1540円)の高級卵しか残っていない。ERSによると、価格は1年前と比べ32.2%上昇したとある。 スーパーの卵売り場には、どこもこのような張り紙が出されている。「卵生産業界で前例のない供給不足となっているため、ご希望の商品がない場合があります。供給不足を緩和しできるだけ早く通常の供給レベルに戻れるよう取り組んでまいります。心からお詫び申し上げます」 エッグフレーション関連記事 探せばまだある「価格が落ちたもの」 そんな物価高のアメリカにおいても、探せばまだ安いものはある。 詳しくは、昨年の拙稿を参照してほしい。 物価高騰のニューヨーク、じつは探せばまだこんなに「安いモノ」が残っていた!(マネー現代) この記事で紹介した「これまでずっと安いもの」とは少し違い、コロナ禍以降に「価格が落ちたものがある」と主要メディア、NPRは先月28日付のポッドキャストで報じた。 NPRの担当記者は米中貿易戦争の影響を調べるため、2018年以来、米小売最大手のウォルマートの同じ店舗に通い続け、価格の推移を記録した。 ウォルマートとは? 関連記事 担当記者はこの間、ウォルマートで売られているありとあらゆるものの価格を比較し続けた。その結果、全体的に商品価格がコロナ禍前と比べ23%も上昇したことがわかった。また、シュリンクフレーションと言われる内容量の減少も身を以て体験したようだ。 ただ意外だったのが、筆者も気づかなかったが、中にはコロナ禍前より「価格が安くなったもの」も存在するという。 以下のものは、2019年よりも現在の方が安い。 あくまでも、ウォルマートでの価格比較ではあるが、ウォルマートは大手でアメリカのスーパーの代表格であるから、この店での価格の推移はアメリカの一般的な価格推移と言ってほぼ間違いないだろう。 価格が落ちた理由はさまざまだが、例えばスクリュードライバーについては、このような理由があるようだ。 「ウォルマートは、工具のビッグブランド、スタンレー(STANLEY)社の商品を取り扱っているが、PB(プライベートブランド)であるハイパータフ(Hyper Tough)を作ったことで、より安く提供できるようになった」 またこれはウォルマートに限らないが、テレビ本体の価格が年々安くなっているのは周知の通りだ。さまざまなメディアが関連記事を出している。 アトランティック誌の記者は、「自分が子どもだった1980年代のテレビは、1メートルを超える立方体で、木製の箱に収められ、電子機器というより家具や家宝のような存在だった」と振り返る。 「昔はかなり高額だった。当時の販売価格は約800ドル前後。これは現在の価値で換算すれば2500ドル(約32万円)ほどになる」 新車の価格は10年前と比べほぼ横ばいだが、同誌によると、食品や医療などほとんどの価格は2000年以降に80~200%上昇した。一方、テレビの本体価格だけが97%も安くなった。 「65インチのサムソン製テレビが4年前は3400ドル(約43万円)以上したが、同じ商品が昨年は900ドル(約11万円)になった。ソニー製のテレビは昨年2300ドル(約29万円)だったが、現在は900ドル未満で購入できる」(WRDW) なぜ、テレビがこんなに安くなったのだろうか? まず、若い世代がテレビを観なくなり、需要が減りつつあるというのは理由の1つだろう。筆者の周りでもZ世代やミレニアル世代の多くは、テレビ自体を持っていない。代わりにテレビより利便性で優れ、たった数百ドルのアイパッドの方が需要は大きい。固定された場所にあるテレビと違い、ソファやベッドの上など好きな場所で映画やドラマ、スポーツを視聴できるツールに需要は流れている。 アトランティック誌によるとほかに、少数の大企業が独占するスマートフォン市場に比べると、テレビは大規模な競争市場のため、価格の下落が実現できるという。 さらに価格下落の理由の1つに、販売に頼らない『購入後の収益化』があると、前述のメデイアは述べる。 「各メーカーは視聴者が観ている番組を追跡し、その情報を広告主に販売することができる」(WRDW) 「今やインターネット機能のないテレビを見つけることは不可能に近い。デバイス(スマートTV)を安く販売する代わりに、視聴内容をリアルタイムで記録し、収集したデータを広告主に売ることで利益率を補っている。無料でサービスを提供する検索エンジン、SNS、電子メールのプロバイダーのようなものだ」(アトランティック誌) このような理由で、価格高騰の波に負けず、テレビの本体価格も近年、大幅な値下げが実現できているというわけだ。 インフレ関連記事 Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止